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 平成5年11月01日発行

** ファイル保存されていない部分がかなりあります。ご容赦ください。 **

早期教育(3歳未満)         Rep. 久米 泉

 今回、午前中4つの発表を聞かせて頂きました。最初の2つは各学校の乳幼児教育の取り組みについてでした。酒田聾学校は、校内活動としては、週1回、幼稚部、乳幼児の保護者向けに研修の機会を設け、子どもや障害の理解だけではなく、保護者同士が支え合う場所にもなっているそうです。対外的には、保健婦対象に学校見学会を開き、結果として聴覚障害について理解を深めてもらえ、協力体制が高まったということです。宮城県立ろう学校のほうで興味深かったことは県内の聴覚障害の診断から教育機関までのル−トが一貫していることです。宮城県では、耳鼻科その他で疑いを持たれたケ−スは、すべて宮城県医師会ヒヤリングセンタ−へ回され、そこで判定から補聴器フィッティング、教育機関の紹介まで、すべて行われるそうです。ろう学校とセンタ−の連携はかなりしっかりしているようでした。県内にはもうひとつ、軽度で年令の高い子を対象とする、「やまびこホ−ム」という施設があり、仲が悪いことはないが、子どもの行き来等はないということです。
 3つ目の発表は山梨県立ろう学校で、今までの各事例を一人ずつまとめた形の発表でした。子ども個人に対する方針の確立や、母親援助の徹底を、という意見が出ていました。
 4つ目はこばと聾学校の、手遊びビデオの制作と活用についてでした。今回は特に、発達のテンポの緩やかな一人の子どもの変化が中心でした。「とんとんとんひげじいさん」をビデオ視聴によって楽しく学び、それによって子どもがどのように変容し、成長していくかを6つの段階に整理していました。ここでは、ビデオの有効性と共に、母子関係の重要性も改めて述べられていました。

 

早期教育(幼稚部)        Rep. 村川 智子

 私は、幼稚部の授業に触れた経験が少なく、日常の活動内容になると、具体的なイメージがつかみにくい部分もあったのですが、先生方の説明に助けられて、色々な問題について勉強させて頂くことができました。
 新潟聾の研究の中で、「共有、共感できるような遊び」(助言者の先生は「共震」という言葉を用いられた)を通すことによって、自然に言葉の範囲を広げ、又、遊びも発展させていきたいというお話がありました。「共有、共感」は重視すべきことですが、同時に忘れてはならないのは、助言者の先生の「(私達が)共感的な対応をしているつもりでも、聴覚障害の子どもの場合、必ずしも伝わっているわけではない。」というお話だと思いました。
 千種聾では、口声模倣の指導を重視されていました。しかし、子どもによって状態が異なり、なかなか視線の合わない子どももいました。口声模倣は、聴覚障害児が自己確認するものであり、そのまま言語指導とはならない。又、口声模倣を指導するには、@理解語彙がある程度もてていること、A周囲の人間との親密な関係ができていること、B自然な明るい声が育っていること、が必要ではないかという意見もありました。
 附属聾は、「話し合い」の授業における、教師の行動と意図について、分析されていました。数値化するには難しい点があり、又、「尋ねる」という1つの意図でも、その内容は年令により違うのではないか、といった意見がありました。私自身にとっては、教育実習で行った授業を振り返る良い機会になりました。


生活指導
            Rep. 新井 ジャネッチ

  6人の発表の中で、田中さんの発表に最も興味を持ったのでそれについて、報告します。
 研究テ−マ:主体的に活動する力を求めて・進んでコミュニケ−ションをするための場合の設定と援助の在り方・長野県松本ろう学校・田中啓子
 対象:松本ろう学校の小学部の児童。
 教師の目的:その子らしい見方、考え方行動の仕方など、その子を動かしている原理によって、一人一人の子どもの実態を捉えて明らかにすること。
 児童の実態:与えられたものを受け取ることになれてしまっていて、自分で考えて行動しようとしない。
 教師:子供に主体的に活動する力をつけて行きたい。
    特別活動の中で、意欲的になれるよいうな集団活動の場合をもうけ、与えられた条件の中で自分達の考えを出し合ってできるだけ計画実行をさせる。  

実践:1・平成4年度11月「収穫祭」の目標:
 自分達でやりたいこと話し合って決めることができる。
 決めたことを皆で協力してやりとげることができる。
 「収穫祭は楽しかった」「ぼくたちがやった」と言う満足感を味わわせる。

実践2・平成4年度2月「みんなのみんなの祭」の目標:
 自分でやりたいことを発表し、皆で協力して遊ぶ物を作ることができる。
 子供達の心に残る経験をさせ、みんなで楽しむことができる。
 成果:
 子供:意欲的協力的に活動した。
 教師:一人一人のねらいを明確にし、教師が共通理解をしたうえで、しどうできた。
 課題:話し合いになると、どうしても身振り手振りになる方向にある。音声言語を使ったコミュニケ−ションをさせるにはどうしたら良いか。
子供達の主体性をどうあたえるか。                    

実践3・平成5年度・題材名「大きな船で遊ぼう」
 子供の目的:宿泊学習で海に行き、船を作って楽しく遊ぶことができるようにする。
 一学期部内研究の成果と課題:
 主体的に活動する力を付けるための題材として適切だったか。
 コミュニケ−ション援助のための教師の出は適切だったか。
 その子なりのコミュニケ−ションについて、メディア、指導法を明かにしていく。
  授業の中で、どの程度言葉の指導をするべきか。

 

補償工学(聴能・教育機器)     Rep.酒井 義夫

  この分科会は、聴覚学習を効果的に進めるための聴覚補償について研究しよう。聴覚障害を補償するための教育機器の活用について研究しよう。という2つの目的を持った分科会である。
  今年の分科会は、聴能関係8本、教育機器関係10本のレポートが集まり、参加者も50人近くと分科会としては大きなものとなった。
  さて、ここでは聴能関係のレポート8本についての報告をし、簡単な感想を書いてみたいと思う。

(1)聴覚活用を高めるための援助〜個別指導を中心とした取り組みについて〜 
  奈良県立ろう学校の中井氏の発表。
   聴覚活用の基本は、主体的に聴覚を活用しようとする意欲と能力をはぐくむことにあるが、聴覚的なイメージが形成されにくい場合は、個人個人にあった特別な援助(指導)必要になってくる。一人一人の子どもたちの聴能課題を明らかにし、援助のプログラムを作る必要がある。この一人一人にあった援助プログラムについての説明を、VTRを使って報告した。

(2)磁気ループ活用上の諸問題とその改善策/磁気ループの音は果たして明瞭か/
 栃木県立聾学校の三上氏の発表。
   磁気ループから受信する音声を嫌う生徒がみられる中で、実際にどのような例があるのかを数例報告した。磁気ループの磁波特性は補聴器ごとにあわせなければマイクからはいる音との違いで逆に聞き難くなることがあったり、役に立たない補聴器があったり、周波数特性を持った考慮しなければならない機種があることがわかった。

(3)聾学校幼児・児童の聴覚活用の実態(母音聞き取り検査の試み)
   新潟県立新潟聾学校の山口先生の報告。
   聾学校幼児・児童に自作録音した日本語5母音を再生聴取させ、ポインティングカードによる応答行動を記録し、音の有無、弁別、同定段階の評価基準により、被検児の聴能の評価をした結果を報告した。

(4)デジタル補聴器を用いた明瞭度成績の比較(その2)
   上越教育大学大学院の高嶋氏の報告。
   聴覚障害児の語音の聞き取りをよくするためには、音声の弁別素性が正確に聴き取られるように補聴器を適合する必要がある。特性を自由に変化できるデジタル補聴器を用いて、3つの特性を作り検査音を聴取させ聴取成績を比較した報告がなされた。

(5)新しい補聴技術ーその実際と適用ー
   筑波大学大学院の立入氏の報告。
   年々新しい補聴器が開発され、多くの子どもが補聴器による補聴が可能になってきた。しかし、個人用の補聴器に課題がなくなったわけではない。これらの課題を克服するための補聴器や付加機能についての報告がなされた。ノンリニア増幅の補聴器、DFS補聴器、耳掛け式FM補聴器。

(6)補聴器からの音響的負荷に関する一研究
   京都府立聾学校聴能言語室の本庄氏の報告。
   補聴器を装用することにより、聴力悪化(音響性聴器障害)の可能性がある。そこで、補聴器装用耳への音響的負荷の定量化を試みるため、補聴器の出力音を収録し、長時間の補聴器出力を積分平均化した。そして考察の結果、最大出力や利得の設定は環境により細かく切り替えられることが望ましいと示唆されたと報告した。

(7)過去十年間の聴力悪化について
   京都府立聾学校聴能言語室の細矢氏の報告。
   過去10年間、卒業後もフォローを行った60名に対して聴力測定を行い、聴力変動の様子を分析した。この結果全体の2割に何らかの原因での聴力悪化が認められた。定期聴力測定の頻度や精度に一層の向上が求められると報告した。

(8)タクト・エイド7装用に関する一考察
   神奈川県立平塚ろう学校の佐渡氏の報告。
   タクト・エイドは、振動型の補聴器で、ノイズには弱いが静かな部屋ではON/OFF等がよくとれる。発音指導で効果を上げている。また、130dBスケールアウトの子どもに効果があったと報告した。

《感想》
  やっぱり聴能関係は難しい。というのが正直なところ。2、3年前よりは話の内容が少しずつわかってくるようになったが、補聴器のハード的な面等はまだまだ勉強の必要性を痛感した。9番目の湯川さんの報告をはじめ、コンピュータ関係の発表の法が内容的にはよくわかったのかもしれない。また、発表本数が多く、1本あたりの時間が十分とれないことがあった。助言者からもでていたが、思い切って聴能関係と教育機器関係の分科会を分離独立させる必要が今後でてくるのではないかと思った。

  しっかし、ほんとにむつかしいよ〜〜(^_^;)

 

金沢道中記 その2
全日本聾教育研究大会・5年10月6日
 午後のSCHEDULLEとレストラン
 場所:金沢市観光会館
1*アトラクション:
A・鼓隊「マ−チングドラム」石川県立ろう学校中学部・高等部・高等部専攻科全員
 B・和太鼓「御陣乗太鼓」石川ろう劇団「結(ゆい)」
2*開会式:講師紹介・全日本聾教育研究会長・坂本稔
3*講演:「聴覚障害教育と聴覚活用」帝京大学医学部教授・田中美郷
*レストラン:さしみ屋
 出席者:太田先生
     川田さん、高岡さん、山田さん、湯川さん、高井さん。
    松下くん、村川さん、松田さん。
酒井さん、亀平さん、北川さん、正木さん、久米さん、とジャネッチ

「マ−チングドラム」の中では、サンバのリズムと、 クウォ−ト・ソロ」の発表があって、踊りがあったら、そして、服装が違っていたら、もう国のカ−ニバルと一緒でしたョ。
 「御陣乗太鼓」の方も、スゴ−かった!! 珍しくって、とても感心しました。 さて、夕方は正木さんと久米さんとジャネッチで、太田先生の“HAPPY*BIRTHDAY”ケ−キを買いに行ったけど、プチ・ケ−キしかなかった。寂しかったけど、おいしかったかな?
レストランでは、ごちそうをたくさんいただいて、その上、大勢の人だったので、楽しかったァ!! その日、北川さんは、ピ−マンさんNO.1になり、イズミさんは、かわいいラゴア(lagoa)になりました。 そして、松下くんは、ピ−マンNO.2でした。
 それから、またホテルで2次会があって、また食べて飲んで、食べて飲んで…まあ、日本人って食欲があるネ!!!…                                    
ジャネッチでした。


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