反逆者の月2-帝国の遺産-

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デイヴィッド・ウェーバーのミリタリイSF第2巻。第1巻で反逆者一味を倒し地球総督についたコリン・マッキンタイアは迫り来るアチュルタニに対抗するための援けを求めてダハクで帝国に向った。しかし最初に訪れたシェスカー星系は完膚なきまでに破壊されていた。次に向ったデフラムにも生物の姿はなかった。わずかな手がかりからはダハクの時代以降に帝国のテクノロジーは洗練され高度な艦船が作られていたが、どうやら4万5千年ほど前に生物兵器の事故(?)によりマット・トランス・システムと呼ばれる一種の転送機を介して致死性ウイルスが皇国となっていたかつての第四帝国に蔓延し、すべての生物を一掃したようだった。帝国主星のバーハットに向ったコリンたちはバーハットの軌道上に帝国艦隊司令部を発見し、コリンが中に入って中央コンピュータとコンタクトすることに成功する。ダハクの協力により中央コンピュータに現状が皇帝が亡くなった状況に対応するケース・オメガであることを認識させ、コリンを新皇帝と認めさせたことにより、バーハット周辺にいた皇国近衛艦隊を何とか修理して動かすことによってやっと地球を助ける手段が得られた。一方、様々な困難にあいながらも何とか期限までに迎撃体制を整えた地球にアチュルタニの先遣隊が迫る。思わぬ反撃にあったアチュルタニ(彼らの言い方ではアク=ウルタン)はついにイアペタスを質量爆弾として地球に落とそうとするが、何とか間に合ったコリンたちの救援艦隊により阻止される。皇国から持ち帰った艦隊は各隻がダハクを凌ぐ攻撃力を持つが、絶対数が少なく、300万隻を数えるアチュルタニの本体に対抗するには策略が必要であり、壮絶な艦隊決戦を経て、最後には敵の大ボスのコンピュータをダハクの捨て身の攻撃でシャットダウンさせ、アチュルタニの今回の攻勢を防ぎきると共に、アチュルタニの正体や、彼らの攻撃を根本から建つ手段も判明し、地球は一息つくことができた。第1巻が地球上でとどまっていたのに対し、今度は銀河を飛び回り大規模な艦隊戦が繰り広げられミリタリイSFというより派手なスペースオペラとなっている。非常に主人公たちに都合よく話が進むが、そこはお約束ということで、そうした点を気にしないなら、むしろ結末がわかるだけに安心して楽しめる。

(「反逆者の月2-帝国の遺産-」デイヴィッド・ウェーバー著、中村仁美訳、ハヤカワ文庫SF1649、2008年1月発行、ISBN978-4-15-011649-1)

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このページは、okが2008年2月 6日 02:42に書いたブログ記事です。

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