前半の表題作では、ブラックホールの次元トンネルを抜けてエネルギー暈ダッカル次元風船に到達した《ソル》だが、テラナーの出現を脅威に感じたツグマーコン人の執政官である7人のゼロ守護者たちは闇のスペシャリスト、プィを囮とした殲滅作戦をたてる。ローダンは救出した闇のスペシャリスト、オルウの恋人、プィを救出するため、グッキーやトロトたちを惑星レニイスに派遣する。だが、やっとのことで到達したプィのいるはずの寺院の深層睡眠室はもぬけのからだった。後半の「虚無への通廊」では、プィはゼロ守護者セルルウの後継者ジャットンに連れられて、グライコ人銀河への次元トンネルに脱出していた。しかし、そこでゼロ守護者の遠隔コマンドによりプィの脳内から周囲を無気力にするインパルスが放射されジャットンたちは動けなくなってしまう。プイの捜索に向ったシェーデレーアたちも次元トンネルに入ったが、そこでエネルギー流の流入が止まり足止めとくらってしまう。オルウのプィを見つける感覚をたよりに殲滅スーツを着たシェーデレーアがプイを連れ帰ることに成功し、ドブラクやセタンマルクトの助けで脳内の手術によって無気力放射は停止し、オルウとプィは無事《ソル》にもどることができた。ツグマーコン人の捜索の手が《ソル》に伸びることが予想されたため、ローダンたちはオルウからの情報を元に、かつてツグマーコン人がラール人のために建造した特殊装置ベラグスコルスを奪取する計画に着手する。一方、トロトの不調の原因が子供を宿していることだという驚愕の事実も判明する。
(「ゼロ守護者(ペリーローダン365)」、H.G.エーヴェルス&ウィリアム・フォルツ著、嶋田洋一訳、ハヤカワ文庫SF1727、2009年10月発行、ISBN978-4-15-011727-6)
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