No.  2005,10,16.発行   編集:吉田優子(H12年度生:イギリス特派員)

イギリスボランティア研修レポート No.25


10/12受信 アイルランド ダブリン」

 イギリスのお隣、飛行機で1時間ほどのアイルランドの首都「ダブリン」に1泊2日で行ってきました。海外といっても、イギリス領土の北アイルランドとは陸続きで、車も左側通行、言語も英語、目にするお店もイギリスと同じ…ということもあって、あまり海外にきたという感じがしません。何より、空港でパスポートを提示しても、出入国のスタンプすら貰えません。日本人の私としては、海外に行った証に、スタンプが欲しかったのに、悲しいです。
 今回も、友達を訪ねての旅行だったので、飛行機代以外は、食費などだけですみ、とても安い旅行になりました。しかも、飛行機、行きは朝早くない便を選んだので、30ポンドくらいしましたが、帰りの便はなんと0.01ポンド…日本円で2円です。こちらでは、こんな飛行機が多々あります。それに空港税を入れても、往復で69ポンド(約14000円)でした。海外にこの価格で行けるなんて、ヨーロッパの人は幸せだなとつくづく思いました。
 ダブリンに着いた日は、友達の案内で街の中をぐるっとみて回ったのですが、大きすぎず、小さすぎず…とても雰囲気のいい街だなと思いました。アイルランドの首都ですが、イギリスの首都ロンドンとは違っていて、穏やかな空気が流れている気がしました。この日は、友達が家にたくさん友達を呼んでいて、パーティーだったので、私も料理を手伝ったりして、楽しく過ごしました。友達がポーランド人なので、ダブリンに行ったのに、ポーランド人の友達が増えました…
 二日目、まずは友達の家から近い、聖パトリック大聖堂に行きました。アイルランドで最大の大聖堂で見ごたえもなかなかのものでした。そこから、ダブリン城へ(写真)。隣接の小さな教会は、ステンドグラスがとても素敵でした。天井にかけて作られている彫刻も、見れば見るほど引き込まれる何かがありました。敷地内に、図書館もあり、2,3階は宗教に関する常設展示と、特設展示所になっているのですが、私が訪れたときは「庭」に関する絵を集めた展示があっていました。同じテーマでかかれた絵でも、人や国が違うと描き方がまったく違っているということで、とても面白かったです。そして、メインのダブリン城内へ。中を見学するには、ツアーに参加するしかないのですが、一つ一つの部屋について、細かい解説が聞けるので、興味のある方はお金を払う価値があると思います。
 次に、トリニティーカレッジに行きました。学生と観光客の両方で、かなりの人が敷地内にいましたが、のどかな感じの歴史を感じる学校でした。まずは、「ケルズの書」があることで有名な図書館に向かいました。学生料金でも6ユーロと安くはありませんが、見る価値があります!今まで、ケルト芸術などにはまったく興味の無かった私ですが、素晴らしいなと息を飲んでしまいました。事前に少し知識を持っていたら、もっと解説などを読んだときの感動が大きかったのでしょうが、何もなくてもじっくり楽しめる展示でした。その図書館の2階、「オールドライブラリー」は、20万冊の蔵書で、一歩足を踏み入れただけで圧倒されるものがありました。天井の作りも素晴らしく、たたそこにじっと座って、古い本特有の匂いを楽しんできました。カレッジの敷地内は自由に歩くことができ、売店なども利用できるので、ここで安く昼食を取りました。最後に国立美術館に行きましたが、時間が無くてゆっくり見学できませんでした。この美術館の隣には、博物館もあり、また機会があれば訪れたいなと思いました。
 ダブリンの旅の締めくくりに、友達とテンプルバーに行きました。ダブリンの中でパブの集まっている地域全体をテンプルバーと呼ぶようですが、その中でも「テンプルバー」という名前のパブに行きました(写真)。アイルランドといえば「ギネス」ですが、あまり好きではないので…いつもと同じビールを飲みました。パブの中の雰囲気は、イギリスと変わりありませんが、アイルランドは公共の場が全面的に禁煙なので、タバコ臭くないのが良かったです。友達が言っていたのですが、みんなタバコを吸うために店の外に出るので、時には店の前にすごい人だかりができていて、店の中が空っぽということもあるそうです。また、パブでの生演奏が多く実施されていて、私も素敵なチェロの演奏を聞くことができました。
 今回は、1泊2日で、大きな観光スポットは見ることができましたが、まだまだ、見ていない場所もあるし、何より、街の雰囲気がとてもよかったので、もう1度行きたいなと思いました。ヨーロッパ内の国はどこに行っても、町並みなどすごく似ているのですが、何かが少しづつ違っていて、私の中でダブリンはもう一度生きたい国というより、暮らしてみたい国、住みやすそうな国でした。