技術教育
教員一覧
Pick Up!
教授 平尾健二
氏名 | 平尾 健二(ひらお けんじ) |
---|---|
所属 | 技術教育研究ユニット |
出身地 | 福岡県 |
最終学歴 | 九州大学大学院 博士後期課程 |
取得学位 | 博士(農学) |
本学着任 | 2002年 |
生きものを育てる心を教育に活かそう
専門の研究テーマについて
私の専門は農学の一つである「作物栽培学」です。本学ではそれを、技術教育の中の生物育成教育や農業教育に発展させながら、農学と教育学との融合を図っています。また、最近は有機農法にも興味をもち、その科学的メカニズムの検証にも取り組みながら、アイガモ農法や土壌微生物の活性化による野菜づくりの教材化にも力を入れています。
大学教員に進むことになったきっかけについて
元々は、農作物の収量生産を向上させて世界の食料事情を改善したいという夢を実現するために研究者になろうと大学院に進み、専門の研究(多収性イネの光合成能力の解明) に打ち込みました。また、小さい頃から憧れている「宮沢賢治」の農学者としての生き方や、 農学部時代の恩師である窪田文武先生の研究姿勢の影響も大きいです。
研究成果の教育への還元について
本学に着任して、まず開発に取り組んだ、学校でできるイネの簡易栽培教材「ペットボトル 稲」は、2005年から実践を行い、毎年複数の小学校で出前授業を続けています。これまでに福岡県下の小学生を中心に5,000人を超える子供たちと一緒にイネづくりを行いました。また、毎年幼稚園で、イネづくりと食育をテーマに研究室メンバーと取り組んでいる出前演劇 「太陽戦隊おこめレンジャー」は今年で18作目となり、研究室の学生たちに、伝統として受け継がれています。
こだわりの物・考え・モットーについて
農学・農業をベースにした教育研究である以上、常に農場・生産現場で汗をかきたいと考えています。特に最近は著名な農家や国の研究機関と連携した共同研究を行いながら、研究室の学生にもその現場に触れてもらうようにしています。プロの農家の技術に対する情熱や作物に対する厳しくも優しいまなざし。その現場と学生をつなぐのも私の仕事であると考えています。
福岡教育大学で学ぶ学生に一言
学生のみなさんに2つの提案をしたいと思います。一つは、学生のうちに、何か生きものを「育てる」活動を行うこと。「育てる」活動は、生きもののちょっとした変化に気づき、その状況をよみとり、何を求めているかを判断できる力を養います。まさに、教育に重要な資質です。もう一つは、できるだけ多くの人・もの・ことに出会うこと。いろいろな出会いから予期せぬ幸せに出会う“セレンディピティ”は本当に存在すると、私は信じます。
学生から見た先生の魅力について
平尾先生は、学生との距離がとても近く、いつも学生目線で物事を考えてくださる親しみやすい先生です。 そんな平尾先生は、とてもアクティブな方で、活動範囲がとても広く、地域の小学校への出前授業や、都市部の人たちへ農業への理解を広めるためのイベント等を積極的に行っています。人脈も広く、今まで様々な方に会わせていただきました。 毎年幼稚園で披露するルーム生達との演劇は、自ら博士役を演じるなどマルチな才能も持ち合わせる楽しい先生です。
後藤 栄太(ごとう えいた)さん、大石 一慶(おおいし かずよし)さん
(教育学研究科教育科学専攻教科教育創造コース技術教育領域)
有吉 優樹(ありよし まさき)さん(中等教育教員養成課程技術専攻)
松原 朱里(まつばら あかり)さん(中等教育教員養成課程技術専攻)
(教育学研究科教育科学専攻教科教育創造コース技術教育領域)
有吉 優樹(ありよし まさき)さん(中等教育教員養成課程技術専攻)
松原 朱里(まつばら あかり)さん(中等教育教員養成課程技術専攻)
准教授 石橋直
氏名 | 石橋 直(いしばし ただし) |
---|---|
所属 | 技術教育研究ユニット |
出身地 | 福岡県 |
最終学歴 | 福岡教育大学大学院 教育学研究科 |
取得学位 | 修士(教育学) |
本学着任 | 2017年 |
教師になって何を為すか、大学で人生設計を
専門の研究テーマについて
専門は電気に関するものづくり教育です。中学校技術・家庭科技術分野や高等学校工業科を主な対象にしています。ものづくり教育の中でも、特に「設計」に関する能力や教育方法に関心があり、「人はどうやって設計を行っているのか」「どうすれば設計ができるようになるのか」などの創造的な力について探究しています。
大学教員に進むことになったきっかけについて
子どもの頃からものづくりが大好きでしたので、将来はものづくりに関わる仕事をしたいと考えていました。学校の先生になれば、ものづくりの楽しさを皆で分かち合えると思い、本学を卒業して工業高校の教員になりました。その後、自身の実務経験を生かしつつ、幅広く教育現場に貢献できるような研究を行いたいと思い、大学教員へと進みました。
研究成果の教育への還元について
大学での授業の他に、学校の先生方と一緒に授業づくりを行ったり、地域のワークショップに出展したりするなど、教育現場に出向く機会を増やすことを大切にしています。これまで、導電性テープを用いた回路製作教材や、磁石を使った回路設計教材などを開発し、教育現場に提供してきました。
こだわりの物・考え・モットーについて
「照于一隅(一隅を照らす)」
福岡教育大学で学ぶ学生に一言
教員免許を取得して教員採用試験に合格することがゴールではありません。その後、教師になって何をなすかが大切です。何のために学ぶのかを探求し、大学生活を送るなかで自身の宝を見つけてほしいと思っています。