メニューを飛ばして本文へ移動する

社会科専攻

人と社会、日本と世界。学び、考え、取り組み、伝える。

社会科の教員に求められる資質は無限にあります。̶̶幅広い教養、物事の本質を見極める鋭い眼、創造的でしかも論理的な思考力、生き生きした表現力、積極的でねばり強い行動力。仲間と協力して一つの活動をやり遂げる企画力や創造性、責任感、健全な批判精神と、異なる立場の人に共感できる柔軟な心。そして情熱。
社会科専攻の目的は、これらの資質をはぐくみ、鍛え、のばすことです。

社会科専攻では、社会科という教科の目的・内容・授業方法を扱う社会科教育学と、社会科の各専門分野(歴史学・地理学・社会科学・哲学)とを、ともに学びます。社会科という教科の目的を理解して、現代の社会の多様さと奥深さを生徒たちに伝え、そこに生きる力を養う手助けをすることができる教員には、その両方が必要だからです。複雑な現代の社会のしくみを学問の切り口から解き明かし、めまぐるしく変わる社会の姿も自信をもって見極めることのできる人、そして、力強い社会認識を身につけた生徒たちを育てる実践力のある先生を目指す社会科専攻で、一緒に学びませんか。

専攻の特色

 社会科は幅広い内容を含んでいます。その内容は、一般大学では複数の学部にわたります。たとえば歴史学は文学部、政治学は法学部、経済学は経済学部、自然地理学は理学部です。多くの専門にわたる社会科の学問を同時に学ぶことができるのが、社会科専攻の特色の一つです。専門を学ぶだけではありません。多くの学問が社会科という一つの教科になっているのは、その教科を通じて生徒が、現代の社会を生きる幅広い力を身につけ、よりよい明日の社会を築く人間に育つためです。そのような社会科の総合性を理解したうえで、生徒に向き合う教員としての力を、「社会科教育研究」など社会科教育学を中心に学びます。

カリキュラムの特色

有為な社会の形成者育成を目指す。

1・2年次に必修科目で各分野の基礎を講義によって学びます。分野は、歴史学(日本史・東洋史・西洋史)・地理学(自然地理学・人文地理学)・社会科学(政治学・法律学・経済学・社会学)および哲学です。それらを総合的に理解する「社会研究基礎」や、教員として授業する力をつける社会科教育も必修です。3年次では教育実習によってこれまでの学習と教育の実践を結びつけます。また、社会科の広い内容のうちから各自の興味関心に従って研究対象を決め、卒業研究に取り組みます。各分野の理解を深めるため、3年次からは、専門性の高い講義科目や、演習・実習などの授業科目を通じて、主体的に研究に取り組むカリキュラムとなっています。
  • 主な授業科目

    社会科教育研究 社会学概論
    歴史学概論   経済学概論
    地理学概論   哲学概論
    法律学概論
    政治学概論
  • 卒業後の進路

    中学校教員
    高等学校教員
    公務員
    教育関係分野
    大学院進学 など
  • 取得できる教員免許・資格

    中学校教諭一種免許状(社会)
    高等学校教諭一種免許状(地理歴史または公民)
     ◇また、指定された単位の取得により、下記の資格を得るための条件を満たすことができます。
    学校図書館司書教諭
    社会教育主事補