前半の「ケロスカーの逃走」では、勘違いからラール人基地から逃走したケロスカー3体は惑星ロルフスの原住種族に追跡され、つには恵みの肉を与えてくれる神としてとらわれてしまう。一方、タッチャー・ア・ハイヌの出来心によってポジトロニクスの中に収まってしまったロルヴィクを何とかしようとハイヌはラクトン人パンと情勢の調査をする。救助に向かったグッキーとラスは危ないところでケロスカーを救い出すことに成功し、ラール人基地の衛生区画に戻ったケロスカーからn次元歪曲構造に捕えられていたという説明を受け入れたホトレノル=タアクはローダンの80年計画に気付かず、バーヴァッカ・クラによって元に戻ったロルヴィクたちもローダンの元に帰還した。後半の表題作では、オヴァロンの惑星に逃れた人類は、男性人口の少なさから、極端な女権政治になっていた。ブルは、ローダンが捜索に来る時のことを考えて、ハイパーインメストロンによって恒星を五次元インパルスを発射する非常シグナルに仕立てようとするが、オヴァロンの大臣ヴァイたちは無用な注意をひきつける危険な計画として阻止しようとする。漂流する古レムール艦隊から戦艦を持ってきて防衛体制を整えるというブルの説明に、何とか妥協したように見えた女たちだが、ブルの乗る≪ジェミニ≫がハイパーインメストロンを仕掛けようとした時に無知から爆弾を爆発させてしまい、≪ジェミニ≫は恒星に突っ込むコースに乗る。最後に何とかInAF装置により恒星に点火することに成功するが、≪ファラオ≫でレムール艦を取りに行っていたダントンたちは、エネルギー藻によって大半の艦が使えなくなっていることに気づき、何とか25隻の艦を持ち帰ることに成功する。
(「星の非常シグナル」(ペリーローダン378)、H.G.エーヴェルス&H.G.フランシス著、五十嵐洋訳、ハヤカワ文庫SF1759、2010年6月発行、ISBN978-4-15-011759-7)

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