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2010年(H22年)
授業のユニバーサル化(2010/03/12)
平成22年3月8日付の日本教育新聞に、筑波大学附属小学校の授業のユニーバーサルデザイン化について「教科と特別支援教育を融合」という見出しで載っていました。 そこでは、「授業のユニーバーサルデザイン研究会」(代表=桂聖)が紹介されていました。 ここでのキーワードは「焦点化・視覚化・共有化が鍵」とされていて、文学的文章の「たぬきの糸車」の授業研究が例示されていました。
私も授業や認定講習で「視覚障害の人への授業設計上の配慮の視点は、視覚に障害のない人にとっても分かりやすい授業の視点となる。」ことを添えることがあります。 例えば、(1)指示語ではなく具体的な言葉を用いる、(2)具体的な指示を出す、(3)イメージを共有する、(4)構造化して話す、(5)直接経験を重視する、(6)核になる経験をさせる・・・・などなど、様々あります。 それらの視点で通常の人に対する授業を今一度再考してみる価値はあるのではないかと思っています。 (1)でしたら。板書を指しながら「ここから、ここへ垂直な線を引いて」とか、「これが、こうなるんだ。」などと板書を指しながら授業をすることは割とあるのではないでしょうか。それに対して「この角Aから対辺BCに垂直な線を引く。」とか、「このisが、wasになるんだ」とかと言いながら板書を指して説明するとどうでしょうか? 考え付くだけでも、板書による視覚情報にさらに音声による説明が加わり、それだけでも分かりやすくなると思います。さらに、言語活動が重視されるようになっていますが、用語の用い方の学習になるかもしれません。教師が「ここ」と言って指している間、ノートを取っていたりして黒板を見ていない生徒にとっては、その間の情報保障にもなるでしょう。
平成19年4月1日 文部科学省初等中等教育局長銭谷 眞美発の
「19文科初第125号 特別支援教育の推進について(通知)」
中の理念の中に次の記述があります。
「さらに、特別支援教育は、障害のある幼児児童生徒への教育にとどまらず、障害の有無やその他の個々の違いを認識しつつ様々な人々が生き生きと活躍できる共生社会の形成の基礎となるものであり、我が国の現在及び将来の社会にとって重要な意味を持っている。」
これは、まさに授業のユニバーサルデザイン化も含んでいると考えられます。特別支援教育は何も特殊教育+発達障害等の人を対象にした特別な教育ではなく、もっと広い意味で概念であってほしいものです。
金曜療育報告(2010/03/05)
本日は,金曜の療育がありました.来年度から氏間ルームの所属になる湯地さんはスタッフとして初参加でした. そして,若松さんと小島君にとっては最後の療育でした.
いつものように,はじめに,写真と文字で,本日の内容を確認します.
目と運動の協応のトレーニングの一つとして,先月は「ちょうがでるぞう」を行いましたが.ちょうちょの動きが速く,かなり不規則な動きをし,小さく,結果としてちょうを捕獲することがかなりこんなんでした. それで,今回は風船を天井からつるして,それを眼で追いかけて,手でパンチする活動に変えました. これは,なかなかよかったです.紐でつりさげることで風船の動く範囲を制限し,風船の動き自体もゆっくりで,風船が大きく視知覚しやすいなど様々な点でうまくいきました. 眼で風船を追いかけて,上手にパンチしていました.そのうち,何回できるかな?といった具合に遊びをどんどんグレーだっぷしていく姿が見られました.
今回は4年生が最後の担当ということで,なんと,サプライズのプレゼントをいただきました.小島君と若松さんの顔をかたどったクッキーのプレゼントです.
ということで,最後に記念写真です.1年間ありがとうございました.
現在,構内は工事をしていて,工事の車両やグッズに興味津津のようです.近くでじっくりと観察している様子が伝わってきます.
療育発表会(2010/03/04)
1年間、研究室で取り組んできた療育活動についての発表会を実施しました。それぞれ資料の作りこみやPPTのつくりこみなど時間の無い中よくできていました。あまり細かなことは書けませんが、3年生からルームに所属するので、計画を立てて実践したことを総括して発表する過程を2回経験することになります。その中で将来の仕事で必要となる技術や知識を身につけていただければと思います。附属特別支援教育センターの療育サービスを利用してくださっている方には感謝申し上げます。
第3回西日本視覚障害教育研究交流会(2010/02/28)
今年は広島大学東千田キャンパスを会場に開かれました.学生の研究発表9件,教員の発表2件と充実した内容でした.うちからは小島君と若松さんが発表で参加し,ルームからは3年生3名も参加しました.基本的に学生の交流が大きな目的です.発表に対して活発な質問や意見が学生から多く出されよかったと思います.3年生に尋ねてみると,卒論に着手する前にとても参考になったという感想がありました.
Clear View+(クリアビュープラス)納品(2010/02/26)
特別支援教育講座の経費で視覚障害学生支援の拡大読書器や音声PC,Zoom Textなどを購入していただいております.今回は拡大読書器の中でも最新型の
タイムズコーポレーション
の
Clear View+
の紹介です.
今回購入したのは,22インチタイプです.さっそく0.02から0.04程度の低解像度シミュレーションで疑似体験してみました.
これは,画面を横長にして新聞を読んでいるところです.輝度調整,コントラスト調整,倍率調整,ピント固定など大きなボタンで,操作しやすいです. また,XYテーブルには左右に棒が取り付けられており,X軸を固定して,Y軸方向に動かしたい時などは手でテーブルを固定するのに便利です. もちろん,テーブルそのものを操作するのにもとても役立ちます. 液晶ディスプレイなので画面をこんなにせり出すこともできます. また,電源を切るとXYテーブルが自動で固定されて動かなくなるのもいいですね.
また,このタイプは以下のように画面を縦長にもできます.縦書き文字にはうれしい機能ですね. 画面が荒れているのは撮影条件の影響です.画面はとても鮮明で,残像も気になりません.
ちなみに,こんなゴーグルです.
International Daisy Symposium(2010/02/19)
日本財団ビルで国際デイジーシンポジウムが開催されました。世界各国のデイジーコンソーシアムの担当者が現状や今後の展望などをお話になりました。 その後は,パネルディスカッションが開かれました。現在,Daisy ver.4の規格策定中だそうです。 私は会場で発売されていたいくつかのコンテンツを購入してきました。 i-PhoneのVOD(Voice of Daisy)というDaisyプレイヤーで再生することができます。 以下の写真がそのスクリーンショットです。 左は,本棚でインストールされているコンテンツのタイトルが一覧されます。 中央は各コンテンツ内の目次です 。 右端が表示の例です。これは「賢者の贈り物」の画面です。画像はぼかしています。 文字の大きさが小さいなぁということと,文字の大きさを設定しても,頁が変わったりするとその情報が保持されないところ,またコントラストの極性が変えられないのがちょっと残念です。 でも,これから期待できる手段だと思います。特にi-Padなどで使うとかっこよくていいでしょうね。
Zoom Text magnifier ver.9.1 (2010/02/12)
障害学生支援ということで,Ai Squared社のZoom Textを購入していただきました。ver.9.1からは,写真のようにデュアルディスプレイ対応となっております。プライマリに拡大画面,セカンダリに拡大画面が表示されます。ちょうど写真ではノートPCをセカンダリにしています。そこでハイライトされている四角の部分が,大きな外付けディスプレイに表示されています。
拡大写真
卒業論文発表会(2010/01/30)
卒業論文は2名のルーム生が発表しました。若松さんは「ローパス・フィルタリング法を用いた表情知覚の基礎的研究」(中央),小島君は「ワーキングメモリに及ぼす視野狭窄の影響」(左)というテーマでした。二人とも発表時間内に無事終わりました。質問にも適切に対応できていたと思います。お疲れさまでした。後は2月の広島,3月の福岡での発表を残すのみですね。
視覚障害児指導法の授業の様子(2010/01/18)
視覚障害児指導法IIの授業です。後半3分の1は、今まで学んだことの集大成として模擬授業とその討論会を行います。
1番目は林さんです。児童役は弱視2名、全盲2名です。弱視は0.2程度のボヤケ状態と、視野5度の状態です。林さんは「助数詞」について単元でした。助数詞の法則性をどうやって指導するのか工夫された授業でした。討論会では、実体験をどのように設定すると効果的であるかといった内容で意見が出されました。
第51回弱視教育研究全国大会(佐賀大会)(2010/01/14)
1番目は若松さん、小島君、本冲さんの特別支援教育センターでの実践の報告でした。会場からは「はみでんゾウ」は罰を与えているので、成功しているときに快適な音が鳴るようにするとよいなど、ありがたい意見をいただきました。
私は8番目の発表でした。拡大鏡の評価とトレーニングについて報告しました。こちらも貴重な意見をいただき今後の参考にさせていただきます。
懇親会では、多くの先生方と記念写真を撮らせていただき、普段は本や論文でしかお目にかかれない先生方にお会いでき、学生はとても喜んでいました。
鳥山先生のご著書「視覚障害指導法の理論と実際」(ジアース)は私の授業でも教科書として利用させていただいており、学生には馴染みがあったと思います。本の中でしかお目にかかれない人と出会うのはとても興奮しますよね。
集中講義でお世話になった高橋先生と一緒に1枚です。
そして、中野先生(慶應義塾大学)と佐島先生(筑波大学)との記念撮影です。
その後、ホテルの近くで反省会をもちました。みなさんそれぞれに多くのことを学び、それぞれに考えた一日だったようです。
卒論の提出をしました。(2010/01/13)
その後、明日からの弱視教育研究全国大会(佐賀大会)で発表する練習を行いました。はじめは15分をはるかに超えていましたが、ビデオを削り、スライドを精選し、原稿を修正し、なんとか13分ちょっとに収まりました。よかったよかった。
翻訳本が出版される (2010/01/12)
本日、手元に、「ロービジョン・マニュアル」が届きました。原書はlow vision manual(Edt. A. Jonathan Jackson, James S. Wolffsohn)です。私は17章の担当で参加させていただきました。出版社は株式会社オー・ビー・エス、価格は5,000円です。なかなか内容が充実したものと思っております。
あけましておめでとうございます。本年もご指導のほどよろしくお願い申し上げます。本年も皆様にとって幸多き年となりますことをお祈り申し上げます。(2010/01/01)