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2007,9,6.発行 編集:吉田優子(H12年度生:ドイツ特派員)
ドイツ研修レポート No.19
「イタリア旅行記 〜ヴェネツィアその1〜」
夏に、2週間ほどイタリアに行ってきました。
ここドイツからは、近いとはいえ、別の国。言葉も違えば、食事も違う。私がこの2週間で見てきたイタリアを紹介したいと思います。
まずは、ミュンヘンからヴェネツィアまで夜行電車で出かけました。早めに予約したこともあり、1人29ユーロ(約4500円)。寝台ベットを予約するともう少し費用はかかりますが、ここは安く済ませようと、座ったままの状態でヴェネツィアまで約7時間。
今回私達が滞在したのは、キャンプ場。一番の理由は、やはり安さ!!日本ではあまりキャンプ場を利用したことはないのですが、こちらでは、家族連れでも老夫婦でも、キャンプ場を利用している姿をよく見かけます。
一般的にキャンプ場というと、テントをはるスペース、キャンピングカーを停め滞在する人のスペース、それに共同のシャワーや洗濯機があるというかんじです。
| 写真1 備え付けのテント | 写真2 簡易ベッド |
でも、今回滞在したキャンプにはこの他、テントを持ち込まなくても泊まれるように、備え付けのテントがありました(写真1)。テントのない私達はここに泊まったわけですが、中には床があって、2つ簡易ベットもあり、野外に抵抗のある人でも泊まりやすいようになっていました(写真2)。この他、バー、レストラン、プール、小さなジム、スーパーと一通り揃っていて、とても滞在しやすかったです。
毎日、朝の6時から夜10時まで1時間置きに、ヴェネツィア島までのシャトルバスもあり、観光客にも利用しやすい配慮がありました。
ヴェネツィア島内のホテルに泊まろうと思うと、ユースホステルでも1人30ユーロほどしますが、ここは、1テント(2名用)1泊20ユーロでした。
キャンプ場のあったメストレ地区は、空港が近いこともあり、観光客用のホテルもたくさんありました。シャトルバス等があれば、30分程度でヴェネツィア島内へ行けるので、経済的なことを考えれば、こちらの地区に泊まることをお進めします。
| 写真3 バス代わりの船 | 写真4 水際ガソリンスタンド |
ヴェネツィアは、ご存知の通り水上都市。そこで、交通機関は全て船。バスの代わりに走っている船は(写真3)、1回券、12時間券、24時間券とあり、時間内であれば乗り降り自由で、近くの他の島まで行く特急にも乗れるので、その日の予定にあわせて、チケットを買うことをお勧めします。ヴェネツィア自体は、小さな島で、徒歩でも見て回れるので、毎日24時間券を購入する必要はないと思いました。
私達は疲れきった帰りに1回だけという感じで、チケットを購入していました。
水上都市とは知っていたものの、まず驚いたのが、パトカー。サイレンお音がする方を見ると、猛スピードでボートが横を走っていきました。
その他、救急車ならぬ、救急ボートも見かけました。消防車には出会えませんでしたが、消防署にもボートの大きなガレージがあったので、あの中には消防ボートが入っているのだと思います。どんな形なのか、是非見てみたかったので、少々残念です。
この他、学校に学校名の入ったボートが停まっていました。スクールボートだと思います。タクシーももちろんボート。
そして、それぞれの家の脇には、当たり前のようにボートが停まっていました。きっと、通常、一家に一台車があるように、ここヴェネツィアでは、一家に一台ボートがあるのだと思います。また、水際で見たガソリンスタンドも、当然のものですが、驚いてしまいました(写真4)。
基本的に家の片側は細い路地に面していて、玄関があり、反対側は水路に面していてドアがついています。その様子は本当に幻想的で、想像以上に美しかったです(写真5)。
| 写真5 水路に面した家 | 写真6 素晴らしい水上都市 |
バスの代わりに走っている船に乗っていると、観光客以外にも買い物かごを下げた地元の人が乗っているのに気づきます。水上の都市で暮らすというのは、仕事に行くもの、買い物に行くのも、学校に行くのも、全て船。ここに行くまで、そんな当たり前のことを何故か思いつかなかった私は、本当にびっくりしてしまいました。
そこで改めて、昔この土地へ移り住んだ人達はどのような思いでこの都市を築き上げたのだろうと考えてしまいました。今のような技術があれば、簡単に「水上都市って素敵ですよね?作りましょう」と言えますが...まだ何の技術もなかったその時代に、自然災害とも戦いながら築き上げられたこの都市は、本当に素晴らしいと思います(写真6)。家の壁からは水による被害も見受けられますが、その壊れかけている部分でさえ、この街の中には馴染んでいて、趣き深く見えました。
バスの代わりとなる船は、街の中心を流れるカナル・グランテと、街の外側を走ります。時間があればこの船で島の周りをぐるり一周するのも面白いかもしれません。
例えば、観光地化していない街の北東あたり、全く違った雰囲気の街を見ることができます。
また、ゴンドラに乗ると、小さな路地に入り込め、更に素敵な美しい街並を堪能できます。このゴンドラ1時間100ユーロと値段は少々高めです。が、路地の小さな歴史やガイドを聞くことができ、穏やかでのんびりとした気分に浸れることは間違いありません。
| 写真7 ゴンドラ乗り場 | 写真8 ゴンドラの造船所 |
ゴンドラの乗り場は、街の至る所にあるので、運転手(写真7)に、ここから乗るとどの辺りを回るのかと確認して、見てみたい場所を探すといいと思います。人気があるのは街の中心地のすぐ周りを回るコースのようでしたが、私達はあえて、離れた場所を選び、水路の静けさを楽しみました。ゴンドラが角を曲がるとき、運転手は「オオ、オオ」と独特の声を出して、対向のゴンドラがいないことを確認します。私達が案内してもらったのは、この街で一番古いゴンドラの造船所(写真8)。ここの話をしてくれる時がやはり一番得意げで、この街と仕事に対する誇りを感じました。
次回のレポートで、ヴェネツィアの主な観光スポットを紹介したいと思います。