
令和4年度 優秀教育実習生賞 受賞
「絶対良い先生になれるよ!」 子どもたちの言葉は私の宝物。
初等教育教員養成課程
臼杵 和真さん
USUKI KAZUMA
学ぶ側から教える側へ。夢が近づくことで、学び方も変わった。

一年次の体験実習では2年生を担当し、子どもたちとたくさんふれあうことができました。授業中の子どもの様子を観察して、机間指導やテストの丸付け、給食や掃除の時間の指導。そして休み時間には、外で一緒に鬼ごっこや教室でおしゃべり。特別支援学級も参観でき、とても充実した3日間でした。一生懸命学習や遊びに取り組む子どもたちの姿を見て、より一層教師になりたいという思いが強まり、「学ぶ側から教える側へ」という言葉を強く実感することができました。
そして二年次の基礎実習と観察参加では、特別活動の教科で参加させていただきました。特に勉強になったのが、導入・展開・終末という授業展開の方法や、子どもへの問いかけ方、発言してくれた子どもに対するリアクションの仕方です。この経験を次年度の本実習に活かすため、その後は大学の講義や教材でも、自分ならどのような授業展開にするかを常にイメージするようになりました。
努力が実を結んだ本実習。子どもたちに認めてもらえた気がした。

三年次の本実習では、1年生の担当だったので、1人で考える時間と子ども同士で交流する時間を上手く調整することと、発言してくれた子どもに対するリアクションを工夫しました。本実習に向けて、日頃から、授業が子ども主体の形になっているか、導入・展開・終末という段階を踏んだ授業構成になっているかなどを意識してイメージしてきたことは、指導案を作成する時や授業内での活動を考える時に役立ちました。
先生方から「実習を通して、子どもの発言の拾い方がとても上手になりましたね」と言っていただけた時は、本当に嬉しかったです。また、最後の退所式の日に子どもたちから「絶対に良い先生になれるよ!」と言われたことは忘れられません。教師の発言や行動によって、子どもたちの学習が大きく変わるということ、教師という職業の難しさとやりがいについて、多くのことを学びました。
子どもに影響を与える仕事だから、まずは自分自身が成長したい。
教師という仕事は、とても大変な職業の1つだと思います。学年ごと・科目ごとに授業の工夫が必要ですし、1つ1つの授業はもちろん年間を通しての計画を明確にする必要があります。しかし同時に、自分が試行錯誤した授業構成が子どもへ伝わり「わかった!」「できた!」を引き出せることや、子どもの成長を日々感じることができることは、大きなやりがいです。
教師の言動次第で子どもの気持ちを大きく変えることができます。実際に私は小学生の時あまり勉強が好きではありませんでしたが、6年生の時の先生の授業が楽しくどんどん自分から勉強するようになりました。そんな私が目指す教師像は、勉強の楽しさを子どもたちに伝え、変化を恐れずに挑戦し続けることのできる教師です。子どもたちが新しいことに積極的にチャレンジできるよう、まずは教師自身が様々なことに挑戦し、子どもと一緒に成長していけるような存在になりたいです。そのためにも大学でさらに専門性を高めていき、様々な視点から物事を考え、これからの時代に必要な知識や価値観を学んでいきたいです。