No.  2005,8,9.発行   編集:吉田優子(H12年度生:イギリス特派員)

イギリスボランティア研修レポート No.17


8/8受信 「ロンドンの春、夏」
 旅行で海外に滞在するのと生活するので、大きく違うことは、こうして1年の気候を肌で感じられることかなと思います。そこで、今日は、私が感じたロンドンの春と夏について、書きたいと思います。
 春…私がこの国に来た4月10日は、こちらでも春と呼ばれていました。が、日本の桜が咲き、ぽかぽか陽気の…という春とは少々違っていました。まだまだ肌寒く、昼は日が照ればいいのですが、そうでなければコートが必要で、マフラーを巻いている人もたくさんいました。それでも、公園の芝はきれいな緑で、チューリップなどの花をたくさん目にすることはできます。また、気温が低いせいだと思いますが、花が日本に比べて長持ちしています。でも、とにかく天気が不安定で、朝晴れていても、昼には雨、そしてまた晴れたりと…一日の間に目まぐるしく天気が変わります。日本の夏に夕立がありますが、あのような雨が昼、夕方かまわず、1日に1度は訪れる感じです。私が通っていた学校の先生が言っていたのですが、「日本では、1年の間に4つの季節を楽しむことができるけど、ロンドンの春は1日の間に4つの天気を楽しむことができるのよ!」ということで、本当にそのとおりです。天気予報など、見るまでもなく、毎日折りたたみ傘か、ジャケットを持ち歩くのが常識と言えます。天気予報を見ても、すべてのマークが混在していて、私でも予報できそうだなと思いました。慣れるまでは、この毎日の雨にうんざりして、外出が億劫になったりもしますが、私のホストファザーが教えてくれたこちらのことわざを聞いて、この気候も素敵だなと思ったので、紹介したいと思います。「Spring Shower Makes Spring Flowers」というものです。(こちらでは、にわか雨のことをShowerと言います。)
その言葉のとおり、春にはたくさんの花が咲いていて、チューリップと同じ時期にアジサイが咲いていたりと…日本でアジサイを見たら6月か、と思うところですが、気候が違うとそのような常識も変わってくるのだなと思いました。それでも、5、6、7月と過ぎる中で、少しづつ夏になっていきます。6月中旬くらいでしょうか。雨の降る日も減り、夏が近いなと感じることができます。とはいえ、気温は相変わらず高くて20度…朝晩の寒さは言うまでもありません。
 7月に入ると、本格的に夏を感じられる日差しが訪れます。緯度が高いせいでしょうか、日本に比べて日差しは強く、紫外線対策は必要です。が、風はいつも爽やかで肌で感じる気温は日本ほどではないため、過ごしやすいです。公園で木陰に座れば、やはり長袖が必要になるような感じで、夏もかばんにはジャケットを!そして、乾燥した気候対策として、飲み物も鞄に常備しておく必要があります。私は、500mlを持ち歩くので精一杯ですが、こちらの方は2Lを持ち歩いている人も多いです。そのような気候なので、銀行などを除くと、クーラーのある場所はほとんどないのですが、たまに28、30度…などという日があり、そうなるとバスの中はサウナのような状態で、気を失いそうになります。でも、基本的にはクーラーは必要ないです。今は、8月で、日本では連日30度超えなどでしょうが、今日の最高気温は23度。私は今日も長袖を羽織っています。また、天気予報を見て面白いのは、こちらではまず最初に画面に「Warmer And Dry」「Useful Weather」など、その日の様子のようなものが出て、そのあと天気図に移ります。天気図も気温と風の向き、強さが書かれていて、天気自体は日本のように絵で表されず、時間を追いながら雲の動きを映し出しています。それだけ、天候が変わりやすいということだと思います。実際、空を見上げると、掃除機で吸い取っているのではないかと思うくらい、雲の流れが速くて驚きます。また、夜は10時くらいに日が落ちるので、夕食後に公園でのんびり…という方も多いですし、とにかく1日が長いので、仕事のある日も余暇活動を楽しめます。言うまでもありませんが、この条件なので、観光するなら、夏!です。たぶん、このまま、じめじめ感を味わうこともなく、夏が終っていくのだと思います。
 聞いた話では、これから秋、冬が来ますが、夏に日が長い分、冬は4時には真っ暗…その気候のせいで冬に鬱になる方も多いとか…それが私の今の心配の種です。寒さに強いとはいえ、九州でしか生活したことのない私にとって、こちらの冬は…その様子はまたいつか、レポートしたいと思っています。