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家庭専攻

生徒の生活実践力を育てる家庭科教師をめざして

家庭科は、自らの生活を見つめて課題を見いだし、衣食住の生活や消費行動、自分と家族や地域社会の人々との関わり、あるいは環境との関わりについて実践的・体験的活動を通して学び、よりよく生きるための生活スキルや課題解決力を身に付ける教科です。家庭専攻では、中学校・高等学校等の家庭科の教員養成を目的とし、生徒に生活スキルや生活の課題解決力とともに、家庭科学習の意義や面白さを伝えることのできる高い授業実践力をもつ人材の育成を目指しています。
そのために家庭専攻には、衣、食、住、家庭経営、家庭工学、家庭科教育の各領域に専任教員が配置されており、専門的かつ領域横断的に学修できる環境が整っています。生活の環境や経験が異なる多様な生徒と向き合う中学校・高等学校教員には、人と関わる力や、社会や家庭のニーズを理解して問題に取り組む力が求められます。大学での授業だけでなく、地域の食育活動や消費生活センター等との連携事業、学校での家庭科の授業研究への参加など、様々な機会を活用して主体的に学ぶ意欲のある人を求めています。

専攻の特色

現代の子どもたちは、生活の自立のための知識・技能を習得する機会が少なくなっています。このような子どもたちに、知識・技能だけではなく、確かな生活価値観、判断力をもたせ、責任能力のある生活者に育てるのが、家庭科教師の責務といえます。豊かで便利な社会となった現代では、家庭科教師がはたす役割はますます重要になっています。このため本専攻では家庭科の各領域の知識・技能に習熟するだけではなく、自ら生活課題を見い出し解決しようとする態度、深い思慮と広い視野から物事の本質を見抜く力を養い、生徒の成長を支援できる家庭科教師の育成をめざします。卒業生は、各地の学校で活躍しています。

カリキュラムの特色

本専攻では、広範で多様な課題についての認識を深めてもらうため、講義、実習、実験、演習などの授業形態による、充実した専門科目を開講しています。専門科目の履修は1年次から始まります。最初に、基礎的・基本的な内容を学んだ後に、2・3年次では実習、実験を含めたさらに深い内容を習得できるように編成されています。また、3・4年次では、より専門性の高い選択科目を受講できます。家庭科教育法では、中学・高等学校での授業内容、教材・教具の開発、指導方法について理論的・実践的に学べるようになっています。
  • 主な授業科目

    生活経営学、消費生活論
    被服学、被服科学実験実習
    食物学、調理実習基礎・応用
    住居学、居住環境論
    家庭工学、生活情報論
    保育学
    中等家庭科教育法A~D
  • 卒業後の進路

    中学校教員
    高等学校教員
    公務員
    教育関係分野
    大学院進学 など
  • 取得できる教員免許・資格

    中学校教諭一種免許状(家庭)
    高等学校教諭一種免許状(家庭)

    ◇また、指定された単位の取得により、下記の資格を得るための条件を満たすことができます。
    学校図書館司書教諭
    社会教育主事補