おたくの起源

| コメント(0)

「おたくの起源」という題名だが、その源流をSFファンダムに求めているので必然的に日本SF史の趣があるものになっている。第一章が「母体としてのSF」ということで、50年代末からの日本SFファンダムの成立から、70年代のSFの浸透と拡散、スターウォーズによるSFブームを経てオタク登場前夜までを辿る。第二章では「マンガ文化の発展とコミックマーケットの成立」ということで、並行したもう1つの流れである戦後の日本マンガ文化の発達史とコミックマーケットの成立、発展までを辿る。第三章は「特撮・アニメファンダムの形成と商業メディアの成立」で、怪獣映画や60年代のウルトラブームから70年代のヤマト、ガンダムによるアニメファンダム成立とアニメ雑誌の登場を辿る。そして第四章で「おたくの誕生」として、DAICON?とマクロスを経てDAICON?、ガイナックスの成立からおたくの誕生までを辿る。最終章では現在までのおたく文化のその後を概観するが、作者も言ってるとおり、おたく誕生後のことは別途詳しく辿れるだけのものがあるはずなので、続巻を期待する。

(「おたくの起源」、吉本たいまつ著、NTT出版ライブラリーレゾナント、2009年2月発行、ISBN978-4-7571-4209-1)

コメントする

2010年3月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

このブログ記事について

このページは、okが2009年4月15日 00:55に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「異次元からの災厄(ペリーローダン358)」です。

次のブログ記事は「バイオメガ6」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。