令和5年度 優秀教育実習生賞 受賞

子どもが成長する瞬間に立ち会える、魅力的な職業!

初等教育教員養成課程

KUGA YUKA

        

児童によって「響く言葉」はそれぞれ違う。実習で見つけた自分の目標。

算数での机間指導の様子
一年次の体験実習では、公立小学校の四年生を担当しました。机間指導や宿題の丸付け、掃除や給食の指導を行い、教師の視点で学校生活を捉えることができました。また子どもたちとの交流の中で、一人ひとりとの関わりの大切さを学びました。教えたり、注意したりする際に、子どもによって伝わりやすい言葉は異なります。一人ひとりに合う指導の仕方が必要であることを実感し、三年次の本実習でがんばりたいことの一つを見つけることができました。
二年次の基礎実習では、グループで指導案を作成したり模擬授業を行ったりして、子どもの視点で授業を構想することを学びました。大人にとっては「これくらい分かるだろう。」と思う事も、子どもの視点になれば、伝わりにくかったり難しい表現であったりします。個人ではなく、グループで考え、それを更に第三者から見てもらうことで、認識のズレに気付くことができました。また、自分自身も他グループの模擬授業を子ども側として受けることで、どのような発問や説明であれば伝わりやすいのかを客観的に考えることができました。観察参加では、自分だったらどのような発問や対応をするか考えながら先輩の授業を参観し、本実習時の自分の姿を想像していました。

「先生と授業ができて嬉しい」。児童の言葉で、より強くなった教師への夢。

子どもが自分の考えを発表する様子
いよいよ迎えた三年次の本実習では、公立小学校の二年生を担当しました。授業において特に大切にしていたことは、発問計画と板書計画の準備です。これを十分にしておくことで、自分自身も授業の見通しを事前に明確に持つことができます。子どもたちの思考を揺さぶるにはどのようにすればよいかなど、授業の中でも重要視したい部分について明確にすることができました。さらに一日担任体験もさせていただき、授業のことだけではなく、移動教室等を見越した時間管理と指示など、学級全体を見る必要性と責任感を感じました。そんな毎日の中で、子どもから聞いた「先生とたくさん授業ができて嬉しい。」という言葉は、一番の思い出!とても嬉しく、やりがいを感じることができ、教師になりたいという気持ちがさらに強くなりました。
三年間の実習を通して、もっとも強く実感したことは、理論と実践の往還の重要性です。いくら学習指導案を書いて、頭の中でシミュレーションをしたとしても、実際に子ども達を目の前にして授業を行うと、思い描いていたものとは異なることが多くありました。理論を学び、それを実践としてアウトプットすることで自らの授業力を高めることに繋げられたと思います。

子どもの笑顔と成長は、どんな苦労も吹き飛ぶほどのやりがい!

実習を通して得た一番の収穫は、教師になりたいという気持ちをさらに高めることができたことです。実際の教育現場に身を置くことで、私自身もさまざまな刺激を受けました。教師という職業の大変さを目の当たりにすることもありましたが、それ以上に子どもたちと関わることの楽しさや、子どもの「分かった」「できた」瞬間に立ち会えることの喜びの方が大きく、やりがいのある素敵な職業であることを再認識できました。
私が目指す教師像は、子どもの可能性を広げ、学び続ける教師です。私は、子どもの得意なことや個性を伸ばしたいという想いが強くあります。それを友達同士で認め合い、自分がそれに対して堂々と誇りを持つことができる学級を作りたいと思っています。得意だけではなく不得意なことにも、その子どもに適したペースで共に向き合い、自分に自信を持てる子どもを育てたいです。さらに、時代の流れや子どもの実態に柔軟に対応できる教師であるために、日々の教材研究に励み、子どもたちとの関わりを密にしたいと思います。子どもたちのことを第一に考え、多くの「分かった」「できた」瞬間に立ち会い、共に喜び、成長していく教師でありたいです。

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