前半の「ロボットは嘘をつかない」では、ケロスカーの謎の装置ガジェットの捜索をはじめたローダンたちはすぐにいくつものガジェットを収集するが大型の1台を収納してから発見者のヴィルマ・セインズが何者かに襲われ、もう一人の発見者オサンチェクスは記憶喪失にされてしまう。ガジェット発見地の円形部を調べていたグッキーらは、それがケロスカーの機械の転送効果によるものとつきとめ、ケロスカーを追って転送された先は《ソル》のハイパーインポトロニクス、セネカ最奥部であった。セネカはケロスカーと密かに通じ協定を結ぼうとしていたのだ。侵入してきたケロスカーをグッキーらが何とか追い払い一見セネカも元に戻ったようだが。。。後半の表題作では、ケロスカーとの交渉のためセネカの端末であるロボット、ロミオとジュリエットを連れて巡洋艦《ブレシア》でラスト・ストップを飛び立ったデイトンだが、ハイパーカムの脱落や探知装置の脱落などのトラブルが続く。事態を打開するためにロボットたちに操船させたところ到着したのは特異な五次元放射を放つグリーンの恒星ボルガールの第三惑星タクレボタン近傍だった。この星の近傍には球状小銀河バラインダガルで恐れられる”次元漏斗”、ケロスカーが”大いなる黒いゼロ”と呼ぶものがあり、ケロスカーの基地があったのだ。到着したとたんロボット2体は乗組員を麻痺させ唯一残ったサイバネティカーのヘルムートはなすすべもなく、ケロスカーは《ブレシア》を接収しようとするが、ケロスカー船が突然離陸させられたことから再び惑星外に出された《ブレシア》はボルガールの放射のせいで異次元に飛ばされる。《ブレシア》に密航していた《ソル》生まれの子供2人の超能力で何とか通常空間に戻った《ブレシア》は再びケロスカーに接収され、搭載艇で脱出しようとしたヘルムートもロボットたちの工作でタクレボタンに引き戻される。
(「《ソル》の子供たち」、クルト・マール&H.G.エーヴェルス著、五十嵐洋訳、ハヤカワ文庫SF1698、2009年2月発行、ISBN978-4-15-011698-9)

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