No. 2006,5,18.発行   編集:吉田優子(H12年度生:ドイツ特派員)

 ドイツ研修レポート No.7


5/18受信

「AFRIKA! AFRIKA!」 

イベント会場 パフォーマンス(註:フラッシュ禁止のため写りが悪い)


 
4月下旬から、ここミュンヘンの「Zeltpalaste」という大きな広場(10月にビール祭りのある広場です)に、サーカスのような仮説テントが建ち、その中で「AFRIKA! AFRIKA!」というイベントが行われています(Africa をドイツ語ではAfrika と綴ります)。
 一言で言うと…言い表せないのが正直なところですが、サーカスの一種でしょうか。アフリカの伝統的な音楽が生演奏される中、踊りを見せたり、中国雑技段のように体の軟い人がパフォーマンスをしたり、一輪車に乗ってバスケットボールをしたりを、伝統的なものから「あ」っと驚くような技まで、色々なものを一気に楽しめる2時間です。
 私は中でも、アフリカの音楽に合わせて大勢が踊るシーンが好きでした。音楽が生演奏で、思わず踊りだしたくなるほどリズミカルで楽しく、「ライオンキング」のオープニングを思い出しました。ダンスもとても素敵でした。写真2はチアリーディングのようなパフォーマンスの様子です。フラッシュ撮影が禁止で、動きが多かったので、あまりうまく写っていませんが、少しでも様子をお伝えしたいので、掲載します。

 また、このイベントは、毎日2回の公演で6月中旬まであるのですが、開催期間中、文化交流を目的として、日曜日などに討論会などの無料イベントも開かれています。

アフリカダンス アフリカダンス


私は先日、「アフリカダンス」を見に行ったのですが、こちらは伝統的なアフリカダンスをベースに、もっとモダンにアレンジしたダンスで、とても興味深かったです(写真3)。音楽などはほとんど使わず、3人のダンサーが傘と、ロープ、大きな紙を使って、時にはそれで音を立て(写真4)、その音に合わせて動いたり… 私はダンスにストーリーがあるように感じました。何を伝えようとしているのか、頭をかかえて見始めると、非常に難しい内容のダンスかなとも思いましたが、タダその雰囲気や表現を楽しむという意味では、とてもよかったです。
 後半は、アフリカダンスをベースに現代表現をしているプロデューサーのインタビューと、公演が始まるまでのドキュメントをスクリーンで見ました。このプロデューサーは「筋ジストロフィー」で、ダンサーの中にも肢体不自由の方がいて、とても興味深かったのですが、残念なことに、ドイツ語がわからないので、どのような目的、思考でこのダンス・プロジェクトを企画しているのか…真意を知ることはできませんでした。

 そして、5月15日の月曜日、文化交流目的の特別企画で、エジプトから歌手と、ミュージシャンを招いてコンサートが催されました。
この企画に私の知人のお父さんが携わっていて、友人もバイトで準備を手伝っていたので、幸運にも私はリハーサルに立会い(昼食の準備などをして、働きました!)、コンサート後に一緒に食事に行く機会も得ました!!

ナイルの地の音楽


「ナイルの地の音楽」(写真5)と題されたこのコンサート。エジプトの歌手「Mohamed Mounir」は、エジプトでは大人気の歌手だそうです。この日のために集まったバンドのメンバーも、フルート奏者は世界有数らしく…その音色は本当にすばらしかったです。彼は、自分の楽器を本当に大切していて、移動のときも人に預けたり、運ばせたりせず、常に自分で持ち歩いていました。その他、キーボード奏者、3人のドラム演奏者がエジプトから来ていました。ギターリストだけは、ドイツ人だったのですが、その方もかなり有名な方のようです。
 1人1人は、本当にすばらしいミュージシャンですが、日ごろバンドを組んでいるわけではないので、前日のリハーサルではまず、どの曲を演奏したいかというところから始まりました。それぞれが意見を出し合い、セッションしてみて、気に入った曲を選んでいく…同じ曲を思っていても、それぞれの感性で、テンポやアレンジの仕方にこだわりがあったりして、話し合い、楽器を鳴らしながら…少しずつ曲目が決まっていきました。意見のぶつかり合うことも多々あるのですが、とにかく皆さん音楽が好きで、楽しんで演奏しているので、深刻になり過ぎないというか、真剣なのに、暖かい不思議な空気が漂っているように感じました。
 ここで、一つ、余談ですが、言葉の問題があり、エジプトから来られたミュージシャンの方は英語が少し話せますが、流暢ではないので、時にはうまく伝え合えないこともあります。そんな中、エジプトに6年住んだ経験のある私の友人が通訳をしていて、ちょっとびっくりしてしまいました。友人の話では、カイロでもドイツ人の学校に通っていて、アラビア語はほとんど話せないということでしたが…日常会話には全く問題がないことを私はこの日知りました。ドイツ語、英語、アラビア語をたくみに使い分ける姿を見て、私もドイツ語を頑張ろうと改めて思いました。
 そして、コンサート当日、まずはパワーポイント使って、アフリカ、エジプトについての公演が少々あり、次に歌手の紹介、短いトークショー。そして、いよいよ、コンサート開始。

エジプトの音楽


 本当に、ミュージシャン全員が生き生きしていて、とてもきれいな音色に感動しました(写真6)。私はこの日まで、エジプトの音楽を聴いたことがありませんでした、とてもリズミカルなドラム合わせて、きれいなメロディが流れていきます。そのリズムは本当に楽しいもので、思わず踊りだしたくなります。歌手の方も常にステージ上を動き回っていましたし、実際、観客で踊りだす人もたくさんいました。
友人の話では、エジプトコンサートがあると、全員が立って踊りながら参加するのが、普通だそうです。でも、それに納得できるほど、本当に素敵な音楽でした。コンサート終了後も、耳からずっとそのリズミカルな演奏が離れませんでした。
 コンサート終了後、ミュージシャンと関係者でレストランへ行き、お疲れ様のお食事をしました。ミュージシャンはお互い知り合いだったり、今回初顔合わせだったりと、まちまちでしたが、この日の演奏には大満足だったようで、会話も弾んでいました。ここで、解散、お別れということで…ちょっと寂しい気もしましたが、本当に楽しくて貴重な体験をすることができました。