No. 2005,11,25.発行   編集:吉田優子(H12年度生:イギリス特派員)

イギリスボランティア研修レポート No.31


11/25受信 イギリスの秋」
 以前、イギリスの春、夏についてレポートしましたが、今日はその後訪れた秋の様子を書きたいと思います。
 私が秋の訪れを感じたのは9月の始め、8月の終わりだったかも知れません。日本(福岡)では、まだまだ、残暑の厳しいこの時期に、ロンドンでは道路にドングリが落ち始めていました。そしてそれを、リスが忙しなく拾っては、木の根に埋めているのを見て、もう秋なんだなと…としみじみ感じました。リスたちの動きは本当にかわいらしくて、見ていて飽きません。ロンドンでは、どこに行ってもリスを目にしますが、9月に入って、目にする数が極端に増えました。みんな、冬に備えて活動しているのだなと思いました。私の家の周りのリスは人が近寄ると逃げますが…公園にいるリスは、人に慣れていることも多く、人の手からお菓子をとって食べたりします。
 木の葉もどんどん色付いて、日本の紅葉のほうが美しいことは言うまでもありませんが、ここでも紅葉はしっかり楽しむことができました。今も木には少し葉が残っていますが、ほとんどの木がすっかり冬の装いです。また、夏の間、夜10時近くまで明るかったのが、日に日に短くなっていき…10月には、6時には真っ暗、そして11月の今は、5時には外は真っ暗です。天気が悪いと更に早くから真っ暗で、休みの日は必ず出かけていた私も最近は外出する気になりません。
 そのように日の出ている時間が短いため、こちらでは「ウィンタータイム」という制度があるのですが、夏より時計の針を1時間戻すと言うもので、人生で1度も経験のなかった私は、この変わり目の来る10月の最終日曜日をどきどきしながら待っていました。「いったいどのようなシステムでみんな時計を調整するのだろう。」「きっと、テレビのニュースで朝から、何度も注意があるのだろう」「日本の選挙の日のように車でアナウンスして周るだろう」などと、ものすごいイベントを想像していたのですが、誰一人何一つ忠告することなく、その日がやってきました。不安になった私は、テレビのニュースをつけて、変わる瞬間を待っていたのですが、夜中の12時も、1時も、ニュースの端に出ている時計の時刻は、サマータイムのままで…「こんなものか」と断念して寝てしまいました。後から聞いた話では、夜中の2時が変わり目だったとか。なぜ、そんな中途半端な時刻なのか不思議でなりません。次の日の朝には、1時間戻った時刻が、ニュースに何事もなく表示されていました。でも、私の体はこの変化にすぐ対応できず…始めの1週間は無駄に1時間早く起きていました。こちらの方にすれば、なぜ日本にこのシステムがないのか不思議なようですが、私にしてみると、こんなにも私を混乱させるシステムが必要なわけはないと思いました。これがまた、2月末にはサマータイムに戻るわけで…何事もなくこのシステムに対応しているイギリス人はすごいと思います。
 このように、秋が訪れ、ウィンタータイムになり、最近はすっかり冬の気配を感じています。11月に入ってから、本当に寒くて、マフラーやコートが必需品なのですが、先週から、冷え込みも本格的で、朝は霜が降りていて屋根が真っ白です。最初に見たときは、もう雪が降ったのかと思いました。しかも、なかなか温度が上がらないので朝の9時になってもその霜が屋根に残っています。天気予報によると、今週中に雪が降るとか…「イギリスは海流の影響でそんなに寒くないよ」とイギリスに来る前に聞いた言葉を信じていたのですが、甘かったです。すでに、ものすごく寒いです。でも、雪を見るのは、少し楽しみな気もしています。
 もうすぐ12月なので、きっと日本でも同じでしょうが、街はクリスマスのイルミネーションが本当にきれいで、クリスマスが今から楽しみです。その様子も、またレポートしたいと思います。