晴れた空にくじら3 浮鯨のいる空で

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このシリーズの3巻にして区切りの完結編。ロシアの要衝、旅順を攻略すべく、雪平たちの乗る《峰越》も連合鯨軍と共に一大決戦に臨もうとする。旅順港の敵艦船を撃破して、戦いの目的を遂げた日本軍に対し、ロシアの鯨軍は撤退を始める。その最中、ロシア軍の中に、クニの仇敵、赤い印をつけた襲撃鯱がいることが判明、家族の仇、《峰越丸》の仇を討つために、敵の虚を突く動きで襲撃鯱にぶつかっていく《峰越》。そして敵の船に乗り込んでいくクニを追って、雪平もまた敵船に乗り移る。危機一髪で敵の機関士に圧し掛かられていたクニを助けて、敵船を制圧した雪平だが、知らぬ間に高度が上がりすぎ、空気不足で意識が遠のいていく。その時、地表に向う浮鯨を発見し、何とかその下にもぐりこむことで、クニと雪平は地表に帰り着く。最後に浮鯨の心を知ったクニが雪平と共に貨物航路についたことが暗示され物語は終幕を迎えた。知性を持つ動物のパートナー、浮鯨がいる世界、と我々の現実とはちょっと違う世界を描いてきた著者が次はどのような世界を見せてくれるのか楽しみである。

(「晴れた空にくじら3 浮鯨のいる空で」、大西科学著、ソフトバンクGA文庫、2009年9月発行、ISBN978-4-7973-5630-4)

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このページは、okが2009年11月 5日 01:59に書いたブログ記事です。

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