No. 2006,11,13.発行   編集:吉田優子(H12年度生:ドイツ特派員)
                   
 ドイツ研修レポート No.15


11/13受信

 「ドイツの夏、秋、そして冬の始まり」
 5月始め、「ドイツの春」についてレポートしましたが、あの頃は日中は暖かくても、朝晩はまだまだ涼しかったり、寒かったりしていました。
 それが6月、7月になるにつれ、日照時間が延び、本当に夏がやってくるわけですが。7,8月でも、ちょっと風が吹くと、やっぱり肌寒かったりします。8月ともなると、10時ごろまで日が出ていて、どのビアガーデンでも陽気な声が聞こえていますが、常に長袖は持参しないといつ寒くなるかわかりません。日本と違って冬が短いためでしょうか、こちらの人は本当に夏を満喫します。時間があれば、公園の芝生で日光浴をし、日曜ともなると、湖に出かけて泳ぎます。日本人の感覚からすると、「湖」で泳ぐというのは、不思議と言うか、なんとなく危険な気もするわけですが、周りに海のないミュンヘンの人にとって、湖は「泳ぐところ」です。もちろんプールはありますが、自然の中で泳ぐというのは、一味違いますよね。ここから、電車で、1時間、2時間も行けば、いろいろなところにたくさん、大きな湖があるそうですが、この夏、私は行く機会がありませんでした。が、私も泳ぎました!!それも、ミュンヘンを縦断する「イザール川」で。この川、昔はきれいでしたが、その後しばらく「泳いではいけない」時期もあったそうです。今は、政府も認めていて、泳ぐことができるとか。私も2回、友達と、この川で泳ぎました。始めは、川で泳ぐなんてと抵抗がありましたが、入ってみると意外に水がきれいで、冷たくて気持ちよかったです。面白いのは、誰かが連れてきた犬も、川にすんでいるカモも、みんな一緒になって泳いでいることです(写真1)。

写真1
イザール川
犬もカモも皆一緒に泳ぎます。


 もう一つ、ミュンヘンの夏の風物詩と言ってもいいのが、バーベキュー。バルコニーで友達を招いて、バーベキューをしている人をよく見かけました。そして、イザール川沿いに、バーベキューのスポットがあります。ミュンヘンの動物園の近くで、この地域は火をたいていい場所と認められているため、家族連れ、友達連れ…とにかく、いろいろなグループが、所狭しと、川岸にバーベキューセットを並べています(写真2)。

写真2
川岸でのバーベキュー
たくさんの人で賑わっています


金曜、土曜の夕方ともなると、本当にすごい人で、橋の上にいてもすでに煙たくて、びっくりでした。私も、友達に誘われて、何度かバーベキューに出かけました。ドイツでは、皆さんビールをケースで買うのですが、川でのバーベキューのいい所は、ケースごとビールを川につけておくと、いい具合にビールが冷えること!!肉や野菜は基本的に持ち寄りで。日も長いので、ぼちぼち焼きながら、夜遅くまで楽しむのが、一般的なようです(写真3)。

写真3
バーベキューでの様子


 そして、いつまでもなく、盛り上がっているのは、ビアガーデン。週末となると、席を探すのに苦労することもあります。10月に入ってからも、暖かい日は外に椅子とテーブルが出ていています。

 そんな夏も、8月末から9月に入るにしたがって、日に日に、日照時間が短くなり、秋がやってきます。でも、今年は8月中旬からの冷え込みが激しく、9月に入ってからのほうが暖かかったです。
 例年、9月末から10月始めの週末まで行われる「オクトーバフェスト」。これが終わる頃には、ドイツは本格的に秋になるといわれています。また、このフェスト、毎年、1週間はいい天気、1週間は悪い天気だとか。でも、今年は、2週間ほぼ、よいお天気に恵まれました。とはいえ、日に日に寒さは増してきて、10月中旬には、気温も10度くらいになり、夕方5時には暗くなり始めます。そして、日本と同じく、紅葉を楽しめます。日本のもみじのように赤くなる葉は少なく、街路樹は黄色に変化することが多いのですが、とてもきれいです(写真4)。

写真4
街路樹の紅葉


いたるところで、葉っぱのじゅうたんを見られますし、公園では子供たちが葉っぱのベットを作って遊んでいます。そういう様子を見ると、日本と同じだなと嬉しくなりました。

 そんな、秋の匂いを楽しめるのも、ほんの少しの間。10月中旬からは、日によっては公園の芝に霜が降りていたり、車のフロントガラスが凍っていたり。冬が忍び足で近づいてくるのを感じます。早い年は、10月中に初雪が降るそうです。今年は、11月1日の夜から、2日の朝にかけて初雪が降りました。2日の朝、窓を開けると、外はうっすらと積もった雪で白いのです!!1,2センチしか積もっていませんでしたが、福岡で生まれ育った私にとっては、十分な積雪量です(写真5.6.7)。

写真5
10月中旬の初雪
福岡育ちの私には充分な積雪量
写真6
10月中旬の初雪
3月まで長い冬が続きます
写真7
10月中旬の初雪
日本から持参のダウンジャケットでは冬は越せない!!
現地でダウンジャケットを購入しました


その後、3日間、夜中に雪が降り、道路わきには、日中も雪が残っていました。第2週目に入ってから、少し暖かさが戻り、雪は降っていません。とはいえ、夜は温度がマイナスになります。きっとこれから、3月まで、長い長い冬が続きます。
 先日、その冬を乗り切るために、ダウンジャケットを購入しました。こちらに長く住んでいる人が言うには、「日本から持ってきたダウンでは、冬は越せないよ!」とのこと。ダウンの詰まり具合が違うそうです。それで、こちらで買ったわけですが、本当にすごいです。家の中で着ると、汗ばむほどの暖かさです。これで何とか、九州出身の私も、極寒のドイツで冬を越せそうです。
 寒い、雪が多いとはいえ、ウィンタースポーツをしたり、クリスマスを盛大に祝ったり。こちらでしか、楽しめないこともたくさんあるはず。そんな、ドイツならではの冬を楽しみたいと思います。その様子はまたいつか...