恒例の年間ベスト。SFマガジン増刊からこの形態になって10冊目ということで1997?2007のベストの回顧も載っている。内容はいつもどおりの国内編、海外編20位までと国内編1位の貴志祐介と海外編1位のウィルスンからのメッセージ、国内編2位の山本弘インタヴュー。マイ・ベスト5アンケートの全結果とサブジャンル別のベスト10はライトノベルSF(柏崎玲於奈)、伝奇アクション&異世界ファンタジー(タニグチリウイチ)、海外ファンタジー(三村美衣)、国内・海外ホラー(笹川吉晴)、国内・海外ミステリ(千街晶之)、文芸ノンフィクション(長山靖生)、科学ノンフィクション(森山和道)、再刊作品(磯部剛喜)、SFコミック(福井健太)、SF映画(渡辺麻紀)、SFアニメ(小林治)の11分野(再刊分野があるのが今年の特徴か)。昨年は大物物故作家が多かったせいもあって物故作家ブックガイドとして今日泊亜蘭、野田昌弘、クラーク、アスプリン、ディッシュ、ベイリー、クライトンが取り上げてあり、牧真司による世界文学注目作30もある。今回も表紙を担当しているCOCOのコミックページ×3や長編シリーズのコラムはグイン、ローダン、氷と炎の歌。巻末にはSF関連書籍目録とSF関連DVD&ビデオ目録。肝心のベストだが、やはり読書率は半分くらい、特に国内の単行本をほとんど買ってないからなあ。自分のマイ・ベスト5は、国内編は「フリーランチの時代」「天体の回転について」「スプライトシュピーゲル&オイレンシュピーゲル(これは完結まで待つべきか?)」「小松左京自伝」「サイエンス・イマジネーション」あたり。海外編は「時間封鎖」「深海のYrr」「量子真空(銀河北極も?)」「残虐行為記録保管所」「太陽の盾」、番外がノンフィクションの「サイエンス・インポッシブル」、再刊の「ハロー・サマー・グッドバイ」といったところか。
(「SFが読みたい!2009年版」、ハヤカワ書房、2009年2月発行、ISBN978-4-15-209001-0)

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