月経の異常


  ★月経異常のいろいろ★
                                            は,月経の量を示しています。
主な原因
月経の周期と量
月経の様子




■        ■
−25〜45日−

・周期(生理が始まってから次の生理が始まる
日の前日までの日数)
周期が25〜45日の
範囲内(7日以内の変
動はOK)。
月経量は,多い時でも
2〜3時間おきに取りか
える程度。





・思春期、更年期
・ストレスやダイエット
・高プロラクチン血症
・結核
・妊娠

−90日以上――――――――――
それまであった月経が,3ヶ月以上にわたり止まる。
ほとんどの場合,ホルモン療法で月経が起こるようになります。



・思春期、更年期
・黄体機能不全
・無排卵周期症
・甲状腺機能障害
■     ■    ■    ■
−24日−
   以内
周期が24日以内。
子宮筋腫などによる不正出血を,頻発月経と誤解することも。
病気による不正出血の場合もありうるので,自己判断は禁物です。



・思春期、更年期
・肥満
多嚢胞卵巣
・高プロラクチン血症
・甲状腺機能障害
・精神疾患
・肝臓疾患
■              ■
―46日以上――――― 
周期が46日以上。
60日を超えると,続発性無月経のはじまりと考えられる。
月経周期が長めでも,毎回きちんと排卵があるなら健康上問題ありません。成熟期の無排卵は早めに治療をしないと不妊を招くこともあります。



・無排卵性月経
・子宮発育不全
・結核
・高プロラクチン血症
▼ ▼
−25〜45日−
1周期の経血量がおりもの程度しかなく,ナプキンがほとんど必要ない。
続発性無月経に移行することがある。



・子宮筋腫
・子宮内膜症
 ■        ■
■■       ■■
 −25〜45日−
1時間おきにナプキンを替えても,もれることがある。
経血にレバー状の血のかたまりが混じる。
貧血がある。
急に出血が増えたと感じる場合は要注意。
子宮筋腫や子宮内膜症などが隠れているおそれがあります。


   月経には,一応,正常とされる目安があります。
   たとえば,周期は28日前後(25〜45日程度)。日数は3〜7日間程度。月経量は,1回
  の月経で50〜180mlとされています。これらの数値からもわかるように,月経にはかなり 
  個人差があるので神経過敏になる必要はありません。
   でも,正常値と大きく異なる状態が続く場合,病気との関連もあるので相談してください。 

   月経量については,他の人と量を比較するわけにいかないことから分かりにくく,女性の
  およそ20%が自分は量が多いと感じているようです。ナプキンを1時間ごとに替えても間に
  合わない場合には多めだといえます。個人差がありますので,他に異常がなければあまり
  気にせず,多い日用のナプキンなどでこまめに対応しましょう。
   月経血が,レバー状の塊となって出ることがありますが,小さな塊なら心配ありません。
  子宮内膜には血液が凝固しないようにする働きがありますが,量が多いと処理できなくなり
  ます。健康な女性でもみられることです。大きな塊で,月経量もかなり多い場合には,ホル
  モンのバランス異常や子宮筋腫などの可能性もあるので相談してください。  

  ●原発性無月経●
   =症状=  18歳をすぎても初経が見られない状態
   =原因=  染色体異常,卵巣・子宮・膣などの発育不全,
           月経は起こっているのに処女膜や膣が閉鎖しているため出血しない など
   =治療=  無月経の原因によって異なりますが,ホルモン補充療法
           排卵誘発剤や性ステロイド薬投与
           膣や処女膜が閉鎖している場合は手術

  ●続発性無月経●
   =症状=  1度でも月経があった後,90日以上,月経が見られない状態が続く
   =原因=  視床下部や下垂体機能低下,ダイエットや激しいスポーツのしすぎ など
   =治療=  基礎体温測定
           ホルモン注射
           ⇒ これで月経が起こる場合「第1度無月経」・・・排卵誘発剤投与
           ⇒ 注射しても月経が起こらない場合「第2度無月経」・・・ホルモン薬投与

  ●頻発月経●
   =症状=  月経周期が短く,月に2,3回も月経がくる
           (24日以内で次の月経がはじまる)
   =原因=  無排卵性の頻発月経
          ・性的に成熟していない,または閉経が近く卵巣の機能が弱まっている
          ・20〜40歳の場合は,ホルモンの分泌異常が疑われる
  排卵性の頻発月経
          ・月経がはじまってから排卵するまでの排卵期が短い
          ・排卵してから次の月経までの黄体期が短い
   =治療=  一時的なものは治療の必要はない
           成熟期で3ヶ月以上無排卵性周期が続く場合⇒ 排卵誘発剤やホルモン薬
           卵胞期が短い場合⇒ 排卵誘発剤を服用
           黄体期が短い場合⇒ ホルモン薬を投与

  ●稀発月経●
   =症状=  次の月経までに46日以上かかる
   =原因=  無排卵性の稀発月経
          ・性的に成熟していない,閉経が近く卵巣の機能が弱まっている
          ・20〜40歳頃の場合,原因不明のものが多く,過激なダイエット,糖尿病,
           肝臓の病気などの全身疾患,ホルモンの分泌異常など
  排卵性の稀発月経
          ・ホルモンの乱れ
          ・月経がはじまってから排卵するまでの卵胞期が長い(遅延排卵)
   =治療=  一時的なものは治療の必要性はない
           排卵がある場合には,妊娠を希望する人以外は治療の必要はない
           妊娠を希望する人や無排卵性の場合⇒ 排卵誘発剤や漢方薬を服用

  ●過少月経・過短月経●
   =症状=  過少月経・・・月経の出血量が,極端に少ない。
           過短月経・・・1〜2日ほどの短い日数で出血が終了する。
           ナプキンがほとんど必要ない程度の出血量で,多くの場合,月経が1〜2日
           で終わる。
   =原因= ・性腺刺激ホルモンがうまく分泌されず,卵胞が成熟しないうちにしぼみ,
           子宮内膜が十分に増殖する前に剥がれてしまう。(出血量が少なくなる)
          ・精神的なストレスや無理なダイエットなどによるホルモンのバランスが乱れ
          ・子宮の発育不全,人工妊娠中絶をくり返し行ったために子宮内膜が癒着を
           起こし,子宮内膜の表面積が少なくなる場合もある。
   =治療=  10歳代では,異常とはいえず,そのまま様子観察
           無排卵の場合⇒ ホルモン療法

  ●過多月経●
   =症状=  ナプキンが1時間ももたなかったり,昼間に夜用ナプキンを使っても,もれて
           しまうほど多い出血。レバー状の血の塊がたくさんでる。
   =原因= ・10歳代の場合は,ほとんどがホルモンの働きが整っていないためにおこる。
          ・30〜40歳代はほとんどが,子宮筋腫や子宮内膜症などの病気によって子宮
           内膜の面積が大きくなり,出血量が増えるもの。
   =治療=  10歳代の場合,貧血などがない場合はそのまま様子観察。
           子宮の病気が原因であれば,病気の治療を行う。
           貧血を伴う場合には増血剤投与。

  ●過長月経●
   =症状=  1回の月経期間が,8日以上ダラダラと続く。
   =原因= ・体質的に月経期間が長い人もいる。
          ・黄体機能不全,子宮の病気が隠れていることも・・。
   =治療=  基礎体温表で排卵の有無を確認。
           排卵があれば治療の必要はない。無排卵の場合は排卵誘発剤投与。
           病気が原因であれば,病気の治療を行う。


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