E.特色のある学校をつくるには

1.特色ある学校を作るには地域と学校が、結びつく必要がある。特色ある学校とは、地域の特色を生かさずに作ることは不可能である。特色ある学校作りとは、学校の教育課程にその地域の特色を出すことではないか。
 例えば、学区に残る古い建物を探し出したり、古い建物の良さを知ったり、町並みを保全していく態度を育てることを目的にして授業を行っても良い。実際に学区に出かけていき、自分たちの学区に残っているものを調べたりなどの学習形態の工夫を行う。町探検と言うべき学習の方法で、班行動のおもしろさや、街角に残っている古い建物について持ち主や町の人に親切に教えてもらったり、半の中で友達同士での協力ができたりと、人との出会いを体験できる。
 学区問いもっとも児童生徒にとって、身近な空間であるはずの学習の場を今の子供たちは知らない。大まかな土地勘はもちろん持っているだろうが、学区にすむ人の顔の見える関係ではなく、ましてや、自然や歴史、文化的情報などのある場所を知らないのが現状である。
 そういった今の人と人や、人とものの在り方と子供たちの場所体験は希薄である。そこで、学校の授業で地域密着型の授業の計画、学校に町を振り返る機能を持たせる。自分たちの町を振り返ることで、自分たちの町の良い点、新しい点を発見する。この学校と地域のつながりは、地域に対する開かれた学校作りにもつながる。地域にいる優れた人材を登用し授業を行うのも一つの方法である。
 これまで「地域の特性を生かした体験学習」と名付けられた、社会や理科、特別活動のじかんはこれまでも実践されたきた。しかし、どれほどの地域住民や学校外の施設と協力して作ってきたかち言われると非常に数少ないであろう。これまでの学校と地域の連携は単発的でしかも学校側からの依頼という一方通行でしかなかった。これは、ボランティアの未成熟さや運営費や人件費の捻出もままならない状況に裏打ちされている。 
 このことから、特色ある学校を作るには、学校と地域の双方が歩み寄ることが必要である。子供たちの探究心を促すとともに子供たちにとって身近な題材をとりあげることで学校は特色をもつようになるのではないか。

2.総合的な学習の時間の導入に伴い、その学校独自の授業を展開することになっているが、その取り組み方は学校ならではである。
 私が授業するならば、まず、異年齢集団での活動を取り入れる。学校生活の中では、年齢の違う人達とは関わる機会が少ないので、これを機に違った環境でやってみるのもいい刺激になるし、各学年同士のたてのつながりも深まるはずだ。
 そして、題材としては、大野城市の大文字祭りについて調べていく。この祭りは子供たちにとっても身近なもので、また一度は行ったことがある祭りなので興味・関心が湧きやすい。大野城市民として、毎年恒例行事であるこの祭りについて調べていくこともいいことだと思う。調べたいことはそれぞれ興味のあるものにして例えば、祭りの歴史や、夜店、火文字、踊りなどその祭りを構成しているものであればなんでもいい。もし興味があれば、ダンスチームに入って当日踊ってもいい。これらについて、5,6年の各一組ずつが合同で調べていく。興味のある事柄について調べていくので、学年は関係なくなる。
 調べる手段としては、インターネットも使うが、実際に祭りを運営している団体に話を聞きに行くなどする方法をメインとする。直接その人達から資料も手に入れることができるだろう。また、その祭りに行ったことがあれば、子供たちもいろいろなことをイメージしやすい。
 そして調べたことについては、祭りを体験した後にそれも含めて各班で発表して、自己評価と他評価をする。
さらに、自分が調べたことを生かしつつ、その調べたことにオリジナルなものを加えて、学校全体で独自の祭りを開催する。これは、調べ学習をした5,6年生を中心として保護者や地域の人々も交えて行うようにする。特色ある学校を作っていくためには、開かれた学校作りも必要だ。
 保護者と子供が協力して料理して夜店を出してもいいし、独自の火文字を作ってもいい。いろいろなアイデアを出してみんなが一体となることが大切だ。

3.新しい学習指導要領のねらいには、「各学校が創意工夫を生かして特色ある教育・特色ある学校づくり」とあるが、特色のあるということは、学校のアピールポイントなのだと私は考える。そのアピールポイントは授業だけではなく、学校行事や学校生活全体を通して工夫することができるであろう。しかし、特色ある学校作りをしていくためには、まずは特色のある授業作りを行うことから始まるのではないかと私は考えたので、まず最初に、特色のある授業作りについて述べたいと思う。
特色ある授業作りを行うためには、まず、地域の環境や人々の協力を生かすことを提案する。例えば、理科の授業を行う際に、植物について学ぶ単元のところでは、地域の中で実際に植物にふれる場を探して観察・実験を行ってみたり、植物に詳しい地域の人を招いて授業を行う計画を立てることができるであろう。また、社会で地域の産業について学習する場合も、農業や商業を営んでいる人々に話をしてもらったり、実際に出かけてみて調査したりするなど、地域に密接した授業を行うことで、地域と一体化した学校づくりができるだろう。また、新しい指導要領では総合的な学習の時間が導入されることになったが、この時間では学校の特色を一番に出せる時間ではないかと考える。総合的な学習の時間で地域の産業や歴史について学習したり、学校全体で地域あるいは地球的視野にたった環境問題について学習したり、様々な領域での学習が行え、しかも学校独自のカリキュラムでできるので、最も特色をうちだせやすい時間だと思う。このように、授業において学校の特色を出すことが考えられる。
また、授業だけではなく、学校行事や学校生活においても工夫をすることができる。授業以外にも、学校行事で地域の人々を呼ぶこともできるであろう。また、学校を地域の人々に開放することもできる。その他に関して言えば、例えばチャイムをなくして自主的に時間を守れるようにするとか、毎日朝に計算問題を解いて計算力をつけるというような工夫を行ってもいいのではないだろうか。
特色ある学校づくりを行うためには、今まで述べたように、地域との交流など学校全体で何かねらいを定めてそれに沿った授業作りや学校作りを行うことが大切だと私は考える。

4.今、各学校で特色ある学校作りに力が入れられている。中でも、2002年度から導入される総合的な学習の時間は、学習指導要領に指導内容に関する詳細な記述が無く、詳しい指導内容はそれぞれの学校に任せられているため、学校の特色の出るものになると考えられている。これから学校は、どのような特色を持つべきであろうか。
 私は、北九州市の枝光という所で生まれ育った。ここはかつて製鉄の町として栄えていたが、今はほとんどその面影も無く、これといった町の特色は無い。非常にお年よりの多い町である。そこで、もしこの町の小学校で特色ある学校作りをするなら、お年寄りとの交流は欠かせないものになる。実際、私が小学生だったころから地域のお年寄りとの交流が行われていた。菊作りを習ったり、しめ飾りの作り方を教わったりした。菊作りは一年を通して行われるため、お年寄りが定期的に学校に訪れていたし、しめ飾り作りは子どもたちだけでなく、保護者の参加もあった。このようなとても家庭的で暖かい学校の雰囲気はほかの学校には無い特色であったと思う。 
 また、これからの国際化社会に備えて海外のことについて学ぶことに力を入れるなども、ひとつの特色となりうるものである。
ここで大切なことは、学校の特色はその学校の生徒像になるということを、常に頭においておかねばならないということである。逆に考えれば、その学校でどのような子どもを育てたいのかを考え、そのような子どもの育つ学校作りをすればよいということである。それが自然に、その学校の特色になるのである。これは、教師の手だけで作られるものではなく、保護者や地域の人々が一緒になって作っていくべきである。

5.特色のある学校づくりをするために必要なことは、まず、開かれた学校にすることだと思う。現代の学校は、地域に対して開かれていないと思う。そのために学校という枠にはまってしまって、その中で児童・生徒が評価されてしまうということが起こりがちである。今話題となっている、校則問題などは、そのいい例ではないだろうか。
 もしそれが行き過ぎてしまうと、学校は、児童・生徒たちの個性を伸ばすどころではなく、個性の芽を摘みとってしまうところということになりかねない。そのために私は、学校をもっと地域に密着した、開かれた学校を作っていくべきだと思う。たとえば、地域の老人と話し合いの場を持って、いろいろなことを話し合ったり、昔の知恵などを話してもらったり、伝統文化を受け継いだりして、ふれあいを深めていく。また、日曜日などには学校を開放して、地域教育の場とするなども必要だと思う。そうしたことを通して、児童・生徒たちは、いろいろなことに興味を持ち教室の中だけでは得られないものなどをつかんでいくと思う。特に核家族化が進んで、家族との会話が少なくなっている今、このような交流は必要だと思う。
 また、授業は、教室、学校の中だけだするのではなく、学校を飛び出して、地域の自然や近くの商店街などを教材にして児童・生徒たちと勉強していくことも特色ある学校作りといえる。山や、川原を歩き回って、虫や草花の名前を覚えたり、採ってきた草花を使って料理したり、商店街を歩き回って、その人たちの生活ぶりや仕事ぶりを見物させたりして、地域との交流を進める。その中から児童・生徒たちは、いろいろなことをつかみとっていくと思う。
 もともと学校は、周りの人たちが足を踏み入れにくいところである。その両者を隔てている壁を取り除いて、地域に開かれたものにし、地域の人々と交流することが、地域の人からの協力を得、その学校だけの特色が出ると思う。そのなかで、のびのびと学ばせることが、児童・生徒たちの個性を伸ばしていくことにもつながると思う。

6.学校は地域の中にある。だから、地域が異なれば、学校も異なっていいはずである。しかし、たいていの学校は同じようなことをしている。地域に根ざした教育を進めることが推奨され、特色ある教育活動の必要性が提唱されても、なぜかあまり広がっていないように思われる。
 学習形態はどうだろうか。40人近くの子どもたちを一斉に同一の課題を与えて進める学習形態は、今なお多くの学校で採用されつづけている。教師は、子どもたちの様々な状態に応じて学習形態を多彩にし、楽しく、きめ細かな授業を開発していく必要がある。
 学習集団の編成人数によって、一斉学習、グループ別学習、個別学習などが取れる。これに、コンピューターやTT方式を取り入れることによって一層充実させることができる。また、個人差に注目して、習熟度別学習、ドリルによる技能習得学習、体験的な活動を重視した学習、問題発見・解決的な学習などを採用して、個別化や個性化に対応することができる。さらに、コンピューター、計算機、映像機器、学習センター、マルチメディアなどの情報手段を活用した学習をすることによっても、メカニックに強い子どもたちに対応した授業ができる。
 次に、子どもたちに、体験的な活動を通して、意欲的・主体的に学習させること、実物や本物に触れながら学習させるとき、教室から出て、地域で活動する必要性が出てくる。地域は、様々な活動のできる本物の詰まった教室の役割を果たしてくれる。
 地域には、各教科等の学習内容に関わる素材が数多くある。地域の史跡、文化財、自然環境を教材化することは、学習内容の理解を深めるだけでなく、地域への関心を深め、地域から学ぼうとする態度を育成することにもなる。社会科では、地域の史跡、文化財、地理などの見学や調査、地域めぐりなどがある。また、働く人々の講話などもある。理科では、地域の池や川、公園、雑木林などの植物、動物、昆虫などの観察、実験の材料としても多様に活用されている。また、地域の特徴ある風景を活かして、図画工作科の写生の題材ともなる。地域の伝統芸能は、学校行事として実演を見学させたり、クラブ活動でその継承を活動内容として取り入れる例もある。
 他にも地域には、ある事柄に優れた知識や技能を持っている人、ボランティア活動をしている人、戦争体験を語り平和を願っている人、人間として魅力的な人など様々な人がいる。子どもの教育に直接的に責任を持つのは教師であるが、このように地域の人から直接学ぶという素晴らしい出会いは、もっと積極的に取り入れるべきである。それは、授業の中で、教師の補助として導入するほか、クラブ活動や動植物の飼育栽培などに技術指導を依頼したり、手話クラブの指導、野外レクリレーションの仕方、地域の伝統芸能など、教師以上の指導力を発揮される場合もある。

7.中央教育審議会答申における教育課程の基準の改善のねらいの中で、「各学校が創意工夫を生かし、特色ある教育、特色ある学校作りを進めること」とある。これからは一定の型にはまった教育ではなく、生徒や地域社会の実態に応じた、生徒の自主性・自発性の養われる教育を進めていかなければならない。 特色ある学校作りをどう進めるかについて、例として私の出身地のエピソードを交えて考えていく。
 私の出身地は北九州の若松というところであり、その若松には洞海湾という湾がある。以前、洞海湾は石炭がエネルギー資源として活用されていた頃、重要な海の通路として栄えていた。その反面、海洋汚染がひどく生き物が生息することができないくらい悪い状態であった。しかし、地域住民・企業・行政が立ち上がり、洞海湾をきれいにしようという活動が起こった。努力の甲斐があってカニやエビが発見されるまでに回復し、北九州の環境を回復する活動の代表例となった。このような事例が北九州にあるので、これからも自分達の住む北九州をきれいにすることができる知識と行動力を養うという考えの基に、環境についての調査を進める学校作りをしていく。学習の内容としては、まずは環境という大きなテーマの中で、「環境汚染には何があるか?」ということで土壌汚染、大気汚染、海洋汚染など様々な問題を生徒に挙げさせる。そこから生徒の興味・関心に応じて自分が調べたい問題を選択させ、グループで調査を進める学習形態をとる。汚染の原因や過程を調べ、その解決策を考え最終的には地域住民を交えての調査結果の報告会を行ったり、インターネットを利用し、学校のホームページにおいて調査の取り組みを公開したりと学校にとどめるのではなく、地域社会に向けてもメッセージとして発信していく。このように、これからの学校は「開かれた学校」体制で進めていかなければならない。環境について調査する場合について考えてみると、実際に企業や行政を訪ねたり、人材バンクによって環境について詳しい人を地域から招き、授業をしてもらったりする。学習を進める上では、より専門的で深い知識が得られることができるので積極的に活用していくべきである。地域に根ざした教育を推進していくために、地域のとのネットワーク作りを継続的に進めていく。そして、環境の問題を通して、北九州で生活する1人の住民として1つの学校として、自らきれいにしていくことのできる実践力を養っていく決意である。

8.特色ある学校作りで、重要なことは学校独自の取り組みによってほかの学校との差別化を図ることである。
私のいた中学校では、特に安全教育に力を入れていた。それは私の中学校の校区が広く自転車通学者が多かったという特殊な事情からである。年3回の交通安全教室や、毎朝の交差点での通学指導などに力を入れていた。ヘルメットの着用や交差点でのマナーなど地元でもマナーのよさが有名だった。
特色ある教育は、このように教育課程外のことでも構わないと私は考える。うちの学校の特色はこれです、ということがはっきりといえる学校が全国に果たして何校あるだろうか。なぜなら戦後日本の教育は、同じであること、平等であることに主眼が置かれてきた経緯がある。最近、地方にも権限を移そうとする流れのなかで、特色ある教育は、時代の要請にこたえたものである。全国各地で地域に事情に応じた特色ある学校作りが展開されることは、個性教育の進展にも寄与するものである。
しかし、なにも特別なことをするだけが、特色ある学校作りというわけではない。ついついハード面の整備ばかりが注目されがちで、それを運営するソフト面にはあまり注目がなされていないのが現状である。
新しいことをはじめたり、いままでの制度を大きく変えなくても、十分特色ある教育を進めることは可能であると、私は考える。最近の特色ある学校作りは、このように新しいことや革新的なことに目が行き過ぎである。私はむしろ足元にこそ特色ある学校作りを行う素地が眠っていると考える。
例えば、児童に学校生活で改善するべきところを、話し合わせてみんなで協力して改めていくということも特色があるし、掃除を隅々までするとか、あいさつ運動を徹底するとか、日常生活に直結するようなことでも構わない。むしろそちらを育成する学校のほうが特色あるといえる。要するにほかの学校にこれだけは負けないという意識が根づき、私たちは学校や地域の一員であるという意識が芽生えてくればそれは特色ある学校作りの究極の理想ではないだろうか。
私はこれらのことを意識しつつ、特色ある学校作りを推進していきたい。

9.現在の教育に関して、各学校が創意工夫を生かした特色ある学校づくりをすることが求められている。特色ある学校とは、様々な解釈ができるがこれからの変化の激しい社会を生きていく力を子どもたちに育むような自然体験、社会体験、ボランティア体験などの活動を積極的に取り入れていくように各学校の職員が協力して進めていくことであると考える。これらの活動を行う際には家庭や地域社会の協力を得て、子どもたちに様々な経験をさせることが大切である。子どもたちはいろんな可能性をもっている。学校が意図的に子どもたちに自然とのふれあいの場や地域の人たちとの交流の場などを提供することにより、子どもたちの興味・関心を高め、未知の可能性を引き出すことができるのである。
 近年の社会の変化として、国際化が挙げられる。子どもたちに国際理解や国際協調の精神を養うためにも、積極的に国際交流を取り入れていくべきである。近くの大学の留学生や地域に住んでいる外国人の方々との交流は、子どもたちにとって外国を身近に感じやすいと思われる。異国の文化や生活習慣などを知ることは、わが国の文化や伝統を見直すきっかけとなり、自分たちの暮らす国をより良くしていこうとする態度や行動力を養うことへとつながると考える。
 また、人権尊重の精神や同じ地球に共存する人間としてともに助け合い、励ましあいながら生きていこうとする態度を養う上で障害者や高齢者との交流も積極的に取り入れていきべきである。普通学校に通う児童・生徒は障害者と、特殊教育諸学校に通う児童・生徒は健常者と学校の教育活動を通じて触れ合う機会が十分に設けられていないのが現状である。健常児にとって障害者と接することは、障害者に対する偏見を取り除き理解を深め、障害者にとって健常者との交流は、社会参加や自立に向けてのステップとなるのである。
 どのような特色を作るかは各学校に委ねられている。各学校が地域や学校の実態に応じて、現代の子どもたちに不足していること、これからの時代を生きていくために必要な資質や能力を養うような子どもたちが自主的主体的に取り組めるような活動を積極的に取り入れていくべきである。

10.特色ある学校作りは、その学校の個性を創造することであると思う。21世紀の学校作りには、特色ある教育、特色ある学校作りが目指されている。そこに求められていることは、各学校の創意工夫である。それは、他と違う学校作りであり、横並び学校からの脱出とは、それぞれの学校が、その特色と違いを作り出すことに他ならないのである。では、特色ある学校作りとは具体的にはどういったものであるのだろうか。
 たとえば、「開かれた学校」の趣旨のもと、一般の社会人や地域の方を非常勤講師として学校に招き、チーム・ティーチングで正規の授業を受け持ってもらう。「広く一般社会から教育に熱意を持ち、学校教育に有用な知識もしくは技能または経験等を有する優れた人材」を学校に招くことで、教育の多様化や専門化への対応、特色ある学校作りの推進となる。また、地域との交流・連携を通じて、より充実した学校教育を実現するために、学校施設を地域に開放するという例もある。「開かれた学校」という言葉は現在では頻出語になっている。「開かれた学校」の在り方は、単なる学校施設の開放という範囲をこえて、学校施設の社会教育事業等への開放、学校の管理・運営への地域・保護者の意見の反映等をはじめとする開かれた学校経営への努力、学校と他の教育・研究・文化・スポーツ施設との連携、自然教室、自然学校等との教育ネットワーク、国際的に開かれた学校などへと、より広く発展するものと考えられる。
 また、「開かれた学校」だけではなく、たとえば、必修教科と選択教科を設けたり、学校パンフレット・ホームページのの作成など、多岐にわたる教育活動が期待できる。
 他にも、小学校の学習指導要領に交流教育が明確に示され、交流がますます盛んになると考えられる。また、小規模の学校では、小人数を生かし、子ども一人一人の「個別学習活動案」というものを作成している学校もある。個々に応じた指導として、日常の授業と同時に、空いた時間を使い、子ども一人一人の計算マスターワンポイント指導を行っている。
 各々の学校だからこそできることを教師間でアイデアを出し合ったりする姿勢が大事であると思う。子どもが笑顔で学び合えるような学校を目指していくことが特色ある学校作りにつながっていくはずだ。

11.特色ある学校作りをするためには、各学校で創意工夫を生かした教育活動をしていく必要があると考える。例えば各教科の時間、朝の会や帰りの会など色々な教育活動の時間を活用していく。その中でも、私が特に注目している時間は「総合的な学習の時間」である。教科書があるわけでもなく、教師が自分で考えて行う授業なので特色を出しやすい。当然のことだが、ただ単に他の学校がやっていることを真似しても特色ある学校づくりをしているとは言えない。やはり、その地域の特色を生かし、学習に活用していくことで特色ある学校を作っていくことができるのではないだろうか。
 その具体例としては、「おてもやんを知ろう」という学級のテーマを設定し、グループごとに様々な角度から「おてもやん」についての疑問を出し合い、グループごとのテーマを決める。例えば「おてもやん」の名前の由来や「おてもやん」の歌等様々なテーマが考えられる。そして、グループごとに課題を解決するために、テーマに応じて各グループで適切な方法を用い、調べていく。考えられる適切な方法としては、インターネットや本を使ったり、家庭で聞いてみたり、地域の方へのインタビューや市役所へ問い合わせる等がある。
また、学校全体で取り組んだ成果を発表する場として発表会を設定してみてもおもしろい。インタビューに応えてくれた人や地域の人々も招待し、自分たちのやってきた成果を知ってもらうきっかけにしてもいいだろう。発表の一環として、発表会の参加者全員で「おてもやん総踊り」を踊ってみることも考えることができる。地域の人と協力し、「おてもやん」を演奏し、歌うなど様々な形の発表が考えられる。発表後は自分たちの学校でどんな発表会が行われたかを新聞にしたり、インターネットで紹介する。
 特色ある学校作りをする際に、教師がその地域の文化や歴史を知っているかどうかが重要になってくる。日頃から様々な情報を収集しておく必要がある。また、地域や家庭との連携・協力も必要になってくるだろう。そのために学校でどんなことをやろうと考えているのか学級通信や学校新聞などで伝え、地域や家庭から理解を図る必要がある。

12. 特色ある学校とは、その学校独自に築いたものや、子どもたちが熱心に取り組んでいるものがあるということである。つまり、子どもたちや教師に個性が求められているのと同様に、学校においても個性が求められているということである。
 学校に特色を持たせる一つの方法は、地域の特色を学校に生かすことである。例えば、各教科の授業において地域に関連させたことを扱ったり、学校行事と地域行事を関連させたりすることもできる。最近では「開かれた学校」という言葉をよく耳にする。学校を開くということは、学校の施設開放をはじめとして、地域社会の文化・風土に基礎をおいた教育や、それに伴う地域人材活用などを意味する。この「開かれた学校」が、特色ある学校づくりの第一歩ではないかと考える。
 また、「総合的な学習の時間」は、内容等が各学校に任せられているため、子どもたちの興味・関心の実態に沿った学校独自の授業ができる。そして内容だけではなく、子どもたちの実態や学習内容に応じて、様々な学習方法や学習活動なども展開できる。例えば、上に述べたような地域の特色を生かした授業や、テレビ電話やインターネットなどで子どもたち自らが他校と情報交換をする取り組みなどが見られている。子どもたちのこだわりや追求を生かした授業が、特色ある授業、特色ある学校へとつながっていくのである。
 そして、子どもたちや教師の個性を、特色ある学校づくりに直接生かすこともできる。たとえば、私の通っていた高校では、図書館の司書の先生と図書委員の生徒たちが一緒になって生徒たちや先生方、みんなが利用しやすい図書館をつくり、文部大臣奨励賞という大きな賞を頂いたことがあった。このように、学校を構成している人たちが様々なアイディアを持ち寄って、独自の学校をつくっていくことも可能である。
 このように特色ある学校とは、教師をはじめ、子どもたちやその地域に住む人々みんなでつくり上げていくものである。そのためには、学校を運営していく教師たちが先頭に立ってそれぞれの個性を活かせるような環境をつくっていくべきだと考える。

13.現在、各学校が創意工夫を生かし特色ある学校づくりを進めることが求められている。これは、画一化の教育からの脱却をねらったものである。私は、学校に特色があるということは、その学校に通う子どもたちに特色があるということであると思う。特色のある子ども、つまりは個性豊かな子どもたちを育むためにはどうすればよいのか考えてみたい。
現代社会は「共生」の時代であるべきだとよく言われる。「共生」を考えるとき、私は障害者との共生を思い浮かべる。同じ地球に生きているのだから、共に生きていくこと、共生することは当然であるはずだが、残念ながらまだその域には達してないようである。だからこそ、学校が交流の機会を提供すべきではないだろうか。世間でよく耳にする障害児、障害者への偏見は大人が作り出したものであるといえる。しかもその大人というのは、障害をもった人々と実際に交流したことがない場合がほとんどである。子どもの頃から何気なく関わっていれば、このような偏見は生まれるわけがないと私は断言したい。実際に経験があれば何も障害者に関する美談を聞かされたり、ボランティアを強要されたりせずとも自然に「共生」の理念は植えつけられていくであろう。「共生」の理念が生まれたとき、障害は個性であるとも思えるであろう。
個性豊かな人の中で生活することは、自分自身の個性をも磨くことになるのではないだろうか。画一化された教育の中では個性を発揮できる場が少なく、お互いの個性を知ることもできず非常に刺激の少ない生活になる。個性とは一人でつくり上げるものでも、意識してつくり上げるものでもないと思う。お互いに個性を高めあえる場が、いかにあるかということが重要である。障害も個性ということができるならば、子どもたちと障害をもった人々とが交流することは双方にとって個性を高めるうえで有意義なものであると考えられる。このように特色ある学校、特色ある子どもを育てるためには、学校という枠組みを超える必要がある。

14. 特色ある学校作りで大切なことは、各学校で工夫をしながら取り組んでいくことを決める必要がある。しかし、教育や学校という面からとらえて考えるのではなく、もっと大きな枠で捕らえてもよいのではないかと考える。各学校で、子どもにとって何が不足しているかを教師が考え、それを補うためにはどのような手段が必要なのかを探し、導くことは大切なことである。だからこそ、各学校ごとの工夫が特色ある学校作りでは重要となってくる。
私が取り組みたいことは、地域との交流である。最近は核家族化が進んできており、年配の方と接する場面も少なくなってきている。しかし、社会では高齢化が進み、お年寄りは増える一方である。その中で、地域が交流する場を作りたいと思う。昔の話やおもちゃで遊んだり、料理をしたりと普段家では体験することができないことを体験することで、昔の生活の知恵や歴史を知るすばらしい機会となると思う。塾や学校の勉強だけでは学ぶことのできない生活に密着した部分を教えてもらうことは子どもたちの生きる力を育む上においても重要であると考えられる。家庭では、両親が共働きで家におらず、テレビゲームやパソコンに向かっている子どもも少なくない。そんな子どもたちに一人で遊ぶのではなく、みんなと遊ぶということを教える意味でも地域での交流の場を設けることは大切である。
 昔のことを知るだけではなく、お年寄りと接する機会を持つことで、今社会の問題となっている高齢化にも正面から向き合い考えることができる。そこで、ボランティアの大切さや福祉問題にも気づく、きっかけとなればと考える。このような問題は授業で、教科書を見ていても、ぴんとこないことも多い。自分の目で高齢化社会を見ることが大切である。
 21世紀に生きる子どもだからこそ、このような問題と向き合える場を学校が提供していくべきであるだろう。そこで子どもたちが問題を見つけたり、興味を持ったりすることでその子どもも変わっていくことができるし、学校全体としても向上していくのではないかと考える。

15.今、「特色ある学校作り」が求められている。その背景には、義務教育においての学校選択性の導入がある。これは、「学校の活性化」と「保護者の学校教育への関心を促す」ことを狙ったものであるが、具体的に「特色ある学校作り」とはどのようなものを言うか。
 「特色」といっても、いろいろな捉え方がある。周りから見て「違う」という相対的な意味での「特色」なのか、その地域や伝統、子どもの様子など内から見てその特殊性を暖めて見出す「特色」なのかという、二つの見方がある。これから目指すべき「特色ある学校」はどちらの見方なのだろうか。第15期中央審議会が答申した「21世紀を展望しての新しい教育のあり方」では、学校・家庭・地域社会との連携を通して、いじめや不登校という教育課題を解決していこうということが提案されている。そのために、「開かれた学校作り」が重要だとされている。このことから、これからの学校は、地域に根ざしたものであることが望まれると思われる。よって、その学校がある地域の伝統や地域の人々に合った学校作りをすることが「特殊ある学校作り」につながると考える。
 それでは、具体的にはどんな取り組みが考えられるのだろうか。まず、学校が地域に開放されたものである必要があると思う。その具体案は、月に何度か「学校開放の日」を設け、地域の人々に実際の授業を参観してもらい、意見や助言をもらう機会を作ったり、学校図書館を一般に公開したり、学校の建物を開放して、地域の交流の場として提供したりということが考えられる。また、地域の特色を学校現場に取り入れ、子ども達が地域の伝統などに直接ふれられることも大切なことであると考えられる。そのためには、地域の人々を非常勤講師として採用し、地域に根ざした生きた体験ができるようにすることが必要になると思われる。さらに、学校内の活動にとどまらず、地域で行われているボランティア活動やイベントに参加することも、地域の人々の活動によって自分たちが地域で暮らしていけるという実感を与え、子ども達の地域への愛情を育てるいい経験になると思われる。
 

16.現在の学校では、一つ一つの学校が特色のある学校作りに取り組むことが求められている。それぞれの学校が周囲の地域の特色を生かし、地域の産業と触れ合う経験も一つの特色であるし、心の教育が叫ばれている中、地域の老人ホームなどの施設との交流や特殊教育諸学校との交流教育を特色とする学校も魅力があると思う。
多くの学校作りが行なわれている中、私がとりわけ特色がある学校作りとして魅力があると感じるのは「日本を大切にする教育」である。現在の社会えでは、特に若者に多く見られるが、欧米のスタイルに憧れを持っている。髪の毛は茶髪にし、ファーストフードなどの洋食を好み、寝る所もふとんよりベッドで寝るなどずいぶん欧米化していて、そしてそれが「かっこいい」と思っている。このままでは日本の良さが今後ますます消えてしまうのではないかと不安を覚える。そこで「特色のある学校」として「日本を教える学校」があれば、子供たちが日本の良さに気付ける良い機会になるのではないかを考える。日本ならではの生活習慣、伝統芸能、食文化など、日本文化の素晴らしさを教える機会が今の日本にはあまりにも少ないと考えるからである。具体的には、日本楽器の音色を生で聞き、実際に楽器に触れる体験や、全国の有名な郷土料理を作って食べてみる体験、祭りや伝統芸能について調べたり、ビデオを鑑賞したり、例えば「和室の良さ」についてクラスで考えたりすることで、子供たちに日本を五感で感じてもらうことができるだろう。日本人が日本のことを知らずして、外国の産物に手を伸ばす大人になってしまっては、日本人でいる意味がない。そういうわけで、学校で「日本を教える」ことを特色として取り上げることは「特色のある学校作り」の一つとして大変有義であると考える。
もちろん、日本を知ること意外にも文頭で述べたように、大切なことはたくさんある。しかし必ずいえることは、特色のある学校として学校が選ぶ特色には必ず子供の将来像が前提なければならない。いくら特色のある面白いことをしても、それが将来子供たちが社会に出て役に立たないであろうことでは意味がない。子供たちが社会に立った時に何らかの自信につながるものを身につけさせることが、特色のある学校作りの将来的な意義であり、最も大切なことである。
 
17.特色とは子供の育ちの姿、教育活動、学級組織等において、学校が自慢できることと捉えることができる。また、中央教育審議会の答申では、『幼児児童生徒の実態、教育過程の状況、社会の変化などを踏まえつつ、完全学校週5日制の下、「ゆとり」の中で「特色ある教育」を展開し、幼児児童生徒に「生きる力」を育成すること・・・』として、特色ある教育は平成11年5月に出された学習指導要領の3本柱の一つである。
 特色ある学校作りは児童生徒の実態を把握した上で、一人一人の個性を活かして、それぞれの学校が創意工夫して行なわれるので、学校が自慢できることであると同時に、きちんと展開されているということは、きちんと個に応じた支援ができているということである。なぜ、特色ある学校作りが3本柱の一つになっているか、ということの理由はここにあるのではないだろうか。また、様々な社会問題が混在する時代に、全国共通のような教育活動は展開できなくなっていることから、児童生徒の実態に応じて柔軟に教育活動を展開できるようにするためでもあると考えられる。
 特色ある学校作りは、「ゆとりある教育」「生きる力の育成」を同じく、主な学習を総合的な学習の時間で行なうように設定してある。また、特色ある学校作りのために、教科・領域の目標は2学年毎にまとめている。これらのことを考えると、特色ある学校作りは、各学校が個の実態に応じて、柔軟に教育活動を展開し、創意工夫して行なうものであると同時に、大筋は決めるが、その他は各学校に任せるということであるから、各学校、教師に課せられている課題は重要で、責任も大きい。したがって、学校全体で児童生徒の実態を把握し、学校の特色を理解し、そのビジョンと構想にのっとって教育活動を展開する必要がある。総合的な学習の時間の中で、「ゆとりある教育」のねらい、「生きる力育成」、をしながら、特色ある学校作りが行われなければならない。内容の豊富さに圧倒されることなく、適切に学習に持っていくのはとても難しい。
 特色ある学校作りにおいては、特に、学校全体が一つになって展開することが重要である。また、個に応じた指導の柔軟性という部分が強調されなければならない。

18.特色ある学校づくりにおいて、関連して言われることが、開かれた学校づくりである。これは切り離せないものだと思う。特色ある学校づくりとは、その地域や家庭、子どもにあわせた学校づくりなので、嫌でも学校は開かなければならなくなる。これまでは、学校が開かなくても子どもたちは地域と密着していたが、今日では子どもが地域に根付いていないので、このような特色ある学校づくりというものが取り上げられたのだと思う。学校が地域と密着することによって、子どもも家庭も地域に入り込んでいくのだと思う。よって、この計画においては、地域の調査が欠かせないと思う。まず、子どもたち自身がその地域を調査することで、自分たちの地域に興味を向けさせることができるだろう。例えば、実際に地域を歩き、地図を作ったり、建物や人物を調べたりすることで地域との交流が図れるだろう。しかしこれだけではただの調査に終わってしまう。特色ある教育を行うためには、その地域のことを調べ、そのことと様々な教科とを関連付けていかなければならない。その地域の魚を調べることによって、いろんな地域の魚を調べたり、世界の魚を調べたり、魚の生態を調べたりといろいろな方向に広げていかなければならない。その地域によって特色ある教育をすることが特色ある学校づくりへとつながっていくのだと思う。また、その学校の特色をだすためには、教師の授業への工夫も大事だが、子どもたち自身の意見を尊重することも大事である。子どもたちが自分たちの学校を作り上げていくことによって、その学校独自の特徴が鮮明に現れると思う。子どもたちに、授業や規律、学校生活などにおいて、自分たちの学校のことを考え、学校をつくっていこうという意欲が芽生えることが特色ある学校づくりへの第一歩である。たとえば、時間割を自分たちで考えてみる。自分たちで話し合い、決めた時間割ならば勉強に対する多少の意欲もわいてくると思う。何においても自分で考え、納得して決めたことならば、やらされているという義務感もないので、意欲的に学校と関わっていけると思う。特色ある学校づくりにおいて必要なことは、教師も独自の方法を考え、子どもも自分たちで考えることであり、そしてそれを実際に試していくことから始まっていくのだと思う。

19.工業の発展などにより、以前は家庭、地域で行われていたものも商業化され、私たちの手間を省く代わりにその土地、地域ならではの文化などが薄れてしまった。しかし文化というのはその土地に根付いた、生きるための工夫などであり、大切に守っていかなければならないと私は考える。現在、学校も同じで、その地域、そこに住む子ども達に応じて創意工夫を生かした特色ある学校の運営をしていくことが進められている。
 特色ある学校づくりの具体的な例をいくつか挙げてみる。@私の出身中学校で実際に行われていたが、海外の学校と姉妹関係を結び、四月には姉妹校の学生数名が日本に滞在し、一週間ほど学校生活を共にし、七月にはこちらの学生数名が姉妹校の授業に参加するといった交流をしていた。同世代の海外の学生と交流を持つことができて、非常に良い経験となった。国際化が進む時代に適した教育といえる。A中学校で生徒の学びたい内容が多種多様であったとする。そうすると学校は時間割の一部を選択制にし、生徒のニーズに合わせた授業を行う。生徒が自分自身で選んだ授業なので、意欲的に取り組めるだろう。B完全週五日制になり子どもの学力低下が懸念される。そこで土曜日に学校を開放し希望者を集めて勉強会を開く。その際教えるのは教師だけでなく、例えば教員を目指す大学生をボランティアとして招き、教師の負担を軽くすると同時に個人指導を中心として充実させた勉強会にする。
 また、総合的な学習の時間が導入され、総合的な学習の時間の名称も、学習する内容も各学校が各自で定めるものとし、各学校の創意工夫を生かした活動がいっそう活発に展開できるようにする。自然が侵されている傾向にある地域ではそれを救う活動を取り入れたり、有名な郷土料理の産地ならばその歴史について調べる活動を取り入れたり、子どもがインターネットに興味を持っているのであればコンピュータを用いた学習を取り入れるなどして、その地域、子どもに合った教育をしていかなければならない。

20.特色ある学校づくりを行なうためには学校行事の充実を行なうことが一つの方法ではないかと考える。それぞれの学校独自の学校行事を行なっていけば、それが学校の特色になっていくのではないだろうか。学校行事にその学校ならでは、あるいはその地域ならではのものを加える。他の学校にはできないような独自の行事を行なうことがその学校の特色になる。あるいは、どの学校にでもあるような行事でも、その中身を工夫していく。運動会なら、種目を工夫するなどである。子ども達の興味をいかしたり、長所をいかした種目を取り入れることでもいいのではないかと考える。特色ある学校づくりには、総合的な学習の時間によって行なうことができるのではないだろうかと考える。総合的な学習の時間に取り組むことは各学校によって異なる。子ども達の興味をいかしたり、その地域の特色をいかしたりすることもできる。総合的な学習の時間にその学校独特のテーマを設定し、子ども達の発想、長所をいかした授業展開を行なっていく。そのためにも、これまでのやり方ばかりを繰り返すのではなく、新しい方法を取り入れたり、子どもの興味が向いているのであれば、テーマとして設定し、取り組んでいくという柔軟な取り組みをしていく。他にも音楽などの芸術に力を入れる、ということも特色につながるのではないか。学校生活のなかで音楽を多く取り入れたり、音楽にふれる機会を多く作るということでも学校の特色になるのではないだろうか。その地域、学校、子ども達にしかできないような取り組みをしていくことがその学校の特色になるのではないか。そのためにも、地域との連携をとりあったり、子ども達の興味が何に向いているのかなど普段から子ども達の目線に立ったり、子どもの声を聞くなどしていくことが重要ではないかと考える。

21.各学校において、児童の実態に応じて創意工夫を生かした特色ある教育を行うことが教育課程審議会により提言されている。そのためには教育課程の弾力化を図り、時間割や選択学習などについて各学校で創意工夫を生かすことが出来る。また、開かれた学校づくりも推進されている。私は、この特色ある学校づくりにおいて、時代のニーズに応じた教育課程の編成が必要であると考える。現代は情報社会と言われ、あらゆる分野においてこの情報化は浸透している。そのため、多量の情報を入手することができ、子ども達でも簡単に情報を手に入れることができる。確かに、これらの情報を生かすことで子ども達の視野は広がる。そこで、この情報の中から子ども達が誤った情報ではなく、本当に必要な情報を取捨選択できる能力を身につけることは時代に自分で考え・学ぶ、生きる力を身に付けるうえでも大切であると考える。実際に、時間割に情報科という時間を設け、主体的に情報を集めたり、使いこなせたり伝えたりする技能を子ども達に身に付けることを実践している学校もある。具体的な授業の内容としては、自分たちの学校の様子を紹介したホームページを作成したりしている。この情報化の授業を通じ、全ての子どもがある程度パソコンを使いこなせる技術を身につけるのである。ここで身につけた技術は他の授業にも生かすことができると考える。グループ学習を行い、分からないことがあればインターネットなどを用い、自分達で調べたり、OHPを用いて発表したりする。この他にも、他の学校と協力し合い、メールなどを通じ、他の学校の子ども達と情報をやり取りすることで新たなつながりも生まれると考える。情報社会、国際社会、高齢社会といわれる21世紀、時代の変化に応じた学校教育づくりを行い、時代に適応できる人材を育成していくことが、この特色ある学校づくりにおいて大切であると考える。

22.近年、「生活科」や「総合的な学習の時間」の新設により、地域と協力をした体験的な学習や自然に触れ合う学習を行う機会が増えてきました。特に「総合的な学習の時間」は、現代的課題に限定されず、地域や子ども達の実態からテーマを設定することが可能になるため、その学校や地域の特色が現れやすい活動の時間だと考えています。そこで、私は特色ある学校づくりを「総合的な学習の時間」の活動と結びつけて考えていこうと思います。具体的例を挙げて述べると、「○○川をよみがえらせよう」というテーマを持ち「総合的な学習の時間」で取り上げるとします。地域にある川の歴史や変化を調べたり、そこに生息している生き物を調べて、川に対する親しみの心を育てます。そして様々な活動を通し、自分達もこの地域の一人だということうをつかませ、地域と関わることの必要さや楽しさを感じさせます。この活動以外にも、商店街に出たり、祭りに参加するといった活動を「総合的な学習の時間」にテーマを持ったりすることで、自然と学校と地域との関係が深くなっていくと思います。よって学校に「地域と連携した学校」という特色が芽生えてくると考えています。しかし、ただ学校と地域だけの関わりであればPTAや役員といった、保護者の方との関わりでも充分だと思うし「総合的な学習の時間」を結びつける必要はありませんが、私が考える「地域との連携」は、子ども達が様々な活動を通して地域がどうあるべきか考えるときに、資料を提供してくれたり、話をしてくれたりするような、子ども達と地域との連携を主に指しています。近年になって様々な社会事件の影響から、地域内の関わりも減ってきているように感じます。そのことからも「総合的な学習の時間」を使って、「地域と連携した学校」作りを目指していくこと必要だと思います。以上の例で述べた学校の特色以外にも、様々な特色があると思いますが、その特色をもっと生かすためにも「総合的な学習の時間」を活用し、子ども達にも意味のある学校作りを行っていく必要があるのではないかと思います。

23.これまで、学校というのは単に学習する場所、という風に捉えられていたことが少なく
ないように思う。そしてどの学校も年間を通して同じような行事などをして、学校ごとに特色を出す、ということはほとんどなかった。しかし、もっと学校ごとに特色を出して学校をもり立てていこう、ということで特色ある学校作りというのが言われている。この特色ある学校作りをどうするかというと、まず、生徒の自主性を育てる原動力となることがある。学校ごとに特色を出していこうとするとき、それは教師だけではなく、生徒も一緒になって考え、活動することができる。学校独自の特色を出そうとするとき、それは各教科の学習の枠を超えたものである。この特色ある学校作りを考えていく中で、子どもたち一人ひとりの自主性を育てることができるし、自らが考え、活動する力を育てることにもなる。なので、この特色ある学校作りは、普段の学校での学習の枠を超えて、生徒の意欲的な態度、また先にも述べたように一人一人の自主性を育て、自ら考え、活動する力を育てることのきっかけや手助けとなる、と考える。

24.特色ある学校づくりだが、いろいろな人と接する機会を作りたい。いじめや不登校が多いがたくさんの人と接することでいろんな考えを知ることができ、多くの人と交流を深めることができる。そのためにはまず、学校内で同じクラスや学年単位の活動だけでなく縦割りでの活動が増えるとよいのではないだろうか。低学年の子どもはまだ知らないことを教えてもらったりしてもらったりすることで、尊敬して頼ることができる。高学年の子どもは、自分の知っていることを教えてあげたり、してあげたりすることで自分の持っている知識をより確実にできる。学年が違うと、できる活動や興味を持つことなども違い多くの問題も発生するとも思う。しかし、そのほかに面倒を見てあげたり、やさしくしてあげたりすることで友情も深まると思う。少子化になり、一人っ子が多く違う年の子どもと遊ぶ時間が減ってきている中で学年を超えての活動は大切になってくる。学年が違うと、できる活動や興味を持つことなども違い多くの問題も発生するとも思う。

25.新学習指導要領のねらいに、「各学校が創意工夫を生かして特色ある教育・特色ある学校づくり」がある。私のイメージする特色のある学校とは地域の文化や風土に根ざした学校、また読書活動や美化活動など特定の学習活動に力を入れている学校ととらえている。特色のある学校を作ることにより、他学校との差別化をはかり、子どもたちが自分の学校に愛着をもち、自信をもって学校生活を送ることができるようになるのではないか。テーマ設定や難関時間割が各学校に任されている総合的な学習の時間は、まさに
その特色ある学校づくりの時間に有効的に活用すべきである。
 では、実際に小学校ではどのような取り組みが行われているのだろうか。私は教育実習で福岡教育大学附属小倉小学校にお世話になった。四年生の総合的な学習の時間に“小倉のまち”に関して学習していた。小倉は近代的な都市文化と城下町の文化が共存する数少ない町である。「私たちの町」というテーマにそって学習することは学校の特色であるだろうと思った。クラスで5つのグループに別れ、自分たちが思いつく“小倉”の伝統的な祭りや、お城、自然、食べ物などを様々な手段を使って調べていた。手段はインターネットで調べたり町に繰り出してお城に行ったり、祇園太鼓をやっている人の話を聴きに行ったり、子どもたちは自分たちで学習する方法を考え、体験しながら調査した結果をもとに、もっといい町にしようという心も芽生えてきているようだった。このような学習をするこ
とで、自分たちの学校に愛着をもちさらに町や人にも優しい心をもてる子どもになっていくのだろうと考えた。そのためには、子どもたちの安全性を守らなければならない。そして地域の協力なしには学習はできないだろう。開かれた学校を作ることを目指し、保護者や地域の人々の理解を得ることが重要だ。

26.現在、学校にはそれぞれが自慢できるような特色が求められてきている。総合的な学習の時間や、選択科目など新しい教育方法が導入されつつある教育現場において、教師は子ども達の興味・関心を常に考えながら、創意工夫をして授業を考えていかなければならない。特色ある学校作りをどうするか。具体例をあげて、私の考えを述べてみたいと思う。わたしがもし、教師であったとして、その場合に考える特色のある学校というのは「みんなで」という言葉がキーワードになってくる。わたしは、教育は学校でだけで行われるものではないし、教師のみで行われるものでもないと思う。教育は地域・社会の人々がみんなで協力して行うべきものであると思う。そこで、わたしは、できる限り、地域・社会の人々にも授業に参加してもらいたいと思う。例えば、総合的な学習の時間で、地域に密着して学習していく中で、積極的に地域の方々を招いて、できるのであればその方々に授業をしていただくなどしたらどうであろうか。例え知識のある教師が授業をしたとしても、やはり、現場で実際に働いている人の話のほうが、子ども達に情熱や興味・関心を与えるのではないかと思う。また、これは現在でもいろいろな学校で行われていることなのだが、「学校開放の日」を作るということである。これは、「開かれた学校づくり」とも関係してくるのであるが、これを作ることはいろいろな面で効果的であるのではないだろうか。まず、「子どもは実際学校でどのようなことを学習しているのであろうか。」という保護者の不安を取り除くことができるし、また、教師自身においても実際に保護者や地域の人々に授業や、学校生活を見学されることによって、教師の技術の向上に対して、積極的な態度を養うことができると思う。そして、なにより、そのような場を作ることによって、子ども達が多くの人々と関わることのできるいい機会になるのではないかと思う。このように、わたしの考えを少しだけ述べてみたが、ようするに、学校というものは子ども達にとって、楽しく、ゆとりをもって学習のできる場でなくてはならない。教師は常に子ども達の変化を読み取り、その変化に合わせて学校運営を行っていく必要があるのではないだろうか。

27.今や私立校のみでなく公立校においても特色ある地域に開かれた学校つくりが進められており、各学校ではボランティア体験や国際交流、情報教育などさまざまな取り組みが行われている。
 私は以下の2点に注目して特色ある学校作りを進めて行きたい。一つ目が異年齢集団での活動を大切にすること、2点目が地域への愛着心を育むことである。いずれも以前に比べて今の子供たちにかけていると叫ばれていることである。今の子供たちは同じ年代で同じ価値観の仲間としか遊べない傾向にあるが、学校教育の一環として兄弟学級を作り定期的に「仲良しタイム」など上級生と下級生が一緒すごす時間を設けることでお互いに学びあう機会としたい。給食を一緒に食べたり、掃除を協力して行ったり社会見学を共同で行うなど活動の幅は如何様にも広げられるであろう。学校でのこのような経験が学校外での関わりにもつながり、子どもの人間関係を広げるきっかけとなってほしい。
 2点目の地域への愛着であるが、まずは自分が暮らしている郷土について知ることに始まると思う。調べるうちに郷土のよいところ、今問題となっていることを子どもたちなり感じ、自分たちが地域に還元できることを子供達自身が提案し、実践するという一連の流れを持って体験的な活動としたい。郷土を知る上で学校の教師では不十分な部分もあるかもしれない。そのような場合は地域に住む専門家や関係者を特別講師として多いに活用していきたい。子どもたちにとっても自分たちの住む身近な地域の話題を身近な人から学ぶと言うことで興味もわき、新鮮な気持ちで取り組めるのではないだろうか。また、結果的には開かれた学校つくりにもつながる。さらに、調べた内容をインターネットで公開すれば情報教育の一環とも捉えることができ、また、国際理解は自国理解からといわれているが、外国の学校に郷土の文化を紹介し、日本を知ってもらうという活動に発展することもできる。地域とのかかわりが軽薄になっている今だからこそ身近な地域の魅力を知り、郷土を大切にする心を育んでいくべきであると思う。

28. 近年、「生活科」や「総合的な学習の時間」の新設により、地域と協力をした体験的な学習や自然に触れ合う学習を行う機会が増えてきました。特に「総合的な学習の時間」は、現代的課題に限定されず、地域や子ども達の実態からテーマを設定することが可能になるため、その学校や地域の特色が現れやすい活動の時間だと考えています。そこで、私は特色ある学校づくりを「総合的な学習の時間」の活動と結びつけて考えていこうと思います。具体的例を挙げて述べると、「○○川をよみがえらせよう」というテーマを持ち「総合的な学習の時間」で取り上げるとします。地域にある川の歴史や変化を調べたり、そこに生息している生き物を調べて、川に対する親しみの心を育てます。そして様々な活動を通し、自分達もこの地域の一人だということうをつかませ、地域と関わることの必要さや楽しさを感じさせます。この活動以外にも、商店街に出たり、祭りに参加するといった活動を「総合的な学習の時間」にテーマを持ったりすることで、自然と学校と地域との関係が深くなっていくと思います。よって学校に「地域と連携した学校」という特色が芽生えてくると考えています。しかし、ただ学校と地域だけの関わりであればPTAや役員といった、保護者の方との関わりでも充分だと思うし「総合的な学習の時間」を結びつける必要はありませんが、私が考える「地域との連携」は、子ども達が様々な活動を通して地域がどうあるべきか考えるときに、資料を提供してくれたり、話をしてくれたりするような、子ども達と地域との連携を主に指しています。近年になって様々な社会事件の影響から、地域内の関わりも減ってきているように感じます。そのことからも「総合的な学習の時間」を使って、「地域と連携した学校」作りを目指していくこと必要だと思います。以上の例で述べた学校の特色以外にも、様々な特色があると思いますが、その特色をもっと生かすためにも「総合的な学習の時間」を活用し、子ども達にも意味のある学校作りを行っていく必要があるのではないかと思います。