小説「スター・ボール」は週間読売スポーツの1965年に掲載されたままだったのが発掘されたもので野球が星間空間でのゲームに継承されていた話。高斎正のコラム「最近のおかしなこと」は痛みのない親切や高速道路無料化の話題。英憲悦のコラム「コンピュータ・シミュレーション」は題名どおりコンピュータの速度・能力とシミュレーションの話題。関連しているのが西村一の記事「地球シミュレータは電気プランクトンの夢を見るか」で、こちらはベクトル機とスカラー機の比較や自意識を持つコンピュータの話をSF作品とからめたりセカンドライフの話題まで。講演記録の「宇宙と私たち」は1991年に鹿児島の市立図書館・科学館の開館1周年記念講演の記録で、時期としては「虚無回廊」のために宇宙論についてまとめていたころだそうな。第十回小松左京賞選評は受賞者なしという結論と10回目で中断との報告。最終選考のための体力不足とのことだが、そんなに弱ってるんだろうか。下村健寿の連載<『復活の日』から読み解くバイオロジー>の5回目は「火星の殺戮者(Martian Murderers)-バイキングは火星に生命を発見したのか?-」はバイキング探査機の生物学実験の結果の検証でいつもながら興味深い。町井登志夫の小松左京作品この一作は「地には平和を」の中の一篇「失敗」。南山宏の連載「メタサイエンスねたさいえんす」の5はセファイドが銀河インターネットである可能性や海洋の渦巻きの話題。田中光二の連載「ぼくのシネマオデッセイ?」の5回目は映画から学んだこと。小松左京研究会のページは永瀬佳江による中国旅行記の続編「青蔵高原と山と・・・」。季刊だと油断すると出てるのに気付くのが遅れる。今回もやっと年明けになって入手したけど、すぐに次が出てしまうなあ。
(「小松左京マガジン第35巻」、(株)イオ発行、角川春樹事務所発売、2009年10月発行、ISBN978-4-7584-1146-2)
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