ツユクサ(ツユクサ科)
ツユクサ

くもりの日は、花びらの澄み切った青色が印象的。

円を折り畳んだような苞葉の中に花序があって、花は開花時に苞葉から突き出る。

3枚の花びらのうち、下の1枚は白くて小さい。

簡易紫外線写真

色変わり品


花柱が最も前方に突き出る両性花と、花柱が短く花の中心に隠れる雄花とがある。雄花の雌しべは子房も小さく、また、雌しべ全体が欠けているように見えるものもある。
雄しべはともに6本。上の3本の葯は明るい黄色だが、ほんのわずかしか花粉を出さない。下の2本(花柱に寄り添うように伸びている)の葯は地味な色だが花粉が詰まっている。中央の1本は、色・花粉量とも中間的。
花は、夏の咲きはじめには午前中に、秋になっても昼過ぎには咲き終わる。花びら状の内花被片がしぼみ始め、花糸と花柱はゼンマイのように巻いて、葯と柱頭は花の中心へと引き込まれる。
雄しべ・雌しべ・縮んだ内花被片は外花被片に収納される。



苞葉をめくり返して花序を露出させたところ。花序は2本の枝からなる。奥(茎に近い方)の枝が花序の主軸で苞葉をつけている。手前(茎から離れている方)の枝は苞葉の腋につく側枝にあたる。主軸は直立して先端に0〜1個の花をつけ、側枝は斜め上〜横に伸びて2〜4個の花をつける。上の例では主軸の先端の花(1)は最初から退化している。側枝には3つの花がつき、2→3→4の順に咲く。
花2は咲き終わって子房がふくらんでいる両性花。花3は開花中の雄花。花4はつぼみ。数字の順に花の性型を並べると「× | 両→雄→?」となる。
つぼみのとき(4)は花柄が曲がっていて、つぼみは苞葉の中脈に頭をつけるようにしている。開花時(3)には花柄が伸びて少し反り返り、花が苞葉の外に出る。花がしぼむと(2)、花柄の反り返りが強まって、つぼみのときとは逆の方に曲がり、再び苞葉の中にしまい込まれる。
開花前の花序。上と同様に表わすと「× | ?→?→?」

主軸に花がつく花序もある。「? | 両→?→?」


「? | 両→?→?→?」
「両 | 両→両」
主軸の先端に雄花が咲いている。「雄 | ?→?→?」
主軸の花と側軸の最初の花が同時に咲いて、1つの苞葉で2つの花が見られることもある。

「雄 | 両→?→?」

葉。葉身は流線形で、基部はさや(葉鞘)となって茎を取り巻く。
ツユクサの花に関しては、すぐれた観察記録や解説をネット上で読むことができる。
マルバツユクサ

葉身は楕円形で、縁は波打つ。

左は両性花、右は雄花。

両性花

雄花
根際から地中に茎が伸び、先端に閉鎖花をつける。
イボクサ(イボクサ属)

水田わきで横に広がって生えていた。

ツユクサ属・ムラサキツユクサ属と違い、花序が苞葉に覆われることはない。

6本の雄しべのうち3本は花粉を出さない仮雄しべ(ツユクサ属とよく似た特徴)。雄しべの付け根近くには細胞1列の毛が密生している(ムラサキツユクサ属と共通の特徴)。
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