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教育心理

教員一覧

Pick Up!

教授 生田淳一

氏名 生田 淳一(いくた じゅんいち)
所属 教育心理研究ユニット

理論と実践の架け橋になろう

生田研究室では、「理論と実践の架け橋になろう」をモットーに、教育実践に関わりながら研究を進めています。「学習環境の開発」を活動の中心に、授業づくりや学級経営に貢献したいと考えています。最近では、アクティブラーニングをキーワードに、ワークショップ形式を活用した研修(学習意欲、QUなど)を実施し、学校教育の実践家である先生方と「主体的な学びとは何か」について考えを深めています。今後も、さまざまな方々と協同し、教室での児童・生徒の主体的な学びを追究していきたいと考えています。

活動とリフレクション

「子どもの学習意欲を高めるにはどうすればよいのか」、「満足型の学級って、どんな学級なのか」「どのような教師のかかわり方が効果的なのか」、ゼミでは学生中心のディスカッションを大切にしています。卒業研究では、実際に小学校や中学校にお伺いしてデータを収集してくることも少なくありません。そこも生田研究室の特徴です。このとき学生は、学校の先生方からたくさんのアドバイスを直接いただくことができます。このような場面で、理論と実践を結びつけるきっかけが得られると考えています。
生田研究室の学生は、ボランティア活動やイベントの運営にも積極的に取り組んでいます。活動に際しては、「参加ではなく、参画すること」を大切にしています。「どうすれば、参加してくれる人たちが楽しめるのか」、企画の段階から自分の考えを持ち、具体的な計画を練っていきます。そして、実際にやってみます。そのような、みんなが楽しめるイベントを企画・実施し、さらに、活動をふりかえり、次の活動に生かしていく。つまり活動とリフレクションの中で、教員になったとき、社会に出たときに発揮できるマネジメント能力も高まっていくと考えています。

つながりを大切に

生田研究室では、同学年の学生との横のつながりだけでなく、卒業生も含めた先輩・後輩の縦のつながりを大切にしています。この縦・ 横双方のつながりの中で、たくさん話をして、刺激を受けながら、自分の活動をリフレクションしていく。その結果としてお互いの力を高めていければと考えています。卒業生には、人とのつながりを大切にして、 社会に貢献していってほしいと思います。 
  • 研究室のメンバー
  • 学生主催のイベント
  • 野外活動
  • ゼミ
  • 学生のボランティア活動

講師 熊木 悠人

氏名 熊木 悠人(くまき ゆうと)
所属 教育心理研究ユニット
出身地 茨城県
最終学歴 京都大学大学院教育学研究科
取得学位 博士(教育学)
本学着任 2017年

自分の好奇心にしたがって幅広い学びを。

専門の研究テーマについて

研究に使用している資料
専門は発達心理学です。大学院では、「有限の資源を他者と分け合う」行動を通して、幼児の公平感や親切心、互恵性(互いに助け合う関係)の発達について研究してきました。こうした研究は、福岡教育大に来た現在でも続けています。これまでは行動実験を主な研究方法としてきましたが、最近は、自然場面の観察から子ども同士の人間関係をとらえる研究にも取り組んでいます。

大学教員に進むことになったきっかけについて

大学での勉強が好きで、卒業が近づくにつれ、もっとここで学びたいと思いが強くなり大学院に進学しました。所属した研究室では、世界の最先端の研究に触れたり、世界の第一線で活躍している研究者と議論したりする機会が日常的にありました。周りは優秀な人だらけで挫折もたくさん経験しましたが、その中で必死についてきた結果、現在の仕事にたどり着きました。

研究成果の教育への還元

ゼミの様子
大学生の皆さんには、最新の発達科学・発達心理学の研究の知見や考え方をお伝えすることで、子ども理解に役立ててほしいと思っています。日々の授業でも、「教師はどうすべきか」の前に「なぜ子どもはそうするのか」を考えることを大切にしています。そのほか、現場の先生方や小さい子を持つ保護者様向けの講演などを通して、研究の成果を子どもたちに還元することに取り組んでいます。

こだわりの物・考え・モットー

こだわりと言えるかわかりませんが、目標に向かってものごとを計画的に進めるよりも、その時々の興味や関心で動くことが多いです。旅行に行くときも、事前に行き先やスケジュールを細かく決めたりはせず、とりあえず現地に行ってみて、ふらふら歩きながら興味がもてるものを探すことが好きです。学問に対するスタンスも同じで、役に立つかどうかなどは考えず、面白そうだと思ったことをとりあえず学ぶようにしています。効率は悪いと思いますが、そのとき、その場にしかない出会いを大切にしています。

福岡教育大学で学ぶ学生に一言

大学生の皆さんには、多くの時間とエネルギーがあります。今のうちに、たくさんの寄り道、回り道をしてください。必要なことだけ、役に立つことだけではなく、一見無駄に思えることでも積極的に経験し、学んでください。人生のどこかで、きっと、その学びが活かされる時がきます。

学生から見た先生の魅力について

熊木先生とルーム生
熊木先生は、見た目通りとても優しくてアットホームな雰囲気の先生です。先生の授業では、いろいろな例を交えながら、工夫をこらし人間の発達心理について詳しく教えて下さるのでとてもわかりやすいです。また、ルームでは、一人一人の相談に対して丁寧に対応し、メールも丁寧に返信するような繊細かつ細やかにお気遣い下さる先生です。
楠久 信稔(くすく のぶとし)さん(令和3年度 初等教育教員養成課程4年)