日本作家特集号、といってもSFマガジンでは初登場の作家ばかり、新人に近い作家ばかりだが。創元SF短編賞作家の宮内悠介「ヨハネスブルグの天使たち」は、民族紛争の続く南アフリカでの少年・少女と玩具メーカーの遺した少女アンドロイドの話。ラノベ分野で活躍中の十文字青「小さな僕の革命」は、現在の日本の行く末のような閉塞感の覆われた世界でネットに仕掛けた"祭り"の行方を描く。日本SF新人賞作家の片理誠「不思議の日のルーシー」は、夏の日に少年が出会った少女と並行世界の接触に伴う現象を描く。ポプラ文庫のピュアフル文学賞作家の倉数茂「真夜中のバベル」は、極度に発達した言語機能の少年と幼馴染の少女の夏のひとときを描く。唯一JAで著書が出ている瀬尾つかさ「ウェイプスウィード」は、海面の上昇で巨大な海藻が繁茂し一部の人だけが外世界の知識を受け継ぐようになった地球に調査員の青年が調査に降りてきたところを描く前編。連載陣は≪椎名誠のニュートラルコーナー≫は第29回「海浜自由生活者はいまどこをさすらうか」。山本弘「輝きの七日間」第10回は、オリオノンによる高知能化現象の元での事態の進展。梶尾真治「怨讐星域」第21回「七十六分の少女」は、ノアズアーク号で精密部品作成に従事する技師が、偶然船内に現れた地球からの転送者の少女と出会った事件を描く。夢枕獏&寺田克也「十五夜物語」は十四章。東城和実「完璧な涙」は第22回。≪現代SF作家論シリーズ≫第13回は宮野由梨香の星新一論「なぜ一〇〇一話なのか?」。友成純一はシチェス+アジアフォーカス・レポート。新連載評論として、立川ゆかり「是空の作家・光瀬龍」。他には、上田早夕里『リリエンタールの末裔』刊行記念とチャイナ・ミエヴィル『都市と都市』刊行記念が巻頭で。第32回日本SF大賞&第7回日本SF評論賞選考発表会レポートは、日本SF大賞は上田早夕里『華竜の宮』で、特別賞が横田順彌『近代日本奇想小説史明治編』、特別功労賞が小松左京。評論賞はいずれ詳細が載るだろうからそのときに。
雑誌の最近のブログ記事
≪天冥の標≫5巻発行記念で小川一水特集。大森望によるインタビュウ、大野万紀による【作家論】、松浦晋也による【≪天冥の標≫論、マイ・フェイバリット・小川一水と称して、秋山完(強救戦艦メデューシン)、いするぎりょうこ(天冥の標II)、五代ゆう(天冥の標III)、坂村健(復活の地)、林譲治(老ヴォールの惑星)、桝田省治(天冥の標IV)、全書籍ガイド、用語集、富安健一郎によるSFコンセプトアート。読切小説は、北野勇作は連作の一編で「カメリ、山があるから登る」、草上仁はミュータントが多すぎる郡での犯罪を描く「予告殺人」、グレゴリイ・フロストはいくら食べても同伴女性にそれが
行く指輪を持つ男が次のターゲットに選んだ女に逆に餌食にされるホラー「ドリアン・グレイの恋人」、ロバート・F・ヤングは過去再建部隊のアーチャーがエネルギー不足で途中下車したところで出会った姫の話「11世紀エネルギー補給ステーションのロマンス」。連載陣は、山本弘「輝きの七日間」[第9回]は、オリオノンの作用で人類が過去行ってきた愚かな戦いに疑問を持つ人やそれでも解決されない憎しみを描く。夢枕獏・寺田克也の「十五夜物語」は十三章。東城和実の「完璧な涙」は[第21回]。≪現代SF作家論シリーズ≫第12回はポール・ジャイルズによるウィリアム・ギブスン論「ヴァーチャル・カナダ」。長山靖生による新連載評論「SFのある文学誌」が始まった。他には新☆ハヤカワ・SF・シリーズ創刊に合わせてスコット・ウエスターフェルド・インタビュウとパオロ・バチガルピ・インタビュウ、第1期ラインアップ。友成純一によるシチェス・レポート前編「セックスと暴力と3Dが今、面白い!?」、牧眞司によるインタビュウ「ショーン・タンとの一時間」、映画『リアル・スティール』記念のショーン・レヴィ・インタビュウ、菊池隆による「京都SFフェスティバル2011」レポート、若島正「乱視読者のSF講義」刊行記念、恒例の2011年度版SFマガジンインデックス、など。
小松左京追悼号。巻頭は乙部順子による最期の3週間くらいの様子の詳報。会員からの追悼文は、64人+海外からの追欧文3名分。訃報新聞記事一覧と追悼記事の再録は、石毛直道(日経新聞)、巽孝之(読売新聞)、かんべむさし(神戸新聞)、眉村卓(共同通信)、東浩紀(毎日新聞)、筒井康隆(朝日新聞)、小谷真理(週刊読書人)、有栖川有栖(日経新聞)、堀晃(産経新聞)、梶尾真治(熊本日日新聞)、訃報報道の詳細リスト。澤田芳郎の「『小松左京自伝』第二部の聞き手として?私の小松左京観?」。神戸文学館で開催されていた「小松左京展」レポート。賢人談話、あるいは小松左京の大口舌(10)は追悼篇/後塵拾遺。小松左京この一作(10)はかんべむさしによる「日本アパッチ族」。小松左京研究会のページは鈴木克太郎の小松さんとの思い出。小松左京マガジン自身は今後もしばらくは続くそうなので一安心、連載もキリをつけて欲しいものだ。
(「小松左京マガジン第43号」、(株)イオ発行、(株)角川春樹事務所発売、2011年10月発行、ISBN978-4-7584-1182-0)
特集は The Best of 2005-2010 と称しての翻訳特集。恒例の「英米SF賞受賞作」特集ではカバーしきれない分からのセレクトということらしい。 アレステア・レナルズ「トロイカ」は、太陽系内に現れた謎の構築物(何重にもなった外被からマトリョーシカと呼ばれた)の探査から帰還した宇宙飛行士が収容された施設から脱出してかつて構築物の正体に対して異説を唱えていた科学者に会いに行くという話、背景として宇宙開発がほとんど放棄されかけている世界が描かれ陰鬱。ハンヌ・ライアニエミ「懐かしき主人の声」は、精神の趾紋コピーによる多重複製を防ぐため精神に複合透かしを埋め込んで規制されるようになった世界で、プロテクトを破ったことで規制元の
特集は「日本SF第一世代回顧」、なぜ追悼・小松左京ではないのかは先月号の大森望コラム参照だそうだ。内容は、長山靖生「日本SF第一世代とは何だったのか。」、巽孝之「無国籍SFの消息‐第一世代のヴィジョン」、高橋良平「出版状況から見た日本SF第一世代」。[エッセイ]同時代人としては、石川喬司「とりとめもない思い出」、眉村卓「小松さんの訃を聞いて」。第一世代作家ブックガイドと第一世代作家年表に、巻末には星敬による第一世代作家全著作リストも。小説は、読切が月村了衛「機龍警察 雪娘」。連載では、山本弘「輝きの七日間」[第7回]はオリオノンによる知能向上の好悪の効果が見え始めてくる。梶尾真治「自由協会にて」怨讐星域 第20話では、ニューエデンでのアジソンへの怨みの持続と自由教会のエピソード。後は夢枕獏&寺田克也「十五夜物語」十一章 磨崖仏現れて烏天より落つ、東城和実「完璧な涙」[第19回]。連載評論≪現代SF作家論シリーズ≫は第10回 ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア論「「男たちを知らない女」の創生―細胞生物学をティプトリー的に読み解くと」八代嘉美。友成純一のプチョン・ファンタ日本映画編「韓国で、日本映画にどっぷり嵌る!日本語は今や、第二外国語だ!!」。第50回日本SF大会ドンブラコンの速報も。詳報は次号だそうだが、池澤春菜嬢は司会進行をして無事、暗黒星雲賞をもらったそうな。
SFスタンダード100ガイドのPARTII。1986-2011、といっても長編は翻訳の時間差の関係か2009まで、2010以降のは日本オリジナル短編集を入れてある。このあたりになると情けないことに既読が半分くらいになってしまう。奇想コレクションなんか買って安心してしまうせいか、全部読んでなかったりするので。今回マイ・スタンダードSFに寄稿しているのは、上田早夕里(「ブルー・シャンペン」)、大西科学(「クリプトノミコン」)、北野勇作(「ストーカー」)、木本雅彦(「重力が衰えるとき」)、瀬尾つかさ(「エンダーのゲーム」)、森奈津子(「華氏451度」)、森田季節(「地球の長い午後)、といった面々。他にPARTIIのガイドと作家ガイドおよび巻末に年表。もうひとつの特集はミリタリーSF。ジョン・G.ヘムリイ(ジャック・キャンベル)による「亀裂」では、異星の調査隊の救援要請を受けて向かった軍は待ち伏せに会い壊滅、生き残った8名は川沿いの居留地に辿り着くが、突如豹変したように見える異星種族の意図が不明のまま戦い続けた生き残りは、拉致された1人の偶然の行為から突然の降伏で助かった時、初めて異星種族の意図を推測できるようになる。他に堺三保によるミリタリーSF略史。読切で深堀骨「卵の私」。連載陣では、夢枕獏・寺田克也のイラスト・ストーリー「十五夜物語」は十章「古代文字は秘められた物語を語った」。椎名誠のニュートラル・コーナー第27回は「世界三大獰猛蚊にヤマトナデシコ蚊は歯が立たないか」。山本弘「輝きの七日間」第6回では、宇宙からの新粒子オリオノンにより人類の頭脳は明晰になるが、テロの空しさに気付き未然に中止されるなどの良い影響が出る一方で、宗教の欺瞞に気付いて絶望に沈む人々もまた増えていく。東城和実のコミック「完璧な涙」は第18回。≪現代SF作家論シリーズ≫の第9回は波戸岡景太によるトマス・ピンチョン論「永遠にSFになり切れない」。飛浩隆の「零號琴」は最終回、古の<美玉>での戦争が語られ、ついに零號琴がその音を響かせた。磐記の街は壊滅し<美縟>の人々(だったもの)は姿を消し、後に残ったのは外部から来た人々だった。こうしてこの惑星のサーガは一つの幕を下ろし壮大な物語は終焉を迎えた。面白かった傑作です。後は、「マルドゥック・スクランブル 燃焼」の公開を記念しての紹介と、この秋注目のアニメーションの紹介と、JAで「展翅少女人形館」が刊行された瑞智士記インタビュウなど。
小松左京が亡くなったのが26日、発売予定が28日だったのでどうなるかと思ったらちゃんと出ていた。(株)イオのサイトによると、42巻のできあがりは見ていたものの店頭に出るときには旅立った後だった、というように書いてある。連載の「小松左京が聞く大正・昭和の日本大衆文芸を支えた挿絵画家たち」は6で藤原せいけん氏。このあたりの世代の話はさすがにほとんど知らない。コラムランドは東日本大震災の被災者である瀬名秀明「誰がために鐘は鳴るや」と、平谷美樹「喉元過ぎれば」の2本。この巻は「地には平和を」から50年の記念号にもなっており、関連記事が、「「地には平和を」をめぐる家の遍歴」として小松家の遍歴を。巽孝之による評論「「地には平和を」の半世紀―または小松文学の闘争ー」。同じく評論では磯部剛喜「異質性の衝突―『見知らぬ明日』の文明論的読解」と、横道仁志「小松左京とダンテの『神曲』―諸学の女王としてのSF」も。他に連載陣では、豊田有恒「メタボ解消に大学教授」がいよいよ県立大教授の話に突入。賢人談話、あるいは小松左京の大口舌」は9で、"災害防衛国家構想"てどやろ?下村健寿「『復活の日』を生命科学史の中で考察する」は2で、ウイロイドとリンスキイ核酸を比較する。「復活の日」での小松左京の考察がいかに時代に先駆けていたかに改めて驚く。「小松左京作品この一作」は9で、山田正紀のセレクションは「日本沈没」。南山宏「メタサイエンスねたさいえんす」は11。小松左京研究会のページでは鈴木克太郎氏によるワシントン旅行記2010のその1。いいなあ、スミソニアンに行きたいよう。さすがにこの巻には何も書いてないし、イオのサイトにも何も書いてないけど、この雑誌はどうなるんだろう。元々小松左京の個人誌として責任編集:小松左京、としていた以上、続けることはできないのかなあ。ひょっとしたら追悼として1?2巻出ないかなあ。続きを楽しみにしてた連載もあるだけに気になる。
(「小松左京マガジン第42巻」、(株)イオ発行、角川春樹事務所発売、2011年7月発行、ISBN978-4-7584-1177-6)
特集はSFスタンダード100ガイドPART1。この前のSFハンドブックから10年たって、2011年時点での新たなスタンダードという意味らしい。一応まんべんなくリストアップしてあるようだが、比較的最近作を拾っているのが特徴か。今回のPART1では1950年(アシモフ、ブラッドベリ、ヴォクト)?1986年(ビジョルド、マーティン)まで。来月のPART2で1986年?2011年までカバーするということになっているので。さすがに古いものは9割ほど読んでいる(10割と言えないところがまだまだですな)。特集がらみでは、全作品ガイドのI、マイ・スタンダードSFを載せているのは小川一水、樺山三英、五代ゆう、榊一郎、新城カズマ、月村了衛、片理誠、牧野修の面々。作家ガイドと年表、短編再録としてコードウェイー・スミス「アルファ・ラルファ大通り」。もう一つの特集は「ダールグレン」刊行記念のサミュエル・R・ディレイニー再入門。「ダールグレン」は1975刊ということで大学に入ったころから、やたら分厚い大作でいつ出るか話題になっていたもの。30有余年を経ての刊行は感慨深いが、実はまだ買ってはいない。レヴュー、エッセイとして、牧眞司「『ダールグレン』タイムライン」、巽孝之「ベローナは遍在する」、柳下毅一郎「ベローナの歩き方」、丸屋九兵衛「ディレイニーと、人種と性と。」。短編再録は「時は準宝石の螺旋のように」。連載陣は、山本弘「輝きの七日間」第5回は、新粒子"オリオノン"による悟性の覚醒は素晴らしいものと思えたが、その陰で問題が起こり始める。夢枕獏・寺田克也「十五夜物語」は九章哀しみはドラゴン。東城和実のコミック「完璧な涙」は第17回。≪現代SF作家論シリーズ≫第8回は、岡和田晃のジーン・ウルフ論「救済なき救済の相」。他に第一短編集「希望」刊行記念の瀬名秀明インタヴュー、『総天然色ウルトラQ』刊行記念の紹介。『トランスフォーマー/ダークサイドムーン』誌上公開。『約束の方舟』刊行記念の瀬尾つかさインタヴュー、など。おっと、今回はSF大会が9月になったせいか、星雲賞が先行発表されている。長編が山本弘「去年はいい年になるだろう」、これも読みたい作品なんだけどなあ。短編は小川一水「アリスマ王の愛した魔物」、海外長編は予想どおりフリン「異星人の郷」、短編はラヴグローヴ「月をぼくのポケットに」(『ワイオミング生まれの宇宙飛行士』所収)、メディアが映画「第9地区」、コミックが完結記念か「鋼の錬金術師」、アートが加藤直之でノンフィクションは鹿野司「サはサイエンスのサ」、自由部門はこれもある意味予想どおり、<探査機「はやぶさ」の地球帰還>だった。
初音ミク特集、こうした特集は初めてかな?かなり力の入った特集でボリュームもある。トリビュート小説として、山本弘「喪われた惑星の遺産」は、人類滅亡後の太陽系を訪れた異星知性体が金星探査機<あかつき>に搭載された初音ミクのイラスト・メッセージに遭遇する。泉和良「DIVAの揺らすカーテン」では、飛騨高山の山奥の研究施設に配属された青年が初夏の風にミクの気配を感じる。巻末の野尻抱介「歌う潜水艦とピアピア動画」では、JAMSTECの研究者が鯨のコミュニケーション解析にボーカロイドの小隅レイを利用して大昔に地球に到着していた異星探査体とコミュニケートする。ボーカロイドで育った世代が重鎮世代になっていてボカロの利用にはしゃぐ様が楽しい。早くピアピア動画シリーズをもう1本書いて文庫にしてくれないかなあ。インタヴューとしてクリプトンのVOCALOID企画・制作責任者の佐々木渉氏、セガのプロジェクトマネージャー内海洋氏、ミュージシャンの前山田健一氏。エッセイとして飯田一史「ミライのクルマ」、濱野智史「初音ミク、その越境するキャラクター的身体について」、小倉秀夫「初音ミクを縛るのは誰?-ヴォーカロイドを巡る法律問題」、難波弘之「しまった!?または、ボカロ現象に、今からでも遅くない、SF大賞メディア部門賞を!」。巻頭には特集紹介の「拡がり続ける初音ミクの世界」、イラストギャラリーとしてbob、usiの両氏。特集以外では、読切小説が、神林長平「いま集合無意識を、」は、故伊藤計劃氏へトリヴュートというか返歌のような内容。ピーター・ワッツ「天使」は、無人軍用機の人工知性のあり方を描く、なかなか面白かった。連載では、飛浩隆「零號琴」第18回は、いよいよクライマックス五色娘と旋妓婀が集まり<夜>が訪れる。あと1回で完だそうな。梶尾真治「ウィリアム・ガズの部屋」怨讐星域第19回は、シャトル建設のための引っ越し要請に応えない部屋に入った人々が見たのは壁一面の地球の思い出の壁画であった。こちらも終わりが近そうだ。他には椎名誠のエッセイは「ほらホウキ星が氷を売りにきたよ」で第26回、夢枕獏・寺田克也「十五夜物語」八章、東城和実のコミックス「完璧な涙」第16回。連載評論の第7回は安藤礼二のJ.G.バラード論「「上海」という胎児の夢」。他に、SFセミナー2011報告や夏のSF映画紹介など。
巻頭のシリーズ<小松左京が聞く大正・昭和の日本大衆文芸を支えた挿絵画家たち>は5・小田富弥。小説「揚羽蝶の島」の間瀬純子は≪異型コレクション≫第5回一般公募で最優秀作品賞を受賞した人、なるほど異型コレクションにはふさわしい話かも。評論「実存のラスト・イグニッション―男祭りとしての『日本沈没』」の石和義之は第四回日本SF評論賞の受賞者。投稿原稿として「『果しなき流れの果に』論―ヘーゲルとダーウィンとダンテの見た夢」山田宏明も。連載陣では、田中光二「ぼくのシネマオデッセイII」は10回目にして最終回でブルース・リーを取り上げているが体は大丈夫なんだろうか。豊田有恒「メタボ解消に大学教授」は3回目でやっと前置き終了(?)で次は島根県立大への赴任の話になるそうだ。新連載として下村健寿「『復活の日』を生命科の中で考察する」では、MM-88菌とリンスキイ核酸がいかに時代を先取りした「学説」と呼んでもよいものかを専門的立場から論じている。小松左京この一作の8回目は小川一水が「乗合船夢幻通路」という通な話を取り上げている。南山宏の「メタサイエンスねたさいえんす」は10回目で震災にもからめて精神/物質の相互作用仮説を取り上げている。小松左京研究会のページは39回目で青山智樹による箕面滝と地下水流の話。
(「小松左京マガジン第41巻」、(株)イオ発行、角川春樹事務所発売、2011年4月発行、ISBN978-4-7584-1173-8)
