タンポポ

大学(福岡県宗像市)の周辺では、外来種のセイヨウタンポポ・アカミタンポポと、白花在来種のシロバナタンポポがふつうに見られる。このページでは、この3種と黄花在来種のカンサイタンポポ・シナノタンポポ・オキタンポポを比較する。

タンポポは、舌状花だけが集まった円盤状の頭状花序(頭花)をつける(キク科の花の構成については、ツワブキとキク科の頭花を参照)。総苞は、内側の長い総苞片(総苞内片)と外側のやや短い総苞片(総苞外片)でできていて、開花時には、総苞外片の広がり具合が外来種と在来種を見分ける目印となる。主な違いは、次の通り。



舌状花冠 総苞外片(開花時) 果実
セイヨウタンポポ 外来種 鮮黄色 斜め下へ反り返る わら色〜焦茶色
アカミタンポポ えんじ色
カンサイタンポポ
シナノタンポポ
カントウタンポポ
オキタンポポ
在来種 上〜斜め上向き、
内片に密着
茶色
(オキタンポポは未見)
シロバナタンポポ 白色
(中心部は
クリーム色)
斜め上を向き、
内片から少し離れる
セイヨウタンポポ
セイヨウタンポポセイヨウタンポポ
小花数が多く、こんもりと盛り上がることが多い。
セイヨウタンポポ
頭状花序の拡大。
セイヨウタンポポ開花時。総苞外片が反り返り、内片全体が露出する。内片は筒のように堅く組み合わさって子房を包み込んでいる。
セイヨウタンポポ花粉は大小さまざまで、稔性(受精能力)を持たない(白い棒は10μm)
セイヨウタンポポ果実が熟すと、内片が広がり始める。
セイヨウタンポポまりのように果実がついている。
セイヨウタンポポ果実の半分を取り去ったところ。内片に包まれていない果実はわずかな風で簡単に飛んでいく。
セイヨウタンポポ

セイヨウタンポポ
セイヨウタンポポ冷涼な地の方が元気が良い

アカミタンポポ
アカミタンポポ
小学校の運動場で群生。セイヨウタンポポと比べると、小花数が少ない傾向があるが、いつも当てになるわけではない。
アカミタンポポ
果実はえんじ色。総苞内片は下を向く。

シロバナタンポポ
シロバナタンポポシロバナタンポポシロバナタンポポシロバナタンポポ
総苞片の先端は、鳥の頭のようなかたちをしている。
シロバナタンポポシロバナタンポポ
結実時の総苞内片は開くか、または反り返る。しかし、セイヨウタンポポのように完全に反り返ることは少ないので、果実の集まりは半球形になる。
シロバナタンポポ

カンサイタンポポ
カンサイタンポポカンサイタンポポカンサイタンポポ

シナノタンポポ
シナノタンポポシナノタンポポ
シナノタンポポ
総苞
シナノタンポポ
シナノタンポポ果実
シナノタンポポ
果実の色や形はセイヨウタンポポやシロバナタンポポと区別が付かないが、ひしゃげた白い「しいな」(不稔の果実)がたくさん混じっている。
シナノタンポポ
ほとんどがしいな。
シナノタンポポ
冠毛が伸びているが、果実はほとんど成長していない。花茎(ふつうは果実が熟するとともに長く伸びる)も短いまま。セイヨウタンポポ・アカミタンポポ・シロバナタンポポは受粉なしで果実をつけるので、ほとんどの花が果実になるが、他家受粉が必要なシナノタンポポは、花が果実に成熟する確率が非常に低い。
シナノタンポポ
奥の果樹園内ではシナノタンポポ、手前の空き地(駐車スペースとして使われている)ではセイヨウタンポポが優占している。

カントウタンポポ
カントウタンポポ

オキタンポポ
オキタンポポオキタンポポオキタンポポ


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