No.  2005,8,18.発行   編集:吉田優子(H12年度生:イギリス特派員)

イギリスボランティア研修レポート No.19


8/17受信 湖水地方」 
 イギリスの北のほうにあるLake Districtという所に友達を訪ねて行ってきました。その名のとおり、湖の美しい田舎の町で、ピーターラッビトの作者が、モデルになったウサギやその他の動物と暮らしていた土地です。大きな湖と、緑の山、羊に牛。それぞれの町は、少し離れていて、観光地の雰囲気としては、コッツウォルズのようです。が、コッツウォルズに比べると交通の便がよく、バスでそれぞれの町を移動できます。
 私は、友達の所に1泊して2日かけて観光しました。まずは、有名なピーターラビットの博物館へ。ここは、ピーターラッビトの作者の紹介はもちろん、それぞれのキャラクターが随所に置いてあるので、家族連れの方が多かったです。大人も楽しめるというか、本当にかわいらしくて、たくさん写真を撮ってしまいました。1日目は、友達とのんびり過ごしたので、ほかには特にどこにも行っていませんが、湖のほとりでゆっくりしたり、町を歩くだけでも、癒される素敵なところです。夜は、「星が降る」ってこのことか…と思うほどの星空を見ることができました。10分で12個の流れ星を見て…感激でした。


 2日目は、まず、詩人ワーズワースの住んでいたダウ コテージが博物館として利用されているグラスミアに行きました。小さな家ですが、当時のままに保存されていて、30分おきにガイドツアーも行われているので、彼と家族、友人の暮らしの様子を聞くことができました。コテージの隣には、博物館もあり、彼に関する資料をたくさん見ることができます。また、グラスミアの観光案内所近くの教会には、彼と家族のお墓もあります。すぐ横に川が流れていて、本当にどこに行ってもこの地方では素敵な景色を楽しめます。

 その後、ボーネスまでバスで戻ってレイククルーズを楽しみました。これは、湖水地方に行くと決めたときから楽しみに計画していたものです。さらに、湖の南端レイクサイドから、ハヴァースウェイトまで、SLが走っていて、フェリーとセットになっているので、11.50ポンドと少々高いのですが、思い出に!と奮発しました。湖は緑の山に囲まれていて、本当に癒される最高の景色です。が、いつものように風が冷たく肌寒いです。この日私は、長袖を2枚着ていましたが、寒かったです。小さなボートで湖に出ている人や、子供のカヌー教室も見かけました。船から鉄道の駅は、隣接していて、時間も待たずにすむように組んであります。この鉄道、今は観光客用に2区間運行されており、1本の線路を往復しているので、駅では、先頭車両を切り離して進行方向に接続し直す作業を見ることができます。窓から顔の出すと、煙がモクモク出ていて、本当に石炭を燃やして走っているのだな…と感激でした。私は、時間がなかったので、そのまま、折り返す鉄道に乗り、船乗り場に戻りましたが、時間があれば、散策を楽しむのいいだろうなと思いました。
 ここは、本当にのどかで、心の癒されるところです。何をするというのではなく、ただのんびり、歩いたり、座ってアイスを食べたり…素敵な時間が過ごせると思います。町を歩いているときにたくさんAcomodateの看板を見かけました。一見普通の家で、ホテルというより日本で言う民宿のようなものでしょうか。私が訪れたのは平日だったこともあり、「今日、空きあります」というところもいくつか見かけました。この地域の家は、作りもかわいらしいので、ホテルより、安いという点でもこのようなところに滞在するといいかなと思いました。でも、行くなら今のうちのようです。聞いた話ですが、冬場はしまっているお店も多いそうです。

「湖水地方の施設について」 
 今回、私は湖水地方に住む友達を訪ねていったわけですが、この友達、4月に日本を一緒に旅立ってこちらで仲良くなった日本人で、彼らは私とは違うボランティア団体に所属しています。(待遇等はほぼ同じです)この団体は、UKにいくつかの障害者施設を持っており、スッタフとボランティアでサポート体制を作っています。湖水地方にあるこの施設には30人ほどの障害のある成人の方が暮らしていて、それと別に、ショートスティなどのサービスもしているそうです。ここのスタッフは仕事内容が完全に分かれていて、「ケアスッタッフ」と呼ばれる人が、基本的な介助等を行います。「アクティブスタッフ」は、みんなで行うゲームや余暇活動をサポートするそうです。その他に「キッチンスタッフ」がいて、3食をまかなっています。その中で、ボランティアは、配膳の手伝いと、ティーサービス、余暇活動のサポートをするのが主な仕事だそうです。身体的な介助などは全くしないので、知識等を必要とせず、誰でもできるのはいいのですが、時には退屈に感じることもあるようです。ここは、施設なので、私の働くグループホームとは違い、時間が区切られて活動内容が決められているようです。余暇活動の主なものは、ピンポン、クロスワード、ガーデニング、散歩などで、英語の壁のある友人にとって「クロスワード」は大変だと言っていました。とにかく、のどかなところで1日をのんびり生活しているそうです。

 また、この施設は、湖から丘を登ったところに立っているのですが、見下ろせば湖(写真)、振り返れば山に羊(写真)と牛…と最高のロケーションです。住んでいる友達に言わせると、「部屋にいても羊の声が聞こえるし…動物園に住んでいるみたい」とのことですが。また、建物自体が、この地域独特の、乾いた石をセメントを使わずに積み上げて家を作るという方法でできていて素敵でした(写真)。施設内は見ることができませんでしたが、こんな環境で生活できるのはいいなと思いました。天気のいい日には、湖のほとりに散歩に行くこともあるそうで、穏やかな生活ができるだろうなと思いました。
 この先、友達のボランティアの様子をこのように紹介できたらいいなと思います。