令和5年度 優秀教育実習生賞 受賞

生徒とともに成長し、笑顔があふれる学級をつくる!

中等教育教員養成課程

TAKEUCHI AIKA

        

生徒一人ひとりをしっかりと見ることの大切さと難しさ。

合唱の授業の様子
一年次の体験実習の3日間を通して、教師が生徒を「見る」ということの大切さを学びました。クラス全体をただ見るだけではありません。グループ活動が終わった後、欠席していた生徒の机をもとに戻した生徒がいたときに「ありがとう」と声をかけたり、朝の登校の様子から体調が悪そうな生徒に声をかけたり、先生は一人ひとりを本当にしっかりと見つめていました。また、先生に付いていると、授業の準備や学級運営のことで一日中忙しい様子でしたが、その中でも自学のノートや休み時間の少しの時間で積極的に生徒とコミュニケーションを取っており、こんな風に生徒との関わりを大切にする教師に私もなりたいと思いました。
その後、二年次の基礎実習では、指導案の書き方だけでなく、話をするスピードや立つ位置など今まで意識したことがなかったことを学ぶことができ、教える立場になる人としてどんなことが必要なのかということを実感しました。他にもグループごとの模擬授業や、先輩が授業をしている姿を見る観察参加でさまざまなことを学び、来年の教育実習に向けて準備していきました。

「まずは自分が授業を楽しんで」。先生のアドバイスでクラスに目標ができた!

グループワークの指導の様子
私の専門教科は音楽なのですが、三年次の本実習では「めあて」を生徒とともに作ることや、積極的に問い返しを行うことを目標にしていました。しかし最初のうちは緊張や不安から、ただ授業をするだけで精一杯。時間配分がうまくいかなかったり、生徒の発言に対して反応できなかったり、様々な課題にぶつかりました。そんな時に、担当の先生から頂いたのが、「生徒には教師の緊張や不安が伝わるから、まずは先生自身が授業を楽しまないといけないよ。」というアドバイス。この言葉に出会い、まずは自分自身が楽しむということも心がけながら、授業を行うようになりました。結果、生徒たちが「こんな合唱にしたい!」と目標をもってくれ、最後には「合唱の授業が楽しかった。」と言ってくれました!
また本実習では、授業だけでなく学級運営や生徒指導などの指導もあり、教師という職業の大変さを改めて知ることができました。大変なこともありましたが、その分達成感も味わうことができ、充実した3週間でした。一方で自分自身の知識の少なさも思い知らされ、まだまだたくさんのことを学ぶ必要があると感じました。

生徒のわずかな変化も見逃さず、すぐに手を差し伸べられる教師に。

私は、教育実習で教師が一人ひとりの生徒を「見る」ことの大切さを学びましたが、それと同時に、生徒も教師を見ていることを実感しました。多くの生徒から常に見られている存在だからこそ、教師として自覚を持ち、ふさわしい言動を心がけていきたいと思います。とても忙しく責任も大きな仕事ですが、だからこそ生徒と日々関わっていく中で、その変化や成長を身近で見ることができるやりがいを感じるのではないかと思います。
将来は、常に生徒の心に寄り添い、ともに成長できる教師になりたいです。教師が生徒に教えることはたくさんありますが、同時に生徒が気づかせてくれることもたくさんあると思います。そんな生徒のわずかな変化や行動に気づいたり、興味や関心を感じ取ったりできる教師になりたいです。そのためにも、現状に満足するのではなく、いろいろなことを学び、自分自身も成長し続けることが大切だと思います。そして、もし困っている生徒がいたらすぐに手を差し伸べて、たくさんの笑顔を生み出せる学級づくりがしていきたいです。今後も専門分野の知識量を増やしたり技術を磨いたりするだけでなく、生徒理解の方法や個々の生徒にあった支援の方法などたくさんのことを学び、活かしていきたいと思います。

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