マツ
裸子植物の胞子葉の集まりは"cone"といい、ここでは「錐」と直訳している。錐には雌雄があるので、小胞子葉が集まった錐を花粉錐[pollen cone]/雄錐[male cone]/小胞子錐と呼び、大胞子葉が集まった錐を種子錐[seed cone]/雌錐[female cone]/大胞子錐と呼ぶ。
"cone"を「球果」と訳す方が一般的で、また、送受粉時の"cone"だけ「球花」と区別することもある。さらに、花粉錐を「雄花」、種子錐を「雌花」と呼ぶこともある。
雌生殖器官(種子錐)は長くのびたシュートの先端に、雄生殖器官(花粉錐)は短いシュートの基部につく


種子錐・花粉錐とも鱗片葉がらせん状につく。
種子錐の鱗片葉は2枚重ねで、陰に胚珠がつく。

クロマツの雄生殖器官(花粉錐)。鱗片葉がかたまってついており、葉の下側が花粉を入れた袋になっている。左上・中はやや若いときで、袋の中に花粉がぎっしり詰まっている。右上・下は、花粉を出した後。左下は、花粉粒。





花粉には、2つの空気袋(気嚢)がついている。

受粉した年の夏の種子錐(球果)。鱗片葉は固く閉じている。

受粉翌年の春。

受粉翌年の夏。

受粉から丸2年後。受粉翌年の秋に種子錐は乾いて茶色になり、乾燥すると鱗片が開いて種子を散布する。

雨で濡れると、鱗片はぴったりと閉じ、乾燥すると再び開く



鱗片は8列と5列のらせんを描く。

2枚の針葉が対生する短い枝(短枝)が枝にびっしりとつく。
アカマツ


火山ガスの噴気孔近く(上)や、ミズゴケ湿原(左)など、ほとんどの植物が生育できない場所でも耐えて大きくなる
斜面が崩れて露出した根系
樹幹
ダイオウマツ(ダイオウショウ)


短枝につく針葉は3本



ヒメコマツ(ゴヨウマツ)


短枝につく針葉は5本
ハイマツ

短枝につく針葉は5本
ヒマラヤスギ (ヒマラヤスギ属)


ヒマラヤスギの種子錐(球果)。平べったい三角形の種鱗がらせん状に重なってついている。種鱗には2個の種子がついている。乾燥すると写真のように種鱗がばらばらに取れる。

種子は薄い膜のような羽根がついている。


芽生え。12枚の細長い子葉が種皮を持ち上げ、脱ぎ捨てる。子葉に囲まれて頂芽が成長を始める。
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