No. 2006,3,29.発行   編集:吉田優子(H12年度生:イギリス特派員)

イギリスボランティア研修レポート No.39


3/28受信

「バルセロナ」
 サラゴサから、長距離バスに乗り、海辺の町バルセロナに向かいました。電車の倍の時間がかかりますが、料金は半額です。
 誰もが、マドリッドよりバルセロナ!と言いますが、その通り、私もバルセロナが好きです!!とにかく大都市というイメージのマドリッドに比べ、バルセロナは生活観があって、しかも観光スポットが多いです。私は4日間いましたが、ぜんぜん足りませんでした。こんなことなら、10日間バルセロナにいればよかったと思いました。
 私は、地図を見て自分で地域を分けて、1日かけて、一つの地区を観光すると言う方法をとりました。
 1日目はモンジュイック地区。小高い丘になっていますが、けしを楽しんでゆっくり上がれば、そんなにきつくありません。この丘には、オリンピックスタジアム(写真1,2)、国立美術館、ミロ美術館、モンジュイック要塞などがあります。これだけでも、全部は見切れません。

写真1 オリンピック広場 写真2 オリンピックスタジアム


私のメインは、ミロ美術館で、3時間ほど滞在しました。ミロ自身がオープンに立ち会った映像なども見れて面白かったです。そして、この丘からバルセロナの港に降りるケーブルカーがあります。これは最高で、バルセロナの景色を一望できます。ガイドブックによると、夜景もまた素晴らしいそうです!
そしてこの港、福岡で言うマリノアのようで…とてもおしゃれな雰囲気できれいでした。海洋博物館の前には、大陸を指差すコロンブスの像が立っていて、至るところで歴史を感じることができます。
ここから、メインストリートを歩いて滞在していたユースホステルに戻る途中、「サンタモニカ修道院」の展示場に立ち寄りました。たまたま、「canal  ACCESSIBLE」という展示をしていたのですが、興味深かったので、紹介します。さまざまな障害を持つ人からなるグループなのですが、その人たちが出かけた先で気づいた不便な場所を、携帯のカメラで写真に取り、バルセロナの「近づきにくい場所地図」をインターネットで作っているというものです。これから、この運動がどのような方向に進んでいくのかよくわかりませんが、どこでもこのような取り組み、運動があっているのだとあらためて知ることができました。
 バルセロナ2日目は、「旧市街」と呼ばれている、街の中でも中心地に行きました。まずは、大好きな「サリバドール・ダリ」の美術館へ。彼の生まれた街は、ここからさらに電車で1時間ほど行った海沿いにあるのですが、そこには行けなかったので、この街中の美術館に行きました。スケッチなどが豊富に展示されていてよかったです。でも、個人的にはフランスのパリにある、彼の美術館の方が好きでした。
そこから、街の中をくまなく歩き回り、王の広場や市役所など、有名な建物を眺めたり、いくつか美術館や、博物館を見学しました。どこも、有料なのですが。たまたま、前日にユースホステルで同室だった子が「バルセロナカード」と言うものをくれ、無料や割引料金で入ることができました。この「バルセロナカード」もらうまで、存在を知らなかったのですが、お勧めです!!1日券、3日券、5日券があり、このカードで市内のバス、地下鉄は乗り放題です。そのカード購入時に冊子がもらえ、そこに載っている施設に無料や割引料金で入れるようになっています。そのほか、ファーストフード店で使える割引券などもついているので、予定にあわせて購入するととてもお得だと思います。私は、同室だった子が3日間の券を買ったけど、明日かえるからあげると運良く手に入れました。
そのカードを持って、本日2つ目のお目当て「ピカソ美術館」へ。彼の若かった頃の作品から、往年の作品までくまなく展示されていて、ピカソのいろいろな顔を見ることができました。彼のコメントや、彼の友達のコメントが、壁に書かれたりもしていて、ピカソの素顔に迫れるとまではいいませんが、また新しい面を発見できたような気がしました。

 3日目は、「アントニオ・ガウディ・ディー」と決めていたので、1日かけて、彼の偉大な作品めぐりをしました。とはいえ、スペインに行くまで彼のことを知らなかったのですが、スペインが生んだもっとも有名な建築家で、バルセロナの中だけで、10箇所彼の作った建物があります。最初の2日間で、市街地にある建物は2つほど見ていたので、この日は残りを見に行くことにしました。
まずは、もっとも有名な「サラグダ・ファミリア」(写真3,4)。1882年に着工したこの建物、今も建設途中で、予定では、完成まであと200年かかるそうです。今の段階で外観はほぼ完成しているのですが、それだけでも息を呑むものがあります。正直、何の目的で作られているのか、何を表しているのか、理解こんなではありますが、彼がこの建物にかけた思い、意気込みを読んだりしていると、自然に「素晴らしい」と思ってしまいます。いくつもの塔からできていて、その塔には階段か、エレベーターで登ることができます。地上70Mからの眺めはなかなかのものですし、塔の上で続けられている建設の様子も近くで見ることができます。今、ここに生きている人の誰も、この建物の完成した姿を見ることができないのだなと思いながら見ていると、とても不思議な気分になりました。

写真3 サラグダファミリアの外観 写真4 サラグダファミリアの建設現場 


 ここのすぐ近くに、モヌメンタル闘牛場があったので、そのようなものかと行って見ましたが、中に入ることはできませんでした。スペインと言えば、と闘牛なので…場内を見てみたかったです。
 そこから、公園内のすべてをガウディが建築した「グエル公園」に行きました(写真5,6)。ガウディの想像力と魔法が詰まっていると言われるだけのことはあり、本当にベンチのひとつ、ひとつ、階段…すべてが彼らしく、歩いているのが楽しくなりました。また、園内には博物館もあります。

写真5 グエル公園 写真6 グエル公園


この日は、本当に天気がよく、2月なのに気温は20度を超えていました。公園も、人であふれていて、みんな、ピクニックや日光浴を楽しんでいました。私も、ベンチでのんびりと、本を読んだり、友達に手紙を書いたりしていたのですが、真夏のような日差しに、耐えられなくなってしまいました。
 1日かけて、ガウディを満喫し、ホテルに戻りました。夜は、ホステルで友達になったアメリカ人、ブラジル人と飲みに行ったのですが、スペインの夜は本当ににぎやかで、みんな友達!という気分になりました。
 
 4日目は、夕方の飛行機まで、また旧市街地をうろうろしたりして過ごしました。私の1番お気に入りの場所は、「ボケリア市場」です(写真7)。バルセロナに滞在したら、絶対に行ってください。とにかく、新鮮でおいしそうな野菜や果物がたくさん!そして、安いのです。魚なども売っていますが、調理できないので買いませんでした。また、キャンディーやチョコレートの量り売りもしていました。日本まで持ち帰るとなると、ちょっと遠いので難しいかもしれませんが、長期滞在なら、絶対ここでの買い物をお勧めします。

写真7
ボケリア市場


このように、いろいろなことがありましたが、10日間のスペイン旅行は本当に楽しく、言葉がまったく通じなくても、掏りにあっても、「スペインは最高。大好き」という気持ちでいっぱいです。いつかまた、いけたらいいなと思います。
 これで、私のイギリスボランティアレポートも本当に最後です。「イギリスボランティアレポート」とは名ばかりで、いったい何度ボランティアのことを書いただろうという気はしますが、読んでくださった方々ありがとうございました。