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美術・書道教育

教員一覧

Pick Up!

教授 和田圭壮

氏名 和田 圭壮(わだ けいそう)
所属 美術教育研究ユニット
出身地 広島県
最終学歴 福岡教育大学
大学院修士課程
取得学位 修士(教育学)
本学着任 1994年

手書き文字の重要性を理解した教育者に

専門の研究テーマについて

書写書道教育を専門領域としており、小・中 学校国語科書写及び、高等学校芸術科書道の教科指導方法について研究しています。中でも、書写教育では、「書写」と「習字」の違いから、本来求められる「書写」教育では、どのような力を身につけるべきであるかを明らかにしつつ、硬筆と毛筆の関連に着目しながら実践的に研究しています。書道教育では、鑑賞教育に重点をおいて研究しています。特に、芸術科の目標に掲げられている「感性を高め」「豊かな情操を養う」の文言に着目し、書道の授業において、感性や豊かな情操を養うことを意図的に計画し実施するには、どのような授業方法がよいのかという視点で研究を進めています。

大学教員に進むことになったきっかけについて

私は、福岡教育大学の出身で、学部生の時は、高校の書道教員を目指していました。4年生の時、採用試験は不合格でしたが、本学大学院修士課程美術教育専攻が設置されることになり、運良く大学院一期生となることができました。大学院での学びに没頭する中で、次第に大学教員という職業も考えるようになりました。

研究成果の教育への還元について

出前授業(筑後地区の小学校)の様子
先述のように、私の研究領域は教科指導法ですので、その研究成果は、教師をめざす大学生への教育に還元できていると考えています。 特に、求められる出前授業には、積極的に出向き、小・中・高等学校の子どもたちの実態をつかみながら、より実践的でかつ理想的な授業のための研究を目指しています。

こだわりの物・考え・モットーについて

こだわりの物は、熊野筆です。私自身が、筆の町“熊野”(広島県安芸郡熊野町)の出身なので、購入する筆は、熊野筆と決めています。  
我が子が小学生・中学生の時、PTA活動に微力ながら力を注いだ経験から、ボランティア活動の意義、重要性を自分なりに実感させてもらいました。人のために行動ができる人材の育成を心がけて、学生と接しています。

福岡教育大学で学ぶ学生に一言

教育者育成専門科目「板書指導」の授業の様子
ICT機器が発達している現代において、未だ黒板にチョークで書く“板書”の能力は、教師にとって身につけるべき重要なスキルです。多くのデジタル黒板は、未だ教室の黒板サイズではありません。デジタル黒板が、教室の黒板サイズになり、かつ日本全国どの教室にも設置されたときが、チョークの終焉であると思っています。それはまだまだ先のことではないでしょうか。板書のチョーク技法を身につけましょう。

学生から見た先生の魅力について

和田教授と和田ルーム所属の学生達
和田先生は、芯のある情熱的な先生です。特に学習指導案に対して熱心に添削してくださる姿がとても印象的です。また、些細な悩みや愚痴を親身になって聞いてくださる、父親のような存在で、ルーム生はみんな先生が大好きです。そんな先生には、大の広島東洋カープファンという一面があり、たくさんのグッズをお持ちです。1コマ1コマの授業に全力をそそぐ、先生のような教師になりたいです。お体を大切にしてください。
大橋 阿佐子(おおはし あさこ)さん 原田 佳織(はらだ かおり)さん
(中等教育教員養成課程 書道専攻4年)

准教授 加藤隆之

氏名 加藤 隆之(かとう たかゆき)
所属 美術教育研究ユニット
出身地 兵庫県
最終学歴 筑波大学博士課程
取得学位 博士(芸術学)
本学着任 2009年

好奇心とチャレンジ精神を忘れずに

専門の研究テーマについて

研究は、油彩画制作、そして絵画組成を活かした教材研究について取り組んでいます。近年の制作では、「日常と非日常の境界」をテーマに現実空間と創造の事物を組み合わせたダブルイメージの表現をおこなっています。教材研究では、絵画組成という描画の素材や作り方に関する研究を活かして、描いてみたくなるような描画材づくり(クレ ヨンや水彩絵具など)の教材研究を実践しています。
  • 「虚実」/2016年/F3号二点組/油彩・テンペラ合板
  • 手作りしたマーブル模様のクレヨン

大学教員に進むことになったきっかけについて

制作活動を続けていきたいという思いが大学入学時からありました。その思いをあきらめることなく現在まで続いています。表現については、描けば描くほど、知れば知るほどたどり着けない深い世界が広がっていくように感じています。

研究成果の教育への還元について

表現について、技術的な手立ては教えることができても何を描くかは本人次第になります。それでも発想の手法や制作の継続方法は、私自身の制作を通した経験談を伝えることができます。制作による完成作品よりも、経験値を研究成果として伝えることができればと願っています。学生には、技術だけを教える教員ではなく、想いと熱意を伝えられる教員になって欲しいです。

こだわりの物・考え・モットーについて

こだわりの物は、WINSOR&NEWTONのSeries7 MINIATURE という筆です。コリンスキー毛を使用した、ミニアチュール(細密画)向けの毛先の短い面相筆です。テンペラ絵具を使った細かな描写では、実力以上の表現を引き出してくれます。

福岡教育大学で学ぶ学生に一言

実際に体験した経験値がその人を大きくします。そして強い好奇心と高い行動力が教員には必要だと考えています。いつも好奇心を持って色々なことに挑戦して、人間性を磨いていきましょう。

学生から見た先生の魅力について

「K」のポーズで♪(加藤先生のイニシャルから)
加藤先生は、外見のイメージどおり穏やかで優しい先生です。一方、作品制作の際など的確に助言いただいたり、進路の相談に乗っていただいたりといった、とても学生の面倒見のよい一面や、トライアスロン・水泳などスポーツをされているアクティブな一面もあります。加藤先生、私達に寄り添ったアドバイスをいつもありがとうございます。
大山 由加里(おおやま ゆかり)さん (初等教育教員養成課程 美術選修4年)  
和田 紅葉(わだ あかは)さん (中等教育教員養成課程 美術専攻4年)
草場 智美(くさば ともみ)さん (中等教育教員養成課程 美術専攻4年)