令和3年度 優秀教育実習生賞 受賞

変わりゆく社会の変化に対応し、教師として成長し続けたい。

初等教育教員養成課程

MAGA AOI

        

コロナ前後で変わりゆく教育現場を知れた、貴重な経験。

体験実習は、児童との接し方、教員の実際の仕事などを学び、教員になりたいという強い気持ちを再確認できた有意義な実習でした。初めての経験ばかりで戸惑うこともありましたが、子ども達の元気のよさや可愛さを糧にして学びに取り組めました。2年次には、コロナ禍のため、学校や授業の様子が大きく変わってしまったので、何の制限もないコロナ前の学校生活を教員の立場から知ることができたのは、貴重な経験だったと思います。
2年次の基礎実習では、グループの仲間と何度も意見を交換したり、先生に指導を頂いたりして、模擬授業を行いました。よりよい授業の在り方は1つだけではない、児童や教員の数だけよりよい授業が存在するのだと学びました。
そして、いよいよ迎えた3年次の本自習。コロナ禍での実習ということで、児童との触れ合いに制限がありましたが、話せる時間や機会が少なくなっている中で、全員と触れ合えるように試行錯誤しました。特に意識したのは、授業における声かけです。授業中の机間巡視で、子ども達の考えを褒めたり、引き出したりすることを通して、子どもたち1人ひとりと向き合えるようにしました。人と人の触れ合いに制限があったからこそ、より一層人との繋がりを大切にできた実習だったと思います。

子どものためにひたむきに行動する先生方の姿に感動!

実習先の先生には、授業づくりを何度も指導していただきました。授業をつくる上で子どもたちの学びを多方面から想像すること、話し方や動き方1つ1つが子どもたちの興味を引きつけることなど、多くのことを教わりました。
また4年次では、協力校実習として、母校の中学校に実習に行きました。はじめは小学校と中学校の違いを意識して、授業をつくったり、生徒と触れ合ったりしていました。小学校と中学校では、授業の進度や内容、生徒の実態、学校生活の在り方そのものなど、多くの違いがあり、その違いを教育現場で身をもって学んだことは、教師になる上で貴重な経験になりました。
しかし、もっとも大きな学びは、小学校と中学校の差異点ではなく、共通点でした。それは、子どもに向き合う真摯な姿勢の大切さです。どの学校でも、「子どもたちのために」と仕事をする先生方の姿はとても印象的でした。また、勉強や部活動、委員会活動などの学校生活の様々な活動に取り組む子どもたちのひたむきな姿は、小学校でも中学校でも変わることはありませんでした。教師として子どもたちのことを第一に考えて行動する姿勢を、いつでも大切にしていきたいと強く思いました。

教師の大変さも楽しさも実感し、教職への想いが高まった。

私は、大学4年間の実習を通して、教師になりたいという気持ちを改めて何度も確認することができました。教員の仕事を目の当たりにしたり体感したりして、大変さや責任の重さについて実感し、「教師になれるだろうか」「教師としてやっていけるだろうか」と自信をなくすこともありましたが、その素晴らしさや達成感も感じることができました。子どもたちと触れ合ったり、子どもたちの頑張る姿を見たりする中で、教職への気持ちを高めていくことができました。
私が理想とする教師像は、「学び続ける教師」と「子どもに寄り添える教師」です。社会の変化によって、教育や教師に求められるものや、子どもを取り巻く状況も常に変わり続けていきます。その変化を特に感じることが多かった4年間だったからこそ、柔軟に対応できる教師になりたいと思いました。そして自身が学び続ける姿を子どもに見せ続けることで、教師としてだけではなく、人としても憧れられるような人間でありたいです。
また、多様化する子どもたちの状況や姿を受け入れて、寄り添うことを大切にしたいです。子どもを1番に思いやる心こそ、教師にとってもっとも重要なことだと考えます。この心をいつまでも忘れず、子どもの成長に尽力していきたいと思います。

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