No.  2006,3,3.発行  編集:竹重沙和*
* 太田学級生ではありませんが、教採勉強会の仲間でしたので特別に寄稿して頂きました。

平成18年度東京都教員採用試験(盲・ろう・養護)受験報告

受験状況・内容

〇平成18年度東京都公立学校教員採用候補者選考(盲・ろう・養護学校教員推薦選考)
 学内推薦者の決定
   五月上旬、東京都の受験を考えていると先生と教員採用試験について話をしていたところ、一次試験免除となる学内推薦の話を伺い応募を決める。例年3~5人くらい応募するとのことであったが、今年は学内では私一人の応募だった。学内選考会は東京都への提出書類に準ずる内容の個人面接、作文、模擬授業(5分程度)を実施。
   学内推薦決定後は、@推薦書、A成績証明書、B教育実習成績報告書、C作文

 推薦の決定
   6月上旬、東京都教育委員会に推薦者として決定された場合、一次試験が免除となる。
 
〇二次試験(面接)
 スケジュール
  13:00     都立つばさ総合高等学校 集合
  13:15     説明 (提出物の確認、記入など) 
  13:40     説明、移動
  〈集団活動が先の組〉          〈個人面接が先の組〉
  14:00〜15:20 集団活動(80分)   14:00〜15:30 個人面接(30分×3)
  15:40〜17:00 個人面接(30分×3) 15:40〜17:00 集団活動(80分)

 二次選考日に持参するもの
・ 一次選考通知書
・ 健康診断書
・ 面接票及びその両面コピー(5部)
・ 学習指導案(B4判1枚、片面)及びその両面コピー(3部)
・ 筆記用具
・ 上履き(指定された場合のみ)

 個人面接について
  《流れ》 
入室          
 ↓
指導案・面接票を提出    
 ↓
指導案の説明(5分)    
 ↓
模擬授業(3〜5分) *模擬授業は面接官から指示された場合のみ行う。その際 
 ↓          どこをするかは面接官が指定する
指導案をもとにした質疑応答、面接票をもとにした面接 
 ↓         *私は指導案についての質疑応答はされず
終了・退出

《模擬授業について》
・ 学習指導案
受験する校種・教科(科目等)における任意の単元・題材について、1単位時間分の流れを示した学習指導案を作成する。
形式自由。B4縦向きにし、横書きにて作成の上、右上に受験校種・教科(科目等)受験番号、氏名を記入する。
 面接時には、学習指導案に付随する教材教具の持ち込みはできない。
          *実際に提出した指導案は別紙を参照

・ 指導案の説明
 模擬授業をする場合もしない場合も必ず説明をする。東京都の場合は、事前に指導案を作成できるため、他の受験生は指導案の内容も説明も完璧に仕上げてくる。指定された時間内にポイントをしぼって、聞き手に分かりやすく説明するかを評価される。私は学内の模擬授業対策講座で個別の配慮事項についても説明したほうがアピールになると助言をいただいた。
 私の場合は5分の説明であったが、3分、4分という人もあり、それぞれ用意をしていたほうがよい。
 当日、提出用の指導案以外に、自分用の指導案の持ち込みは可能なので、自分用の指導案にはいろいろ書き込みをすることができる。

・ 模擬授業
 私は導入部分の模擬授業を指定された。(3〜5分。正確な時間はわかりませんでした。)ほとんどの人が導入部分らしいが、中には他の部分の人もいるらしい。私は動きのある授業だったので、学内の模擬授業対策講座で、靴(パンプス)を運動靴に履き替えるように助言をいただいた。当日は面接官に快諾していただき靴を履き替えた。また、パンツスーツだったので、実際の授業のように大きな動きで模擬授業をすることができた。
 面接官は(講師経験がない場合は)授業の上手さや指導案のできを見るというより、その人が実際に教壇に立って授業をするイメージがわくか、実際に目の前に子どもがいるような雰囲気かといった、キラリとひかるものをみるらしい。

《指導案に関する質疑・応答》
  私は特に何も聞かれずに、次の面接に進みました。
  参考にまで、他の人の質疑・応答
・ この授業は実際にされたものですか
・ 大変だったことは何ですか
・ この授業の中心部分はどこの部分ですか
→個別の配慮や評価基準を応えられるようにしておくこと、また、ある程度の教材研究は必要だと思います。
  
《面接で聞かれた内容》
・ 教員志望の動機について簡潔に述べてください
面接票の志望の動機の一文から、具体的にどういくことですか?
・ 特殊教育特別専攻科に入学前の職場についてと仕事の内容について 
その職場での医師や看護職、PTとの連携について
・ 福祉住環境コーディネーターの資格について
・ 指導上得意とする分野について
受験教科の分野や大学の療育指導実習について
  その得意分野を実際に養護学校でどのように活かしていくか
・ 修了論文のテーマを詳しく説明してください
・ 採用地について、東京都外の施設でも可能か
・ 社会奉仕活動等からどのようなことを学びましたか
・ 東京都の養護学校の現状の説明と、現場では「重度化がすすみ、教育の効果、やりがいが感じられないという声がありますが、あなたはどのように思いますか。」
・ 保護者の思いとあなたの思いが違った時はどのように対応しますか?

《面接の雰囲気》
・ 全体的に和やかな雰囲気であった。面接官は3人、質問の内容に役割分担があるように感じた。
・ いじわるな、圧迫面接のような質問はなかった。しかし、一つの質問からさらに次へとやりとりを重ね、深く掘り下げる質問が多く、事前によく考えを整理しておくとよい。
・ 社会人経験については間違いなく聞かれると思っていたが、やはり身体障害者施設の職員として勤務していた点に関してはずいぶん具体的に聞かれた。関連する資格(福祉住環境コーディネーターなど)も聞かれやすいようである。


  《配置》    
           面接官

                  黒
            ●     板

         入口

集団活動について
・ 集団活動とあるが、集団討論ととらえてよい。
・ 6人1グループ、受験番号によりA〜Fさんと指定される。
・ 面接官は3人。時間配分と、手順の説明、討論終了後に質疑応答
・ 筆記具の使用は可能

《流れ》
入室・説明
   ↓
資料を見て5分間、自分の考えをまとめる。
   ↓
40分間討論 司会をたてるか、何について話すかなどの指示は何もない。私のグループは自然に最初に受けた印象について順番に一度意見を述べた後、討論となった。
   ↓
一人1〜2分(正確な時間は覚えてませんが指定がありました)で自分の意見と、
討論を通して自分の考えがどのように変化したかをふまえて発表する。
   ↓
面接官から質疑応答
   ↓
終了・退出

《集団活動の内容》
集団活動の資料は、「子どもの学校に関する調査結果」でした。
グラフ1:学校を楽しいと感じている生徒
 小学5年 90%
 中学2年 76%
 高校2年 64%
グラフ2:学校で楽しいと感じるもの
 友達との遊びや交流    ・勉強、学習
 小学5年 93%      小学5年 30%
 中学2年 90%      中学2年 15%
 高校1年 90%      高校1年 10%
数字は正確ではありませんが、帯グラフでした。
この資料を見て課題と解決策を話し合いなさいというものでした
 面接官からの質疑応答は一人1問、計3問ありました。
  一人目:統計の専門ということで、「このグラフを統計的にみてどのようにとらえるか」というような内容だったとおもいます。Aさんから順番に全員答えました。
  二人目:よく覚えていません。A・C・Eさんの3人だけが答えました。
  三人目:「このアンケートを答えた子どもたち、そして子ども全体の本心として、学校は楽しいところ、楽しくないところのどっちだと思いますか。難しいかと思いますがどっちかと言われたらどっちですか?」Fさんから順番に全員答えました。
 発言が極端に少ない、指定された時間通りに意見を発表できないといったことはマイナス評価につながると思いますが、他の人の意見を否定しない、手を挙げてから発表する、他の人の意見に付け加え、議論を展開させていくといった討論の基本的なことを押さえていれば大丈夫だと思います。

《集団討論の雰囲気》
 私の組の人は全員一次免除の推薦の人ばかりでした。(受験番号が違う)会場について、少し周りの人と話ができる時間があったので、「討論よろしくお願いします。」とか、お互い声をかけあう雰囲気があり、討論中はスムーズに会話のキャッチボールができたと思います。面接官は討論の始まってからの40分間全く指示はなく、討論の内容はもちろん、人との関係のとり方をしっかりみていたように感じます。
 
《配置》
            ●A
              ●B
      面         ●C
      接         ●D
      官       ●E
            ●F
     入口
     
〇二次試験(実技試験)
スケジュール
  10:45     都立駒場高等学校 集合
 説明(スケジュール、提出物の確認)  
          ピアノ実技試験 
          食堂(水泳実技説明会場)に移動・説明・化粧を落とすなど
          更衣室に移動
          プール実技
  14:00頃    終了後随時解散
          更衣室に戻る

ピアノ実技について
  《流れ》
   集合場所で説明(席指定・水泳実技との関係で女子のみ)
    ↓
   グループごとに音楽教室前廊下に移動
    ↓
   入室  *一人1分半以内に退出するようにと指示あり
    ↓
   スコア・受験票 提出 
    ↓
   ピアノの弾き歌い
    ↓
   スコアのみ返却
    ↓
   終了・退出
  《感想・雰囲気》
   ピアノが苦手だったので、簡易伴奏で受験する。簡易伴奏の人はちらほらいた。誘導係の人は、緊張しているのだから間違っても気にしなくていい、と声をかけてくれた。主旋律はどうにか間違えず、伴奏はけっこう間違えたが、とにかく精一杯歌った。面接官も優しい雰囲気であった。

 水泳実技について
 《流れ》
  更衣室に移動
   ↓
  着替え終了後廊下で説明
   ↓
  シャワー・プールサイドへ移動・説明
   ↓
  25m一本練習
   ↓
  25m一本本番
   ↓
  終了・更衣後、随時解散
 《雰囲気》
  要所、要所細かく説明があり、誘導の人から声をかけてもらえるなど、スムーズで、
あまり緊張せずにすんだ。ライフセーバーを配置するなど、安全に対する配慮もしっか
りされていた。
 私は、水泳も得意ではなく、正しいフォームとは決していえないものであったが、と
りあえず25m泳ぎきった。(周りも上手い人も、そうでない人もいたが、とりあえず泳
ぎきることでよいと感じた。)
 プールサイドは広いので、声が聞こえにくく、呼ばれたら大きな声で返事をすること。