跳躍者の時空

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奇想コレクションの1冊、ライバーの日本独自に編んだ短編集。目玉はガミッチ・シリーズ全5作収録か。これに属するのは、表題作と「猫の創造性」、「猫たちのゆりかご」、「キャット・ホテル」、「三倍ぶち猫」、最後のものが本邦初訳。このシリーズはIQ160のスーパー猫ガミッチを主人公とするシリーズということになっていて、「猫たちのゆりかご」には、『放浪惑星』に登場する猫型異星人タイガリシュカがスフィンクスという名で登場するので、そういった意味でもSFと思っていたんだけど、再び読み返してみると、人間側の主人公<馬肉のせんせい>(ライバー自身がモデル)にはSF的なものは見えていないし、そういう意味ではファンタジーと見てもいいのかも。ここまで読んでしばらく積ん読状態になってたので、出版からこんなに間が空いてしまった。他の収録作は、ライバー自身のシェークスピア劇団との関わりの経験を生かした「『ハムレット』の四人の亡霊」、死神とのダイス勝負を描いてヒューゴー/ネヴュラ2冠に輝いた「骨のダイスを転がそう」、夕食の団欒の父・妻・息子の夢想の交錯を描く「冬の蠅」、ハレー彗星の回帰を題材にした「王侯の死」、数を題材にちょっとエロチックなファンタジーに仕立て上げた「春の祝祭」、というラインアップ。

(「跳躍者の時空」、フリッツ・ライバー著、中村融編、河出書房新社・奇想コレクション、2010年1月発行、ISBN978-4-309-62205-7)

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このページは、okが2012年2月 7日 02:34に書いたブログ記事です。

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