地球最後の野良猫

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猫が致死性の猫インフルエンザを媒介するとして、一部の企業に厳密に管理されるようになってしまった社会。母と暮らす少女ジェイドは庭に迷い込んできた一匹の猫に出会う。首輪をしていないその猫はこの社会ではありえない野良猫のようだった。届け出をすれば殺されてしまうと思ったジェイドはその猫フィーラを隠れて飼うことにする。クラスメイトの男の子クリスに知られてしまったジェイドはしかたなくクリスが猫を見に来ることを許すようになる。しばらくは平穏な日が続いたが、ある日コンパー(コンプロイト=保護局員)がジェイドの家に踏み込んで来る。フィーラはどこかに行ってしまい見つからずにすんだがショックで元々病弱な母が死んでしまう。居場所を失ったジェイドはクリスのところに行っていたフィーラと共に、世界に残された唯一の猫が自由に暮らせる国アイルランドを目指して逃亡することになる。途中、自由猫連盟の人たちに助けられたりしながらも、何とか港町ブルーヘイブンにたどりついたクリスとジェイドは、自由猫連盟のデモに紛れて町に入りこむ。しかし、ついに追いつめられて捕まってしまったジェイドとフィーラに、猫を一手に扱う多国籍企業ヴィアファラの経営者ジェイムズが取引を持ちかける。あやうく乗りそうになったジェイドだが、フィーラの妊娠がばれてあやうく手術されそうになったことから、何とかフィーラだけでも逃がすことに成功する。10年の刑で刑務所に入ったジェイドに届いたビデオレターには自由に暮らすフィーラとその子猫たちと共に待つクリスの姿があった。少女と猫の逃避行をストレートに描いたもの、ひねりもなくストーリーが読めるし、あくまで視点は少女の側で猫の視点が入るわけではないので、そのつもりで読むべし。

(「地球最後の野良猫」、ジョン・ブレイク著、赤尾秀子訳、創元SF文庫、2010年6月発行、ISBN978-4-488-73601-9)

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このページは、okが2010年6月26日 01:54に書いたブログ記事です。

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