鈴木式電磁気的国土拡張機

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SF Japan のvol.8に載った遠州灘立方体は読んでたけど一遍だけでは背景がよくわからず、ちょっと変わった(女の子の裸の出てくる)短編と思っていた。この単行本に納められているのも基本的には独立した短編だけど同じ世界背景の短編がいくつかあるので、ちょっとは事情がわかる(かな?)昭和初期から開発されていた拡張空間形成機とその拡張空間にいる謎の生物たちと迷い込んだ少女(裸の)の話、空間ボーリング法によってどことも知れぬ惑星との穴があいてしまった世界での少女(裸)と異星体の話、とかが主だが、謎の生物の出てこない(でもなぜか少女の裸は出てくる)話も入っている。基本的にはあとがきに書かれているとおり作者が「自分の描きたいものだけ描いてる」うちにできた話なので少女の裸に特に意味はなく、作者の<80年代、田舎、夏>と裸の少女の組み合わせという趣味で描かれた話。その趣味が合ってれば心地よく読める。私の場合はわりとこういう話は好きであるし、出てくる(裸の)少女たちの描きかたもわりと趣味に合ってるようで満足できた。集録作品は「鈴木式電磁気的国土拡張機」「三型拡張空間」「空中線」「遷移点の鉄塔」「異星構造体」「上内沢遷移点」、「モヘモヘ」「浸水殻」「風呂桶の庭」、「取水塔」「増殖改変体第五形態」、「遠州灘立方体」、あたりまでが謎の生物がらみ、「用水」「堰堤とプール」がその他。

(「鈴木式電磁気的国土拡張機」粟岳高弘著、コスミック出版 KyunComics、2006年9月発行、ISBN4-7747-3007-6)

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このページは、okが2006年12月 5日 20:15に書いたブログ記事です。

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