弐瓶勉作品集。表題にもなっているブラム学園3話は『BLAME!』のキャラが学園マンガに登場しシボが霧亥に裸を見られたりしてボコるという、元の『BLAME!』のハードな世界からすると解説の本田透が言うとおり「弐瓶先生いったいどうしちゃったの」という代物である。有名な童話を題材にとり女神のかわりにバケモノが斧の質問をする怪作「沼の神」のような作品もある。一方、男が体長5mmになって女の体内に融合するというグロテスクな遠未来の姿を描いた「ポンプ」のような作品や、『BLAME!』の世界と通じる背景の下、変貌した兄を描く「小包」や、超構造体のある階層での出来事を描く「ネットスフィアエンジニア」、珪素生物の女の都市構造体からの脱出を描く「BLAME!^2第八系子体プセルの都市構造体脱出記」のようなまっとうな『BLAME!』枝編となる作品群も集録されている。中でも一番ハードSFとなっているのは冒頭の人類と蝿の戦争の果てに遠未来・遠宇宙で再度の交配と統一がなされる「ZEB-NOID」と、巻末のやはり遠未来・遠宇宙での激闘を描いた「戦翅甲蟲・天蛾」だろう。この2作はグレッグ・ベアの「鏖戦」を彷彿とさせるものになっている。
(「ブラム学園!アンドソーオン」、弐瓶勉著、講談社アフタヌーンコミックス、2008年9月発行、ISBN978-4-06-314531-1)
カテゴリ:
月別 アーカイブ
- 2010年3月 (10)
- 2010年2月 (3)
- 2010年1月 (13)
- 2009年12月 (3)
- 2009年11月 (9)
- 2009年10月 (4)
- 2009年9月 (6)
- 2009年8月 (10)
- 2009年7月 (10)
- 2009年6月 (8)
- 2009年5月 (10)
- 2009年4月 (10)
- 2009年3月 (5)
- 2009年2月 (5)
- 2009年1月 (9)
- 2008年12月 (3)
- 2008年11月 (7)
- 2008年10月 (12)
- 2008年9月 (13)
- 2008年8月 (8)
- 2008年7月 (3)
- 2008年6月 (7)
- 2008年5月 (12)
- 2008年4月 (10)
- 2008年3月 (4)
- 2008年2月 (7)
- 2008年1月 (10)
- 2007年12月 (3)
- 2007年11月 (6)
- 2007年10月 (8)
- 2007年9月 (11)
- 2007年8月 (7)
- 2007年7月 (5)
- 2007年6月 (9)
- 2007年5月 (3)
- 2007年4月 (11)
- 2007年3月 (9)
- 2007年2月 (11)
- 2007年1月 (3)
- 2006年12月 (6)
- 2006年11月 (14)
- 2006年10月 (6)
- 2006年9月 (7)
- 2006年8月 (16)
- 2006年7月 (1)
- 2006年6月 (6)
- 2006年5月 (6)
- 2006年4月 (5)
- 2006年3月 (9)
- 2006年2月 (10)
- 2006年1月 (10)
- 2005年12月 (6)
- 2005年11月 (9)
- 2005年10月 (9)
- 2005年9月 (13)
- 2005年8月 (9)
- 2005年7月 (12)
- 2005年6月 (12)
- 2005年5月 (9)
- 2005年4月 (10)
- 2005年3月 (11)
- 2005年2月 (7)
- 2005年1月 (12)
- 2004年12月 (9)
- 2004年11月 (9)
- 2004年10月 (6)

コメントする