2008年9月アーカイブ

この巻は3エピソードを収録。一番短い「廃線」では、調査旅行の北海道の列車で出会った男から聞いた廃村になった村に出現する”偽汽車”の物悲しい話。「九呂古志家の崩壊」では、遠く縄文から続くと伝えられる新潟県の九呂古志家に招かれた宗像、忌部らは家にまつわるいくつかの謎の解明を依頼される。調査によって浮かび上がってきたのは、”燃える土”こと天然アスファルトにより繁栄していた旧家にまつわる忌まわしい生贄のしきたりであった。地下牢から脱出した先代当主とその娘の現当主を飲み込んで火事の中に旧家は沈んでいった。題名はアッシャー家の崩壊からか。最後の「失われた島」では、地元九州は大分の別府湾に伝わる一夜にして沈んだ島”瓜生島”の伝説を調査するため、潜水艇でもぐった宗像たちは沈んだ大砲を引き上げようとして浮上できなくなってしまう。以前の八犬伝エピソードに出ていた”犬丸”こと石丸らの助けにより救出された宗像たちは、砂洲にできていて地震で沈んでしまったと推測される島に想いをはせる。この巻でやっと2007年11月連載分まで。その後も連載は続いているので、すぐにでも次が出せそうだけどなあ。

(「宗像教授異考録・第八集」、星野之宣著、小学館 BIG COMICS SPECIAL、2008年9月発行、ISBN978-4-09-182192-8)

井上雅彦編のアンソロジーのシリーズも40冊目。今回は未来妖怪とのことでSF的な話も多い。草上仁「缶の中の神」では、遠未来の戦時におけるナノマシン戦を描く。平谷美樹「黒いエマージェンシーボックス」では、軌道エレベーター建設現場での怪奇現象の恐怖を描く。小林泰三「試作品三号」では、兵器の研究所から逃げた妖怪の中でも最強といわれる試作品三号の話、個人的にはこれが一番面白かった。菊地秀行「疫病神」では、宇宙をまたいだ追跡劇を描く壮大なスケールの作品。タタツシンイチ「奴等」では、アニメ<妖怪人間>を題材に軍曹・伍長・少年兵の3人組の逃避行を描く。梶尾真治「溶岩洞を伝って」では、第三月面基地ニューコロンボの沈黙を調査に行った一行が解明した妖怪たちの顛末を描く。他の作品群もそれぞれ面白く読めたが、そういえばコミックスは入ってなかったな。

(「未来妖怪(異形コレクション40)」、井上雅彦監修、光文社文庫、2008年7月発行、ISBN987-4-334-74452-6)

銀齢の果て

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筒井康隆は久しぶりの気がする。増大した老人人口調節のために、政府が70歳以上の国民に殺し合いをさせる「老人相互処刑制度(シルバー・バトル)」を開始した、という設定。老人介護施設内での死闘や、山間部の寒村での死闘なども描かれるが、メインの舞台である宮脇町では、もと自衛官、プロレスラー、神父、狂人的な元教授などの強豪がひしめいている。和菓子司の隠居である宇谷九一郎は他の地区で勝ち抜いた知り合いの猿谷の助けも借りて、町内のバトルを勝ち抜いていく。老人同士の殺し合いの様々な局面が筒井康隆らしいブラックな表現で綴られていき、結果的には現実世界で起こっている老人介護制度や様々な老人いじめ政策をおもいっきり皮肉った形にもなっている(2年以上前に出ているので、この作品の方が早いのだが)。

(「銀齢の果て」、筒井康隆著、新潮文庫、2008年8月発行、ISBN978-4-10-117151-7)

前半の表題作は、アフィリー支配下のテラで、”愛の本”または”生きている本”として旧人類の情報を維持しているセルジオ・パーセラーがロワ・ダントンに語る、テラ追放後のローダン一行の物語。超巨船《ソル》で旅立ったローダンたちは乗員不足を補うためひそかに設置していた秘密植民地カレント要塞の人員を収容に向かう。謎のゼロ・フィールドをウルトラ・クインタディム爆弾で突破し、子どもが生まれて増えていたカレント要塞の人員を収容したSZ=1は《ソル》の元に戻ってドッキングし、ブルの差し向けた追撃艦隊をかろうじてかわして脱出に成功する。その後《ソル》の生体ハイパーインポトロニクスであるセネカの計画に従って人類の基礎知識を納めた高エネルギー性保存タンクをルナから奪取する作戦をシガ星人の特務艦《ヴァルカン》が成功させる。後半の「沈黙の家」では、アフィリー支配下のテラでは一定の年齢に達した老人は沈黙の家と呼ばれる施設に呼び出され、2度と施設外では見られなくなる。沈黙の家で何が行われているかを突き止めるため、ダントンの組織したOGN(善良隣人機構)の工作員ヴェスターが、沈黙の家に呼び出された老人ケルヴィンに化けて侵入する。そこで行われていたのは非情な虐殺や安楽死ではなく、外界との交流を絶った老人の静かな暮らしであり、自然死を迎えた老人の臓器が臓器移植に使われているということであり、それを知ったヴェスターは所長との取引で外界に脱出することに成功する。

(「自由への旅立ち(ペリーローダン351)」、H.G.エーヴェルス&クラーク・ダールトン著、渡辺広佐訳、ハヤカワ文庫SF1676、2008年9月発行、ISBN978-4-15-011676-7)

サンリオSF文庫で出ていたものの28年ぶりの新訳。80年というと大学のころだが青春SF恋愛小説の傑作という記憶はあるものの、具体的なストーリーはすっかり記憶から抜け落ちていた。舞台は地球の19世紀末ころのテクノロジーの星。エルトの首都アリカの高級官僚の息子ドローヴは夏の休暇をすごすため海辺の町パラークシに向う。パラークシには前年の夏出合った宿屋の少女ブラウンアイズがいるはずなのだ。親に押し付けられた同年代のウルフやブラウンアイズの友人リボンと共に行動する中で徐々にお互いの気持ちがわかり進展していくドローヴとブラウンアイズ。しかし、隣国アスタとの戦争の影はパラークシに迫る。首都が陥落しパラークシでは政府役人や軍と住民との対立が深まる中、海へ出て海獣の襲撃からかろうじて助かったあと結ばれる2人。しかしその幸せは最初で最後になるものだった。缶詰工場に見せかけていた政府要人のシェルターの中と外に引き裂かれる2人。シェルターはアスタとの密約の元、太陽フューから惑星ラックスにより引き離されるという天文学者の予想に基づいた少数の特権階級の生き残り手段だったのだ。最後の方で明かされる惑星の特異な軌道と住民を襲う悲劇、そして物語の最初から時折テレパシーで助けてくれる奇妙な毛むくじゃらの生物ロリンの正体が最後の最後でほのめかされる。ドローヴとブラウンアイズのラヴストーリーへの感情移入はさすがにサンリオSF文庫で読んだころほどではないが(まあ当時は若かったからなあ)、最後の方の胸を締め付けられる展開はやはり傑作であろう。続編の版権も取れて来年秋出版との話もあるが、是非そのとおりに進んで続編が読めることを望む。

(「ハローサマー、グッドバイ」、マイクル・コーニイ著、山岸真訳。河出文庫、2008年7月発行、ISBN978-4-309-46308-7)

ウルトラジャンプ掲載の連作集。一部未読のものもあったが結構読んでいた。女性型雑草による逆襲を描く「野菜畑」、人面鶏による騒動を描く「養鶏場」、旧型案山子ロボットがふとしたはずみで人間鳥を匿ってしまう「案山子」、ヒト以外の遺伝子が発現して”荒れ地”へ向う「百鬼夜行」、水没した新宿で人魚と出会った少年の話「シンジュク埠頭」、去っていった彼女を捜して”荒れ地”に向った男の話「風が吹くとき」、が短編。これらのバイオ戦争後の人間の中にヒト以外の遺伝子が発現する未来を描いた作品を短い幕間劇でつないでまとめたもの。こうした生物的なぐにゃぐにゃしたものの変容は、手塚賞の「生物都市」以来の作者の一番の特徴が出るもので安心して読める。

(「未来歳時記、バイオの黙示録」、諸星大二郎著、集英社ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ、2008年7月発行、ISBN978-4-08-877484-8)

昨年のワールドコンNippon2007の企画として行われたシンポジウムの記録と、そこで出てきたパネリストの科学者からの問いかけに対する返歌としての5つのSF短編とエッセイを書籍化したもの。企画はNippon2007の中でも(多分)最長の5時間に渡るものだったので、2部構成で、第1部が「ヒトと機械の境界を越える」と題して、主にロボットや関連するヒューマンインターフェイスの研究者4人によるプレゼンテーションとディスカッション。研究者側は産総研の梶田秀司氏(出渕裕デザインのHRP-2と言えばわかるか?)、ATRの川人光男氏、東大の國吉康夫氏、阪大の前田太郎氏、作家側は円城塔、飛浩隆、堀晃、山田正紀、アイリーン・ガン、瀬名秀明。第2部は「意識と情報の進化論」と題して、主に人工知能や脳科学の研究者が参加。理研の岡ノ谷一夫氏、JAISTの橋本敬氏、公立はこだて未来大学の中島秀之氏と松原仁氏、作家としてはエイミー・トムスン氏が入っている。返歌としてのSF短編は、山田正紀「火星のコッペリア」は火星探査隊での事故とそれにからんだジェミノイド(対話式ヒューマノイド)の物語。堀晃「笑う闇」は相方を失った漫才師がロボットを相方に漫才の舞台に立った顛末を物悲しく描いたもの、話としてはこれが一番よくできているか。円城塔「さかしま」はREADME文書の体裁を利用してウル遺跡とテラ調査隊についていつもの円城節で語ったもの。飛浩隆「はるかな響き」はヒトザルへのモノリスの不正な干渉の犯人を探る高度知性体の話に持って行くあたりスケール感は一番かもしれない。瀬名秀明「鶫と鷚」20世紀初頭の大西洋航路開拓時代を演じる舞台を題材に機械と人間の意識を扱う。最後に小松左京『「宇宙と文学」序論』は、小松の主要テーマである人類にとっての文学、そして知性・情緒・生命の論考の序論。ほんとうに序論だけなのが残念。末尾にあるようにかつて目指した「小説宇宙史」を「宇宙喜劇」として描いた試みである「虚無回廊」を何とか完成させてくれないものか。

(「サイエンス・イマジネーション」、小松左京監修、瀬名秀明編著、NTT出版、2008年8月発行、ISBN978-4-7571-6039-2)

昨年あったNippon2007(第65回ワールドコン/第46回日本SF大会)の記録集。といっても、Nippon2007を全面サポートしたSFWJ(日本SF作家クラブ)の編集による記録なので、収録されているのはSFWJがかかわった企画に限るようだ。実質のコンベンションの行われた期間(8/31?9/2)のSFWJ企画のタイムテーブルと、その個々の企画の報告書(1ページ?数ページ)という構成である。他にはヒューゴー賞、星雲賞の受賞作品一覧や新聞記事などを集めたメディアカヴァレッジ。こうして企画の報告書集を見ていると、登録だけして結局参加できなかったことが悔やまれる。一番長時間の企画である9/1のシンポジウム「サイエンスとサイエンスフィクションの最前線、そして未来へ!」については別途書籍が出ているので別記しよう(NTT出版「サイエンス・イマジネーション」)。以前ローカルコンであるQ-Con2をスタッフとしてやった時はアフターレポートを出したはずだが、Nippon2007は実行委員会による(公式の)アフターレポートとかは出ないのかな?

(「世界のSFがやって来た!」、日本SF作家クラブ編、角川春樹事務所、2008年8月発行、ISBN978-4-7584-1115-8)

このシリーズもようやく先が見えてきたようだ。過去のパートでは平賀源内が登場し、空海の「秘問帳」を読んで東北に向かい、その地で黄金やカナイヌ・ハヤトラ・クマイとの遭遇が語られる。一方、東京では毒島獣太とひるこが、白井狂風の元執事で復讐のためのネタを持っているという伊羽を訪ねるが、一歩遅く、伊羽は氷室犬千代に首を折られていた。瀕死の伊羽に毒島がサイコダイブして得た情報は、そのネタが新宿のビル屋上の白井狂風の屋敷の池にあるということだった。美空、九門鳳介と共に新宿に向かい、池の底からビニール袋に包まれた資料を発見するが、逃走の途中で落とした資料は、飛狗法で生まれた超犬によって奪われてしまう。捜索にいった夜血は超犬を連れて戻ってくることに成功する。そして東北では、乙部寺に集結した草凪王、金犬九郎、熊猪正平・辰子、早虎多聞・白村、高野山の円寂、腐鬼の渦紋・座鬼、御子神冴子、鬼名村雅泉、佐久間玄斎の面々が集結し、音部による話がまさに始まろうとしていた。巻末では伊豆の異変によりほのめかされていた地底の地龍の胎動が描かれ、結末が近いことを感じさせた。

(「新・魔獣狩り11(地龍編)」、夢枕獏著、祥伝社ノン・ノベル、2008年9月発行、ISBN978-4-396-20850-9)

僕たちの終末

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続けて同じ作者の作品。2050年、太陽活動の異常により人類滅亡の危機が迫る。天文学者の神埼はネット上で<宇宙船をつくりませんか?>と呼びかけ、スタッフに応募してきた瀬河那由やその父親と共にWEST(ワールドエンドスペーストラベル)という組合を立ち上げ、資金を集めて恒星間宇宙船を実際につくろうと動き始める。月への旅行こそできるようになったが、スペースコロニーすら建設中という状態でいきなり恒星船を作ろうとする彼らの前に様々な障害が立ちふさがる。技術的にクリアしなければならない難問の数々、対抗する組合CMJ(COSMAJ=クロスアウタースペース・ミューチュアルアソシエーション・ジャパン)の設立、海外との政治的な問題、米国主導層の暗躍などなど。何とかCMJ側の裏事情とのからみで合体して事業を進めることになった彼らはついに恒星船<恒河>を完成させる。進宙しようとする彼らには地球からの追っ手が迫るが、スペースコロニーに密かに移って<恒河>に乗り込もうと狙っていた米国首脳の宇宙機が応戦し、戦闘でリアクターの1基に障害が出てしまう。乗客のほとんどは<恒河>から降り、密航状態でたどり着いていた宇宙少年団の若いメンバーだけが搭乗した状態で<恒河>は太陽系外へ進路を向ける。果たしてバーナード星までの無謀な旅は成就するのか、残された神埼や那由たちは地球上で、太陽異常にどう立ち向かうのか、というところで話は終わる。煮え切らない主人公に議論ばかりして派手なアクションもなく、終盤にやっと宇宙戦という構成はけっこう読むのにキツかった。後の「スペースプローブ」なんかの失敗はこのあたりから芽があったのかもしれない。

(「僕たちの終末」、機本伸司著、ハルキ文庫、2008年5月発行、ISBN978-4-7584-3335-8)

メシアの処方箋

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「神様のパズル」映画化記念、ということで遅ればせながら読んだ。ヒマラヤで氷河湖が決壊した時、下流のダムに浮かび上がったのは古代の方舟だった。その内部からは大量の木簡が発見され、不思議な蓮華模様が刻まれていた。現場で方舟の発見に立ち会った主人公にコンタクトを取ってきたロータスと名乗る男の指示により蓮華模様の謎を解くための人材を集めた主人公とロータスのグループが蓮華模様から導いた結論は、未知の生物のゲノム情報ということだった。ヒトゲノムをベースにしたらしい、謎のゲノム情報からシミュレートされた生物の姿は一見菩薩のような天眼と光背を持っていた。敵対するグループや倫理的な問題を回避するため、ひそかにバイオ業界の裏の実権を握る男の支援を取り付け、ひそかにゲノム情報を元にしたデザイナーベイビーを誕生させようとした主人公たちのグループの試みは何とか成功し、生まれた赤ん坊は確かに天眼と光背も持つ救世主の姿をしていた。赤ん坊を何とか生き残らせるために、わざとテーマパークでありがたい菩薩として一般公開し、それにひきつけられてきた支援メンバーによりテーマパークの城に籠城しようとした主人公グループだが、城の攻防戦のさなか、赤ん坊はその寿命に達し死んでしまう。果たして彼は救世主だったのか?

(「メシアの処方箋」、機本伸司著、ハルキ文庫、2007年5月発行、ISBN978-4-7584-3285-6)

大西科学の新しいシリーズ。舞台は日露戦争の時代。ただし、この世界では空に浮かぶ不思議な生物「浮鯨」から採れる器官「浮珠」を利用した空中船が軍船や貨物船などに使われている。他のテクノロジーは現世と同様なので蒸気機関推進だったりするが、「浮珠」の性質については1個で250kgの浮力を生むなどの設定が決められており、それを利用した空中船の戦闘は、海中での潜水艦戦を空中で展開するような3次元の動きを持つものとなっている。帰ってこない船長を待つ雪平たちのところに突然少女が現れ浮船をくれと言い出す。クニというその少女は、乗っていた捕鯨船がロシアの軍船に落とされ復讐をしようとしていた。雪平たちの浮珠の足りない<かもた丸>とクニの墜落した<峰越丸>の浮珠を組み合わせて作った<峰越>によって、はからずも追っ手のロシア軍からの逃避行に出た雪平たち。奉天を出てしばらく後、追跡してくるロシア軍船をかわそうと奮闘し、ついには捕鯨砲も使って軍船を落とした<峰越>は偶然、日本海軍の旗艦<三笠>に拾われ、日本の鯨軍がロシアによって全滅させられたという衝撃の事実を知る。いかにも「続く」と書いてありそうな結末である。

(「晴れた空にくじら 浮船乗りと少女」、大西科学著、ソフトバンククリエイティブGA文庫、2008年7月発行、ISBN978-4-7973-4916-0)

SFマガジン2008年10月号

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《新しい太陽の書》特集と野田昌弘追悼。特集の方はシリーズ外伝の短編2編にエッセイ2編、人名・地名事典など。元シリーズを読んでないので何とも。一方、野田昌弘追悼の方は「レモン月夜の宇宙船」再録とエッセイ4編の再録に、追悼エッセイ集(伊藤典夫、井上博明、梶尾真治、栗本薫、笹本祐一、柴野拓美、高千穂遙、森岡浩之、森優)や著作リストなど。ロケット打ち上げのエッセイを読むと(今でこそ打ち上げエッセイというと笹本の「宇宙へのパスポート」シリーズが頭に浮かぶが)この手の文書の原型と言えるものだろう。連載陣では、山本弘「地球移動作戦」は舞台を小惑星に移し、新たなキャラクターによる新章突入。谷甲州「乱風楓葉」(霊峰の門第15話)は引き続き高取城攻囲戦。神林長平「アンブロークン・アロー」(戦闘妖精・雪風第3部)はジャムとの虚虚実実の駆け引きが続くが連載では頭が混乱しそう。椎名誠のエッセイは騎馬戦の考察。来年の日本SF大会はT?CON2009(栃木)で7月4・5日だそうな。相変わらず続く訃報はトマス・M・ディッシュだが自殺とはねえ。大森望のコラムでも取り上げられている。

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