SFマガジン2009年5月号

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バリントン・J・ベイリーとトマス・M・ディッシュ追悼特集。夫々に追悼エッセイと著作リスト、解説、邦訳作解題がある。小説は、ベイリーは「邪悪の種子」では、22世紀初頭に地球に現れた異星人は百万年を生きた不死者で不死の秘密を狙う医者との攻防が繰り広げられる。短編の中にこめられた時間スケールと不死の秘密が最もベイリーらしく面白かった。「神銃」は短い中に神を殺す銃を発明した男の顛末を描く。「蟹は試してみなきゃいけない」は異星の蟹が雌を引っ掛けようとする蟹青春グラフィティ。ディッシュは「ナーダ」では特殊クラスを担当する教師が1人の女の子の中に隠されたものを感じ取るが、という話。「ダニーのあたらしいおともだち」はジョン・スラデックとの共作で異星人の子とのかけあいを描くショートショートだが幕切れは作者らしいか。「ジョイスリン・シュレイジャー物語」は実験映画批評家の哀しく満ち足りた人生を描く。連載陣は、山本弘「地球移動作戦」(第11回)は時代が飛んで第3部、ほぼ順調に進むアース・シフト計画に従事する魅波にジェノアPから会いたいとの連絡が入る。朝松健「魔京」(第18回)はついに江戸の大火が起きる。山田正紀「イリュミナシオン」(第19回)は大仏開眼式で異様な体験に襲われる行基と結晶城に突入した性愛船の失速で事態が進む。小林泰三「天獄と地国との狭間-ワイバーン-」(第5回)は強大な怪物を入手したカミロギたちにもう1体の怪物が迫り戦いになる。他には、アニメ化記念のグイン・サーガが巻頭特集、中ページでの特集とインタヴューは想像力の文学の第1弾が出た田中哲弥。「SF挿絵画家の系譜」は斉藤和明、この人も死んだのか、それも自転車での事故で、残念。

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このページは、okが2009年4月 5日 02:17に書いたブログ記事です。

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