前半の表題作では、秘密会議場とした囮の惑星グジャウトームが壊滅したことでラール人の目をそらしたアトランは北極星を対探知の盾としたウルトラ戦艦《ブルーリッジ・マウンテン》上で正式の会議を開催しようとする。しかし同盟に乗り気の種族ばかりではなく、すんなりと会議は進まない。やっと到着したハルト人の1人が衝動洗濯で飛び出してしまった後を追う隙に、アンティ代表団が裏切ってラール人の元に行こうとするがヴラトの使者を名乗る謎の存在によってアンティは排除され、無事戻ったハルト人も含めて、”銀河系諸種族の尊厳連合”が設置されることとなる。後半の「ダッカル・ゾーンにて」では、ブラックホールに突入したソルの一行はダッカル・ゾーンにある”扇”と呼ばれる不思議な宙域に出たことに気付く。そこを支配するツグマーコン人の惑星を調査に行ったグッキーたちはロイドとトロトが捕まっている間にグッキーとシェーデレーアが都市の中心の霊廟で眠る謎のツグマーコン人を発見し、救出したロイドたちと共に転送機でソルに帰還することに成功する。ツグマーコン人はケロスカーに次ぐ第6の公会議種族であり公会議の中でも重要な役割を持つことが示唆される。そして連れてきたツグマーコン人、オルウの口から公会議の歴史が語られようとしていた。
(「ギャラクティカーの同盟(ペリーローダン363)」、ハンス・クナイフェル&ウィリアム・フォルツ著、渡辺広佐訳、ハヤカワ文庫SF1720、2009年8月発行、ISBN978-4-15-011720-7)
2009年8月アーカイブ
(ちょっと)不細工な父と美少女の娘の父子家庭でかわいがっていた飼い猫のネーが死んだ。泣き疲れて眠った父が次の朝起きると、猫耳・猫尻尾・ニャニュニョ強制変換機能が(中年おじさんの父に)ついていた、という話。美少女の娘に猫耳というならいかにもの話だが中年の不細工おじさんに猫耳が生えても不気味なだけである。そうこうするうちに、娘が友達の家に行って帰ってこない。不審に思った父が、その家に行ってみると、そこにいたのは縛られている娘の姿だった。娘の友人の母の再婚相手というのが、猫耳父さんの死んだ妻に横恋慕していた男で、妻も事故死ではなく、男が突き飛ばしたせいで死んだのであり、今度は美少女に育った娘を狙ってきたのだった。その家に侵入した猫耳父さんは(死んだネーたちの手だすけにより)猫の暗視能力や聴覚を発揮して、男の襲撃を撃退し、無事娘の救出に成功する。そして役目を終えた猫耳はその後消えていってめでたしめでたし。もう一本の短編「未来の世界の犬型ロボット」は、多忙な発明家の父が娘に与えたのは犬型ロボット。ある日、学校でイジメによりロッカーに閉じ込められて娘の危機を察知して救出に来たのは、その犬型ロボットだった。実はこのロボットは市販品と異なり、父の遠隔操作ができ、それによって娘の危機を察知したのだった、という話。巻頭イラストには本文には出てこない美少女の娘の猫耳姿あり。
(「猫耳父さん」、松原真琴著(イラスト大岩賢次)、メディアワークス電撃文庫、2009年6月発行、ISBN978-4-04-867847-6)
<ザ・ベスト・オブ・アーサー・C・クラーク2>1951年?58年、ほぼ30代の時期の作品集。小説のラインナップは、月面に異星人の残したモニュメントを発見する「前哨」(映画2001年の原型短編)。月面天文台の父のもとを訪ねた家族の旅行を描く「月面の休暇」(本邦初訳)。地球滅亡後の月植民地の子供を描く「おお地球よ...」。時間加速器を与えられて大英博物館からの盗みを依頼された男が最後に悟る理由を描く「時間がいっぱい」。神の名前の候補をすべて書き尽くした時おこることを描く表題作。木星の第五衛星がX文明人の残した宇宙船と判明し、そこでの遺物の争奪戦を描いた「木星第五衛星」。人類の暁の時代の異星人とロボットとのコンタクトを描く、もうひとつの2001年の原型「夜明の出会い」。海中の世界とパートナーとしてのイルカを描き、後に長編化された「海底牧場」。離陸した宇宙船の乗員が発見した密航者は若き英国皇子だったという「密航者」。超新星残骸フェニックス星雲の調査に赴いた宇宙船はそこに滅びた文明の遺跡を発見し、その超新星の光がイエス誕生を告げる地球上に届いていたこととの対比に驚愕する「星」。最初の月着陸船の乗員たちを描いた連作「月に賭ける」。完全なる旋律を求めてついに外界への反応を失ってしまった男を描く「究極の旋律」(連作<白鹿亭綺譚>の一編)。通信を司る宇宙ステーションでの生活を描いた連作「天の向こう側」。地球から離れた植民惑星タラッサの娘が久しぶりに訪れた地球の植民船の乗員に恋をする「遥かなる地球の歌」(後に同名の映画用のシノプシス、そして長編へと発展した)。宇宙ステーションから作業に出た男が宇宙服の中に何かいることを発見する「幽霊宇宙服」。エッセイとして、超新星とイエスの関係を考察した「星」の元となったものを収録。
(「90億の神の御名」、アーサー・C・クラーク著、中村融編、浅倉久志・他訳、ハヤカワ文庫SF1719、2009年7月発行、ISBN978-4-15-011719-1)
「時間封鎖」の続編。前作で地球に40億年にわたるの封鎖を施した謎の超越存在”仮定体”は、地球上に巨大なアーチを出現させた。アーチを抜けた先は未知の惑星”新世界”だった。それから30年後、父の失踪の謎を追及して新世界に来たリーサは、新世界で飛行機の個人輸送屋をしているタークと共に謎を追ううち、遺伝情報安全保証局(DSG)の追求を受けて逃走することになる。手がかりは火星人からの情報を元に違法な身体改造をした第四期の人たちのコロニーにあると思われた。追求の手を逃れて新世界に来た第四期人たちは辺境地に隠れコロニーを作っていた。中でもデュバァリに率いられたグループは胎児に第四期処置を施し”仮定体”との対話ができる人間を作り出そうとし、その成果であるアイザックは12歳になっていた。突然”仮定体”の工作物の残骸とも思える灰が降ってくると共にアイザックの状態が急変する。ひそかに地球に残り新世界に渡ってきた火星人スリーンによると、かつて火星で行われた同様の実験体と同じような経過だという。DSGの追求を逃れ、アイザックが引かれるままに奥地に向った一行は灰から生まれた怪異な森と暫定アーチに出会う。それは仮定体の記憶装置のようなものと思われ、そこに吸収されれば肉体は滅びても第五期ともいうべき状態で記憶されるようだった。アイザックたちは去り、リーサとスリーンは残される、仮定体にまつわる多くの謎を残したまま。3部作とのことで、この巻でも多くの謎は残ったままだが、肝心の完結編(Vortexと予告されている)は本国でもまだ刊行されていないそうで、いつになることやら(このままほっとかれるんじゃないだろうな。ほっとかれるのはハルヒや「ブルーマーズ」でたくさんだぞ)。
(「無限記憶」、ロバート・チャールズ・ウィルスン著、茂木健訳、創元SF文庫、2009年7月発行、ISBN978-4-488-70605-0)
20世紀末、アメリカ・ネバダの砂漠で暴走するトレーラーがある家族の車をつぶした。車外に出ていて、ただ一人生き残った少女・葉月ルナは、死体安置所で、謎の怪物と契約を結ぶ。7年後、ルナはアメリカで幸せに暮していた、死んだはずの家族と共に。事故時の救急隊員の男はそれを目撃し、自分の家族が死んだのもルナのせいと思いつめ、ルナを問い詰めて最後にはルナの家にタンクローリーで突っ込み、ルナは再び家族を失ってしまう。叔父を頼って日本に帰ったルナは友人の依佐と俊也と共に幸せに暮らすはずだったが、かつて契約した怪物、アブラクサスが現れ、「契約が実現される時だ!」と告げる。原作がついているせいか、「HOTEL」の後半よりもさらに黙示録的な内容になっている。2巻もすぐに出る模様。
(「ラキア」、Boichi著、矢島正雄原作、講談社モーニングKC、2009年7月発行、ISBN978-4-06-372821-7)
「超弦領域」掲載のを読んで、単行本まで手を出した。マグロが地球上から消えてからそれを復活させるまでを限られたページの中で時空間を越えた壮大な話に仕立て上げた「全てはマグロのためだった」。表題作の「HOTEL -SINCE AD.2079-」では、温暖化により地球が金星化することが予想され、地球生命を生き延びさせるために127光年先の星への方舟を飛ばす計画と並行して南極に高さ2000mの塔(=HOTEL)をたて全生命のDNAを保存する計画が実行された。HOTELの支配人として設置されたロボットが、命令を守り抜いて2700万年後にバージョンアップして戻ってきた失敗した方舟計画のロボットシステムにDNSを託すまでの遠大な時間の流れを描く。「PRESENT」では、心臓疾患手術後に謎の脳疾患に襲われ超低温状態で40年間眠っていた妻が蘇生した。しかし3日間しか生きられない妻にショックを与えないためにかつての自分そっくりの息子に自分になりすまして妻の相手をさせる男と息子の苦悩を描くあまりにも哀しい物語。「Stephanos」では、高校生の倫子は妊娠が疑われたが相手の松村医師は悪性の腫瘍だとして緊急手術をしようとするも間に合わず倫子の腹を破って七つの封印を破ってメシアが再臨した。「Diadem」では、帝国に対する戦いを続けたリリスが捕らえられたとき、北風が吹き帝国の全てを消し去ったアダムはリリスを「北風の女神」として王冠(Diadem)を与えた。前半の3作が正当なSFとして読めるのに対し、後半の2作は「ラキア」に通じる黙示録的な内容に変わってきている。もっとSF作品を読みたいものだが。他に書き下ろしの short SF が4編(Lot, 偏頭痛, 寿司戦隊, 発明王健治:デザスター、不条理、戦隊もの、マッドサイエンティストものとバラエティに富んでいる)。特に「HOTEL」と「?マグロ?」の壮大なイメージはクラークに捧げられている献辞に恥じないものである。
(「HOTEL」、Boichi著、講談社モーニングKC、2008年10月発行、ISBN978-4-06-372745-6)
前半の「サイボーグの植民地」では、公会議への対抗手段の1つとしてマルティ・サイボーグの可能性を探っていたアトランが、サイボーグたちを未開惑星ワンダーファルグに送り込んでから16年がたった。サイボーグたちの様子の調査に《スピニング・ホイール》で赴いたティフラーが発見したのは、反発して創造者である人間に頼らず独自の植民地を築こうとしている姿だった。いったんはサイボーグたちに捕らえられたティフラーが脱出して策を練るうちに、飛来した超重族をだましとおしたことで自身を得たサイボーグたちはティフラーと共にワンダーファルグを出ることに同意し、彼らを本来の任務に使える可能性が出てきた。後半の表題作では、アトランの呼びかけで公会議へ叛旗を翻すために全銀河種族が集う星間会議が開催されることになった。会場となるのは銀河イーストサイドのセルヴェルリシュ星系の惑星グジャウトーム。そこには巨大な都市と数十万の住民がいて到着する各種族を迎え入れていた。それを察知したマイルパンサーはスパイを送り込むことに成功するが、スパイからの連絡が途絶えたことで、グジャウトームに攻撃を仕掛ける。壮絶な反撃を見せながらも、SVE艦と超重族艦隊によりグジャウトームは核火災に包まれていった。しかし、この壊滅はアトランの計画どおりで、実はグジャウトームはラール人の目を欺くための囮であり住民に見えたのはロボットにすぎなかった。
(「反逆者の秘密会議(ペリーローダン362)」、クラーク・ダールトン&クルト・マール著、赤坂桃子訳、ハヤカワ文庫SF1717、2009年7月発行、ISBN978-4-15-011717-7)
冒頭は短編版の発見された小説「11人」。他にリバイバル小説「サマジイ革命」と中学生時代の詩「時計」も。コラムは星マリナ(星新一の次女)による星家を訪れた小松がサンタクロースに見えたというエピソード「1月のサンタクロース」と長谷川悦子による「小松左京事務所開設」。小松夫人の弟、宮崎和成「生命を織りなす時間と空間」は生命の分子・細胞レベルでの動的平衡と時間・空間に関する小論。下村健寿の「『復活の日』から読み解くバイオロジー4細菌兵器の研究」は炭疸菌の細菌兵器の歴史を辿って「生物兵器禁止条約」締結後も旧ソ連でアウトブレイクが起こったことを紹介して興味深い。連載陣は、田中光二「ぼくのシネマオデッセイ?(4)」は講談社から出た「映画監督」と「映画俳優」という大部の本に関して。南山宏「メタサイエンスねたさいえんす4」は恐竜化石に関する最近の話題、特に化石骨からの細胞やコラーゲンの発見について。今号から始まった「小松左京この一作」は上田早夕里による「牙の時代」。小松左京研究会のページで連載されていた新間策雄「SF的な、余りにSF的な「果しなき流れの果に」私論」は「結晶星団」を「果しなきー」に先行すると位置づけ、この流れのまとめが「虚無回廊」であるとしている。さらには「虚無回廊」が半村の「太陽の世界」や栗本の「グイン・サーガ」などに匹敵する100巻を超える大説として構想されたのではないか、との説も提示している。真偽はともかく「虚無回廊」は何らかの形で決着して欲しいものである。
(「小松左京マガジン第34号」、(株)イオ発行、角川春樹事務所発売、2009年7月発行、ISBN978-4-7584-1139-4)
細田監督のアニメのノヴェライズ。数学オリンピックの代表になり損ねた理系少年・小磯健二が物理部室で仮想空間OZのメンテのバイトをしていると先輩の篠原夏希が現れ「バイトしない?」と誘った。校内のアイドルである美少女からのお願いに、友人の佐久間にジャンケンで勝ってバイトすることになった健二だが、夏希に連れられて行った上田市の曾祖母の家では夏希の彼氏の役割をさせられることになってしまう。90歳の誕生日のお祝いに向けて曾祖母の陣内栄を安心させようという夏希の作戦だった。大勢の親戚に囲まれた夕食の席には長らく行方不明だった夏希の大伯父の侘助も現れ、侘助にまつわりつく夏希の姿に複雑な思いで床に就いた健二だが、「SolveMe」という謎のメールが届いたことから、それに含まれる2056桁の数字からなる暗号を解いて答えを返信してしまう。一夜明けると世界中が大混乱に陥っていた。この時代、インターネット上の仮想空間OZは人々の生活に浸透し、企業の支店や行政の窓口を始めあらゆるサービスがOZに依存していた。健二はそのOZを大混乱に陥れた犯人の嫌疑をかけられていたのだ。真犯人は侘助が開発したハッキングAIを米軍が実証試験のためにOZに放ったものだった。健二は暗号を解いたことでラブマシーンと名付けられたAIがOZの管理権限を入手するのを助けてしまったのだ。乗っ取られた自分のアバターに仮アバターで迫る健二。OMC(OZのMarshalArts Championship)のチャンピオンであるキング・カズマ(陣内家に来ていた中学生、池沢佳主馬のアバター)の助けでいったんは取り押さえたかと思えたラブマシーンだが、他アカウントを食って強大化したラブマシーン相手に実世界での子供たちの邪魔もあって敗北してしまう。その夜、健二に夏希のことを頼んだ栄だが持病の心臓により翌朝死亡してしまう。陣内家の男たちは協力してラブマシーンに弔い合戦を挑むが、やっと封じ込めたラブマシーンが、陣内家内のささいな行き違いで解放されてしまい、4億ものアカウントを食ったラブマシーンはついにキング・カズマまでも食ってしまう。強大化したラブマシーンはさらに強大化するために、小惑星探査機”あらわし”の軌道をコントロールし世界中の500か所の原発施設のどこかに落とすカウントダウンを始める。栄の死を知って戻って来た侘助はラブマシーンを無力化するプログラムを組むが、それを打ち込むにはアカウントを奪い返す必要がある。健二の発案で花札勝負に持ち込み陣内家一勝負強い夏希がラブマシーンに挑む。勝ち続けた夏希が一瞬の油断で敗れた時、観戦していた世界中のOZユーザが自主的に夏希にアカウントを委託したことで再度の勝負に臨んだ夏希はついにラブマシーンに勝利する。世界を破滅に導くカウントダウンは止まったが、ラブマシーンは管理センターに逃げ込み、”あらわし”を陣内家に落とそうとする。”あらわし”に偽情報を送って軌道をそらすには管理センターのパスワードを破る必要がある。健二の最後の奮闘が始まった。この小説版を読んだ後、TVで「時をかける少女」を見て復習した後、映画館で本編を見た。OZでのOMCチャンプ、キング・カズマのかっこいいこと、花札勝負のナツキのアバターがまたかっこよくかわいいこと、夏希と健二のからみ(小説版と映画では若干性格付けが異なるが)、どれも傑作である、見るべし。ちょっと心配なのは上映館が少ないように見えること。帰省先で見ようと思ったら岡山県では倉敷でしかやってなかった。福岡でも北九州2、福岡1、久留米1、といきつけのシネコンの5館しかやってなくて行った館も今週からは1日2回しか上映してない。ハリーポッターなんかよりよっぽど面白いのになあ。
(「サマーウォーズ」、細田守原作、岩井恭平著、角川文庫、2008年7月発行、ISBN978-4-04-428822-8)
栗本薫追悼号。小説は極寒の惑星で巨躯の男を待つ罠を描き≪グイン・サーガ≫の原点をなった初期短編「氷惑星の戦士」と草原惑星で出会ったプレーリードッグそっくりのかわいい異星生物をめぐるノンシリーズのSF「遥かな草原に・・・・・・」。追悼エッセイは新井素子、鏡明、笠井潔、川又千秋、久美沙織、図子慧、高千穂遥、田中勝義、難波弘之、ひかわ玲子、三浦建太郎、若林厚史。作家論が小谷真理、風野春樹、柏崎玲央奈、笹川吉晴、巽孝之。八巻大樹による≪グイン・サーガ≫全ストーリイ(130巻で最終だそうな)、歴代イラストレータの加藤直之、天野喜孝、末弥純、丹野忍による≪グイン・サーガ≫ギャラリー、堺三保による略歴と作品、田中勝義+薫の会による栗本薫/中島梓全仕事一覧。連載陣は山本弘「地球移動作戦」が、最悪のタイミングで仕掛けられたテロを魅波の用意していた作戦案で切り抜けて移動作戦が終了して幕。谷甲州「乱風楓葉 八」(霊峰の門)が、内に秘める人格たちの協力により川村たち(とその中の韓国広足)を滅ぼした楓の話は終戦の玉音放送で終わった。朝松健「魔京」(第20回)は坂本竜馬たちと京に行った新来女は断末魔の竜馬の示唆で時空を超越した敵を追おうとする。他に管浩江「求道に幸あれ」は連作<コスメティック・ビッキー>シリーズの一遍でビューティー・コンテスト参加者の茉那とアスリートの勢津子を通してコスメティック・ビッキーの思想「自分磨きを怠らない<地球人>すべてに、それぞれの幸せを」が紹介される。センターカラーでは映画「宇宙へ」と「サマーウォーズ」が取り上げられているが「サマーウォーズ」については別項で。
