No. 2007,9,8.発行   編集:吉田優子(H12年度生:ドイツ特派員)
                   
 ドイツ研修レポート No.21

「イタリア旅行記〜ヴェネツィアその3〜」
 ヴェネツィアの中心となる島の周りにも、たくさんの島が浮かんでいます。
今回、私達はその中の2つの島を巡りました。
 朝から、船の12時間券を購入し、まずは、ヴェネツィアグラスで有名なムラーノ島へ。普通の船で75分、特急に乗ると25分です。途中、サン・ミケーレ島にも止まったのですが、この小さな島はお墓しかないようでした。
 ドイツでもそうですが、お墓というのは基本的に高い壁に覆われています。昔の人は死者の霊が戻って来ることを恐れていたので。ここでは、一つの島を墓地にしてしまい、更に高い壁で覆われていました。霊を恐れてのことか、土地の都合かは分かりませんが、びっくりしてしまいました。

 ムラーノ島は半日もあれば見て回れるほどの小さな島です。見所はやはり、ヴェネツィアグラスの工場。でも、8月はほぼ全ての工場が休みを取って、閉まっていました。私達は、運良く開いている工場を見つけ見学しましたが、慣れた手つきで、すいすいと生み出される作品はやはり素晴らしかったです。8月以外なら、どこの工場も開いていて、基本的には見学できるようです。
 島には、ガラス工芸博物館というのがあります。他に見る場所もないしと、試しに入ってみましたが、展示もそれほどすごくはなく、見学しなくてもよかったなと思いました。
 それよりは、軒を連ねているヴェネツィアグラスのお店を一軒、一軒じっくり見て回る方が面白いと思います。工場によって、作り手によって特徴があり、独特の味が出ています。
 島全体のイメージはヴェネツィア中心部の縮小版といったかんじです。

写真1 ガラスを使ったモニュメント 写真2 ヴェネツィアグラスのネックレス


写真1は、街の中で見かけたヴェネツィアグラスを使ったモニュメント。写真2は、味のあるヴェネツィアグラスのネックレスです。

 ここから私達は、さらに北に位置するブラーノ島に行きました。こちらは、ヴェネツィア中心部とは違い、島自体が独特の雰囲気を持っています。
 まず目につくのが、カラフルに塗られた壁。一軒、一軒の家の壁が、赤、緑、ピンク、青...と続いています(写真3)。地元の人に理由を尋ねてみると、「漁業に出ている人が、船の上からもすぐに、自分の家を確認できるため」だとか。そう、この島は漁村として有名で、私達もおいしい魚料理を食べようと、やってきたわけですが...観光客も多いとはいえ、小さな島に来ると住民は英語、ドイツ語が通じません。が、地元の人がとても温かく、「おいしい魚料理を出すレストランを教えて欲しい」という私達を、レストランまで案内してくれました。

写真3 カラフルに塗られた壁


 男性が漁業に出ている間、女性はレース編み。街を散歩していると、戸外に椅子を並べ、レースを編む住民を何度も見かけました。私が近づくと、気さくに話しかけてくれるのですが、残念ながらイタリア語がわかりませんでした。でも、作っている作品を見せながら、色々説明してくれました(写真4、5)。

写真4 レースを編む住民 写真5 レース編みの作品


 ムラーノ島、ブラーノ島と2つの島を巡りましたが、私はブラーノ島の雰囲気がとても好きでした。穏やかで、気持ちがよくて、芝生の上で思わず昼寝をしたほどです。
 ここで一つ余談ですが、スペイン等の暑い国では、昼寝(シエスタ)といって、昼食後に昼寝をする習慣があります。今回、実際イタリアに行ってみて思いましたが、これは健康上とても大切な習慣です。昼寝はしないまでも、2時から4時の一番暑い時間には休息を取ることをお勧めします。日本のように蒸し暑くはないので、日陰に入ってしまえば風が気持ち良く、公園のベンチ等で読書を楽しむことも可能です。旅行の日程に余裕のない方は、読書をするのはもったいないと思われるかもしれませんが、それなら、日中の暑い時間は美術館等の冷房がある所に行く等、工夫した方がいいと思いました。

 今回の旅行ももう一つの楽しみは食事。イタリアといえば、ピザ、パスタ。
ヴェネツィアのような観光地では、高いレストランも多いですが、探せば8ユーロくらいでピザを食べることができます。安いお店でも、おいしいピザを作っていることが多いですが、ファーストフードのような店は冷凍ピザを出していると思うので、要注意です。レストランによっては、メニューの所に窯がありますと表示してある所もあるので、そういう店を選ぶといいかもしれません。場合によってはピザはとても大きいので、一つを2人で食べた方がいいこともあります。お店に入ったら、周りのお皿の大きさをチェックした方がいいかもしれません。ラザニアやサラダは、前菜やサイドメニューになっていることが多いので、量も少なめです。そういう料理をうまく組み合わせて注文すると、色々な料理が楽しめます。

写真6 レストランで食べたピザ 写真7 ブラーノ島で食べた魚料理


 写真6は、1日目にキャンプ場内のレストランで食べたピザ。大きさを知らず注文したので...食べきれませんでした。
 写真7は、ブラーノ島で食べた魚料理。サイドのパスタの茹で加減も絶妙でとてもおいしかったです。

写真8 水路沿いのレストラン


 ちょっと、お洒落に食事をしたい人にお勧めなのは、水路沿いのレストラン。8時、9時と日が落ちるとテーブルにはキャンドルがともり、時には生演奏をしているレストランもあります(写真8)。