
トウダイグサ属は、杯状花序[cyathium]という風変わりな花序を持つ。雌雄異花で、雌花は雌しべ1個、雄花は雄しべ1個だけでできている(雄花のつけねには、継ぎ目がある)。雌花1個と複数の雄しべが苞葉でできたカップの中についていて(オオニシキソウではカップの縁に白い花びらのようなものがつく)、カップの出口を塞ぐように緑色の腺体が取り巻いている。
画像には7個の杯状花序が写っている(A~F)。まず、雌花が腺体のすきまからカップの外へと突き出て、6本の花柱を広げる(A)。受粉が終わると花柱が閉じ(B)、成長した子房は倒れてカップの横に来る(C)。続いて、雄花が突き出し(D→E)、送粉を行って、しだいに脱落する(F)。杯状花序は、雄花と雌花でできた花序でありながら、雌性先熟の花1個のように振る舞う。雄性期には、花びら状の部分と腺体が雌性期よりずっと大きくなっている。

杯状花序が、ぎっしりと皿のように並ぶ
トウダイグサでは、苞葉の先端は花びらのようにはならないが、緑色の腺体が目立つ。花序が雌性先熟であることはオオニシキソウと同じで、雄性期には腺体が成長し、緑色も濃くなり、表面に蜜を出す。


雄花のみの(雄性の)杯状花序
上: 雌花のみの(雌性の)杯状花序、左: 雌花と雄花を持つ(両性の)杯状花序


コニシキソウと隣り合わせている
雌性期の杯状花序
雄性期の杯状花序











