No. 2006,1,27.発行   編集:吉田優子(H12年度生:イギリス特派員)

イギリスボランティア研修レポート No.34


1/26受信カンタベリー」

イギリスに来る前から、世界遺産の大聖堂がある「カンタベリー」には、絶対に行こうと意気込んでいた、大聖堂好きの私ですが、なぜか、この9ヶ月間先延ばしにしていて、気づけば、後2週間で今のフラットを出るというところまで来ていました。フラットを出るにあたり、荷造りや片づけをしなくてはいけないのですが、後少ししかいないイギリスで、休みの日を片付けに当てるなんて、私のすることじゃない!と、念願のカンタベリーに行ってきました。
 1週間ほど前に、インターネットでチケットを調べたところ、ナショナルエクスプレス(長距離バス)が、9時半にロンドンのセントラルを出るバスで、ファンフェア(安売り)をやっていて、カンタベリーまで1ポンド!!早速、予約しました。
 ロンドンから、カンタベリーまで、バスで2時間弱。お昼前にバスターミナルに到着しました。周辺は、ショッピング街になっていて、まだ、クリスマス後のセールを続けているお店もあり…かなり心惹かれましたが、とにかく観光に。地図が欲しかったので、まずは大聖堂前の、インフォメーションセンターへ。そこでたまたま、「観光パスポート」を発見。大人料金が13.5ポンドで、安くはありませんが、「カンタベリー大聖堂」、「セントアウグスティヌス修道院跡」、「カンタベリー物語館」をまわれ、更に候補に上げられている3つ博術館の中から1つを選んで観光できるというチケットを発見しました。もし、このすべてを回って、普通に料金を支払うと13.5ポンド以上かかるので、せっかく観光しに来たのだしと、このパスポートを購入しました。このパスポートは、このインフォメーションセンターでしか売られていないそうなので、欲しい方はまず、センターに行ってください。

写真1
カンタベリー大聖堂

 そして早速、目の前の「大聖堂」へ(写真1)。世界遺産と聞き、期待していましたが、この9ヶ月で大聖堂にも目が慣れてしまったのでしょうか…もちろん素晴らしかったのですが、予想以上ではないなと思いました。私にとって1番の見所となったのは、「聖トマス ベケット」の殺させた場所です。大聖堂内で殺され、後に聖者として認められたそうで…いつものことで、あまり歴史的な知識のない私ですが、感慨深かったです。
 大聖堂から、メインストリートを下って、ウエストゲートに行きました。8つあった城門のうち、今も残っているのはこの一つだけで、今は中が博物館になっているとか…でも、この日は閉まっていて、見ることができませんでした。せっかく、購入したパスポートで見れる博物館の1つだったので、残念でしたが、あきらめてメインストリートを引き返しました。この通りには、おしゃれなカフェもおおく、おいしそうなパンを売っているお店もたくさんあったので、ぜひ試してみてください。私は、おいしい、レーズンシナモンパンを60ペンス(120円)で、買いました!
 ここから、「カンタベリー物語館」へ。カンタベリーに巡礼に来た人々に混じって、自分の巡礼の旅をしながら、様々な話を聞くという設定で、鑞人形(写真2)もなかなか良くできていましたし、何より、どのストーリーも面白く、当時の様子が風刺されていたり…そして、このガイドレシーバー日本語対応なので、一言一句聞き漏らすことなく楽しめます。

写真2
鑞人形


 風は強く、寒かったですが、イギリスにしては良く日の照ったお天気のいい日で、「セントアウグスティヌス修道院跡」も、何とか楽しむことができました(写真3)。こちらも、日本語の無料オーディオガイドがあるので、歴史的なお勉強もしっかりできます。修道院跡地で、緑のきれいなところなので、夏に来ればもっとゆっくり楽しめたかなと思いました。
 ここから、メインストリートに戻り、パスポートで回れる博物館の中から、私は「カンタベリーヘリテージ博物館」を選びました。私は展示物よりも、もともと大聖堂関係者のための施設だったというこの古い建物に魅力を感じました。天井の梁がとても立派で素晴らしかったです!もし行く機会があれば、ぜひ見上げてみてください。この博物館は展示物に仕掛けもあり、子供が歴史を学びやすいような作りになっていて、私が見学しているときも、学校の先生がスクールトリップの視察に来ていました。また、別の部屋では、テレビの撮影があっていました。多分、教育系の番組です。
 このような感じで、とても小さく1日で十分に歩いて観光できる街ですが、見所は多いです。あらためて、ずっと来たいと思っていたのになぜ今まで、先送りにしてきたのだろうと、自分が不思議でなりませんでした。
 ここから、バスに乗り、友達のいるドーバーに向かいました。普通のバスで約40分。友達のおうちに泊めてもらいました。
 
 「ドーバー」
 イギリスの海の玄関口「ドーバー」。フランスやベルギーへのフェリーが出ている町です。とはいえ、ドーバー城以外には観光する場所もなく、友達に「帰りのバスの出る4時まで何をして過ごそう」と言ったら、「大丈夫、ドーバー城で4時間は必要だから」と言われました。この友達、すでに3回観光に行っているのですが、毎回「ここは、見逃していた!」と思うところがあるそうで…そのくらい見ごたえのある城と知って、はりきって出かけました。私の友達は一緒にいけなかったのですが、日本から来たばかりの彼女の新しいフラットメイトが「ぜひ」と言うことで、一緒に出かけました。
 入場料は、8.5ポンド、学生で6.70です。入場券を買ったときに、「ワータイム シークレット トンネル」のガイドツアーを自動的に予約してくれます。私たちは、入場して30分後にツアーに参加できるんだったので、まずはトンネルに向かいました(写真4)。このトンネル、もともとは、足りなくなった兵士の寄宿舎にと掘られ、第二次世界大戦の際に、拡張され、病院や、指令室として使われたそうです。ガイドツアーで公開されるようになったのも、最近の事らしく、一度にツアーに参加できる人数に制限があるため、夏など観光客の多い時期は、見れないこともあるとか…

写真4 ワータイム シークレット トンネル 写真5 屋上からの眺め


夏に行かれる方はぜひ、朝から出かけてください。ぜったいに、見る価値があります。大陸に一番近い分、戦争の際には、常に守りの城として存在してきた城だけあって、ものすごく迫力があり、トンネルの秘密など知れば知るほど、観光に来てよかったなと思えます。トンネルのガイドツアーはもちろん英語ですが、要所、要所に設置された解説のパネルには日本語もありました。
 トンネル以外の見所は、中心の建物に固まっています。屋上にも上ることができ、お天気の日には、フランスもみえるとか。私の行った日も、かなりいい天気で見えていたはずですが…友達と二人、「どこだろうね?」と見つけることができませんでした(写真5)。
 かなりたくさんの場所を見学し、これですべてだろうと大満足で城を後にしましたが、3回行ったベテランの友達と後で話していて…見逃したところがあることに気づきました。
 帰りのバスに乗る前に、フェリーポートに行きました。そこから、「ホワイトクリフ」白く切り立った崖を眺め、やっぱり、フランスは私の目では見えないなと思い、バスターミナルへ向かいました。
 ドーバーからロンドンまで、バスで約2時間半なので、日帰りも可能です。お城しかないし…と思いますが、このお城、本当に見る価値がありますし、「シークレットトンネル」はとにかく、興味深いです。あの、古い匂いと、当時のまま残された機械を見て、戦争について学ぶのは大切なことだと感じました。
 こうして、私の残り少ないイギリスでの週末が、また一つ終りました。帰る前に、東の端を攻められて本当に良かったです。