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2006,5,1.発行 編集:吉田優子(H12年度生:ドイツ特派員)
ドイツ研修レポート No.3
5/1受信
「お葬式」
知人のおば様がなくなって、お葬式に行ってきました。このような内容を記事にするのはどうかとも思いましたが、文化、習慣の違いを知る、いい機会となったので、書くことにします。
こちらでは、日本のように忌引きがないので基本的にお葬式は週末に行われるそうです。土曜日、おば様の暮らしていた町に行きました。まずは家族、知人が家に集まり、みんなで歩いて近くの教会へ。教会の隣に建つ、小さな建物に棺桶が置かれていました。11時、教会の鐘がなると同時に、神父様の言葉が始まり、棺が教会へ運び込まれました。参列者は、教会の中に座って待っていて、家族は棺に続いて教会に入ります。そして、お葬式が始まりました。神父様はもちろんドイツ語をしゃべるので、残念ながら何を話しているのか私には全くわかりませんでしたが、短いお説教の後、参列者で賛美歌を歌い、次のお説教へ。その後は、しばらくパイプオルガンが演奏され(もちろん生演奏で、バイオリンも演奏されていました)、神父様もじっと座っていました。きっと、じっくり故人を思い起こすための時間なのだと思います。その後も、参列者で聖書の1文を読んだり、賛美歌を歌ったり、式は全部で40分ほどだったと思います。式は本当に厳かに始まり、静かに終わっていきました。神父様が壇上から退いた後、思い思いに参列者が棺に近づき最後のお別れをします。家族の意思によって違うようですが、今回は故人の顔は見えない状態になっていました。みんなは、棺の表に飾られた写真に語りかけ、棺の上に花を添えていました。特に順番など決まっておらず、心の準備ができた人から順番にお別れを…そして、家族に話しかけていました。日本の葬儀場でのお葬式は、司会者がいて、もっと形式ばっている感じがすると思いました。
土葬の場合、この後お墓に埋葬することになるようですが、この家族は火葬希望だったので、式はここで終わりになりました。十分に故人とのお別れをした後、一人、また一人と教会から帰っていきました。家族は、おば様の家に戻り、テーブルを囲んで食事をしました。部屋の端にはテーブルがおかれていて、故人の生前の写真がたくさん並べられていました。みんなそれを見たり、思い出話をしたり…日本同様、いい機会ではありませんが、家族が久々に集う機会なので、長いこと会っていなかった、いとこ同士が近況を語り合ったりしていました。こうするうちに、1家族、また1家族と帰っていくわけですが、みんな名残を惜しんでいました。日本のように49日があるわけでもないので、家族が会して故人を偲ぶのはこの日限りのようです。
日本のあの独特のお線香の匂いと、静かに響くお経の中でのお葬式とは全く雰囲気が違っていて、不思議な感じでした。私が今回参列した式は、小さなもので時間的にも短かったそうです。宗派によって、もっと長かったり、スタイルも色々だそうです。日本でもそれは同じことなので、なんとなく想像はつくなと思いました。
いずれにしても、故人を偲んで集う人の気持ちは同じだと感じました。