太陽レンズの彼方へ-マッカンドルー航宙記-

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マッカンドルー航宙記の第2弾。原書では完全版という形で関係全作を集めた本が出てて、今回はその中から前巻に収録されてないものを入れてある。そのせいか全体に小粒な感じで、特に第1話「影のダークマター」と第2話「新たなる保存則」はマッカンドルーとジーニーを落としいれようとするアンナ・グリスの陰謀がらみの話で、あんまりマッカンドルーが宇宙の謎に挑む的な部分がない。表題作はさすがに面白い。100光年という近さに出現した超新星の観測に太陽レンズの焦点に向かった調査船が謎の救命信号をキャッチしたが該当宙域には何も見つからない。マッカンドルーが推理した宙域にはかつて地球を旅立った植民船がいたが、救出に向かったマッカンドルーたちはあやうく殺されそうになり、船がAIに支配されていることを知る。かろうじて脱出したマッカンドルーたちが再度、その船に向かった時にはAIは十分に進化しており、いずこかへ謎の推進方法で去ってしまった。第4話「母来たる」はペンローズ研究所にマッカンドルーの母が来たが、その話の中から失踪した父の話が出、残された父の手記から、父の失踪の真相を探る。第3話なんかは続編が読みたいものだがシェフィールドの死去で叶わぬこととなってしまった。

(「」チャールズ・シェフィールド著、酒井昭伸訳、創元SF文庫、2005年10月発行、ISBN4-488-69304-0)

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