前半の「次元地獄」では、ベラグスコルスを≪ソル≫で本格稼働する試みは実験中に並行航行していたツグマーコン艦≪モルゲン≫が溶解しはじめるという事態を引き起こす。ツグマーコン艦隊の追跡もあり事態は急をつげるが、ケロスカーの計算者ドブラクや闇のスペシャリスト、オルウ、プィの協力により何とか稼働状態にもっていき、新たな隠れ家に向かうことができた。後半の表題作では、謎だった公会議の7番目の種族はかつて付近の銀河を支配し現在は肉体を喪っているコルトン人だった。コルトン人のヴォイロクロンは、かつてツグマーコン人のガルコン・エルヨグを操り闇のスペシャリストを生みださせた。闇のスペシャリストは12人揃うと絶大な能力を発揮する。ヴォイロクロンは好奇心からテレパシーの探りを入れてきたグッキーとの接続を元に≪ソル≫に飛来して肉体を取り戻そうと画策する。コルトン人の強力な能力に手も足も出ないかと思われたが、最後の瞬間に格納庫に入ったコルトン人を収めた結晶をベラグスコルスを始動して六次元からエネルギーを取り出すことで破壊し、難を逃れることができた。一方、闇のスペシャリストはツグマーコン人により惑星ケルノトの監獄カルミオンス=クロスに囚われ、助けようと向かったオルウ、プィ、グッキーも囚われてしまった。いよいよ公会議の秘密がわかり出したが黒幕であるコルトン人がやけにあっさりと片付いてしまったなあ。
(「最後のコルトン人」、ハンス・クナイフェル&H.G.フランシス著、嶋田洋一訳、ハヤカワ文庫SF1747、2010年3月発行、ISBN978-4-15-011747-4)
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