No.  2005,9,14.発行   編集:吉田優子(H12年度生:イギリス特派員)

イギリスボランティア研修レポート No.22


9/14受信 リヴァプール」


 この地名を聞いて、サッカーと思う人と、ビートルズ!と思う人がいるかと思います。私は今回、ビートルズの生まれた町リヴァプールに行ってきました。ロンドンから電車で2時間、ヤングレールパスという25歳以下の人なら誰でも持つことのできるカードで、普通の3分の1の値段で片道13ポンドでした。まだ、「ヤング」に属せるこ
とに感謝しつつ、電車の中でいつものように大体の計画を立てました。
 まずは、イギリスの英国国教会寺院としてはもっとも大きく、ヨーロッパでも2番目の大きさという、「リバプール大聖堂」へ。こちらに来て、とにかくゴシック様式の教会と聞けば訪れている私なので、さすがに少々見慣れていて、感動が薄れている今日この頃ですが…この教会は本当に大きくて、入った瞬間に「はあああ」と言ってしまいました。76年かけて建てられただけのことはあります。ステンドグラスは、私好みではありませんでしたが、素晴らしかったですし、天井がとにかく素敵でした。
エレベーターで上ることのできるタワーがあり、お天気だと眺めが素晴らしいとのことでしたが、この日は雨は降らないものの、あいにく霧のかかった見晴らしの悪い天候だったので、タワーには上りませんでした。
 そこから、「アルバートドック」というところに行きました。ビートルズファンなら知っている、ファンじゃなくても知っている、マージー川のほとり、マージーサイドの近くです。まずは、「ビートルズ ストーリー」という博物館に2時半からのツアーのチケット買いに行き、その近くの「テート リヴァプール」に行きました。ここは、ロンドンの「テート モダン」と同じく、現代美術館で、規模はそれほど大きくありませんが、現代美術館が好きな方にはお勧めです。テートモダンに展示されている方のほかの作品も多くありますし、エキシビジョンも面白いものがあっていました。が、ツアーに参加するため…あまりゆっくりと美術館を堪能する暇もなく、またビートルズ ストーリーに戻り、博物館を見学しました。ビートルズの誕生から、彼らの使った衣装、ソロ活動の様子まで、ファンにはたまらない展示だと思います。また、オーディオガイドは日本語もあるので、誰でもしっかり楽しめると思います。私は、ビートルズ世代ではありませんが、少々興味があり、ここを訪れたわけですが、私の母なら感動も2割増だろうと思いました。そして、お待ちかねのマジカル ミステリー ツアーへ。ワゴンバスで、リヴァプール内を2時間かけて回るこのツアーは、彼らの通った学校や、始めてであった教会、歌の歌詞に登場する道(ペニーライン)などを回ります。ガイドは、(イギリスとはいえ北ということもあり、)少々訛りのある英語でしたが、ジョーク満載の楽しい話でした。ツアーには関係ありませんが…ここで、驚いたことは、ヨーロッパの方は基本的に観光に来てもあまり写真を撮っておらず、やたらと写真を撮るのは日本人か、韓国人だよね…とよく言われるのですが、このツアー、私以外はヨーロッパの人か、アメリカ人しか参加していなかったのですが、みんな順番を待ってまで、写真撮影に勤しんでいました!11ポンドと決して安くないツアーで、そんなにたくさんのところを回るわけでもないのですが、自分でこれだけの場所を回るのは無理ですし、ガイドも聞けるので、本当にビートルズが好きな方にはお勧めです。最後は、彼らが無名時代から演奏していたマシューストリートにある「キャヴァーン クラブ」という所の近くで解散となりました。その通りを歩いて…余韻に浸り、電車の時間に間に合うように、駅に向かいました。
 ロンドンの方は、リヴァプールに行くというと、「あんな、何もないところへなぜ?」という反応をする人が多いのですが、私自身滞在してみて、時間が足りなかったというのが事実です。できることなら、1泊して、美術館などもっとゆっくり回りたかったです。

「ウェールズ コンウィ」


 リヴァプールから更に電車で北西へ、友達を訪ねて、ウェールズのコンウィというところに行きました。UKの中でも、ウェールズと聞くと、田舎だなというイメージを持つのですが、実際車窓から見える景色は、湖水地方で見たような心癒される草原でした。また、コンウィの近くになると「アイリッシュ海」をみることができます。私が、コンウィに到着したのは夜だったので、この日は友達のフラットで過ごしただけですが、そこに行くために乗ったタクシーのおじさんの訛りのすごいこと!日頃、ウェールズの方は、ウィリッシュという、ウェールズ地方の言語を使っており、もちろん英語も話せるのですが、ロンドンで聞く英語とは違っていて、理解するのはとても大変です。また、駅やスーパーなど町の至る所で、ウィリッシュで書かれたポスターなどをみることができますが、まったく理解できません。
 前日に、夜中まで友達と話し込んでいたため、2日目の観光はスタートが昼になってしまいましたが、コンウィ城さえ見ることができればと思っていたので、ぼちぼち出かけました。この城は、エドワード2世が戦争のために建てた8つの城「アイアンリング」の一つです。誰かが暮らすとか、滞在するために作られたタイプの城ではないので、屋根もなく、内装などを見学する優雅なお城とは違っていますが、歴史を感じることのできるものでした。また、その城から町の端まで城壁が伸びていて、そこを歩くことができます。その街の端に「イギリスで1番小さな家」が立っていて、70ペンス(140円)払って、見学したのですが、見学というより、「一見する」という感じで本当に小さいので1分もあれば十分でした。そのあとは、街の中をぼちぼち歩いて、ウェールズの町並みを楽しみました。この日も、雨は降らないものの、霧のかかったお天気で、海の向こうに島を見れなかったのが残念です。でも、UKの中にいて、異国を感じられるというのは、なんとも面白いと思いました。ぜひ、ウェールズの中心地カーディフにも行ってみたいなと思いました。