学校研

 平成22年度は、「『楽しい道徳の授業』の創造」という研究主題で道徳的価値の自覚を深める道徳授業を目ざした研究の成果を提案していく。特に本年度は、新資料の開発や指導法の研究の成果をまとめ、「楽しい道徳の授業パート4」として刊行する。本年度は、10月8日(金)が研究発表会である。

三附属共同研究

 三附属共同研究とは、福岡教育大学と福岡・久留米・小倉の三附属中学校の共同研究である。昭和44年以来、大学と附属中学校の「共同研究」のための組織を作り、主として教科ごとの研究を継続的に行い、3年ごとにその研究の成果を公開するとともに『研究紀要』を発行してきた。主として理論的研究を行う大学とその実証的研究をする場としての附属学校が共同して研究を行い、その研究の成果を教育現場に提案してきた。次回の発表会は平成23年度に行う予定である。

長期派遣研修

 毎年、各教科、領域における長期派遣研修員を受け入れて1年間の研修を行い、研修終了後、地域のリーダー教員として活躍できるように、その育成を行っている。1年間で5回の実践授業を行い,7月は中間発表会,2月は最終報告会を行い,その成果を一冊の紀要としてまとめる。過去3年間の研究主題は,以下の通りである。

平成19年度 研究主題
(道徳)
客観的に自己を見つめ,道徳的価値を自覚する
            生徒の育成を目ざした道徳授業のあり方
  ~道徳シートを活用した発問構成を通して~
(国語科)
「論理的な文章」を書くための基礎となる
           「構成力」を育む国語科学習指導法の研究
  ~評価表を取り入れた交流活動を通して~
(数学科)
数学的な見方や考え方を育てる数学科学習指導法の研究
  ~条件変更した課題をもとに解決の過程を
           比較・検討する交流活動を通して~
(理科科)
科学的自然観を育む理科学習指導法の研究
  ~類推的思考の活用を通して~
(英語科)
英語で伝える力の基礎となる,「書く力」を育む英語科学習指導法の研究
  ~タスク的要素を含む対話活動を生かした英作文活動を通して~
(保健体育科)
身体能力を高める保健体育科学習指導法の研究
  ~運動局面における「こつ」を活かして課題解決を図る活動を通して~
平成20年度 研究主題
(国語科)
論理的な文章を書くための「構成力」を育てる国語科学習指導法の研究
  ~文章構成表を用いた相互推敲活動を通して~
(数学科)
論理的に考える力を育てる数学科学習指導法の研究
  ~反省的思考を促す交流活動を通して~
(保健体育科)
基礎・基本を重視し運動技能を高める保健体育科学習指導法の研究
  ~ステップアップカードを活用した課題既決学習を通して~
(理科)
科学的な知識を活用する力を育む理科学習指導法の研究
  ~予測-説明-観察-説明法における説明活動を通して~
(社会科)
社会的事象を読み解く力を育てる社会科学習指導法の研究
  ~ウェッビング図を活用した説明活動による公民的分野の学習を通して~
平成21年度 研究主題
(国語科)
論理的な文章表現力を育む国語科学習指導法の研究
  ~批正シートを活用した共同推敲活動を通して~
(数学科)
数学的な見方や考え方を育てる数学科学習指導法の研究
  ~数学的モデル化における定式化の過程を
             比較・検討する交流活動を通して~
(社会科)
合意形成する力を育む社会科学習指導法の研究
  ~「公立」と「公正」の判断基準に基づいた
             討論活動による公民的分野の学習を通して~
(保健体育科)
身体能力の向上を重視し,運動技能を高める保健体育科学習指導法の研究   
  ~フィードバックカードを活用した課題解決学習を通して~
(英語科)
「発信する力」の基礎を育む英語科学習指導法の研究
  ~自己表現活動に向けての学習過程における
             気づきシートの活用を通して~

短期派遣研修

 短期派遣研修とは,各教科,道徳を対象に,計5日間の研修を行うものである。教科で育むべき固有の力とは何か,その力を育む授業とは…等について研修を行い,最終日に附属中生徒を対象として,授業実践を行う。平成22年度は6月24日に実践発表会を行う予定である。

教育研究の歩み

昭和22年~25年
 「単元学習にたつ教科指導の実際」
 「単元学習の展開にたつ本校のカリキュラム」
 「学習の深化を志向する単元学習の展開」

昭和26年~32年
 「反省期における中学校教育の課題」
 「学習の深化をはかる学習指導」
 「教科の本質にたつ学習様式の研究」
 「学習様式の研究にもとづく各教科の問題点」
 「学習の深化をめざす評価の一断面」
 「評価にもとづく指導法の改善」

昭和33年~37年
 「本校の教育実践にたつ各教科学習の課題と改訂学習指導要領」
 研究誌『北九州ジャーナル』創刊
 「実践にたつ各教科学習の諸問題の研究」
 「子どもの認識をゆさぶる学習指導法の革新」

昭和38年~44年
 「授業(教授=学習)過程における子どもの認識の変容を迫る諸条件の究明」

昭和45年~52年
 福岡教育大学と本学、福岡、久留米の三附属中学校との共同研究会が発足
 「教科教育研究の理論とその実践」
 大学・附属協同研究発表会を開催
 研究誌『研究手帳』創刊
 「個の主体性を育てる集団活動の展開」

昭和53年~57年
 「生徒がつくる計画活動の展開」
 「ゆとり活動ハンドブック」

昭和58年~平成4年
 「楽しいアイディアのある道徳の授業」
 「楽しい道徳の授業」
 「楽しさをひろげる教科の授業」
 「楽しい道徳の授業PART2」

平成4年~8年
 「楽しい道徳の授業PART3」

平成8年~10年
 「教科・領域を横断する学習活動の工夫」

平成11年~13年
 「小学校及び中学校における教育の連携を深める教育課程の研究開発」
  文部科学省委嘱

平成14年
 大学・三附属中学校研究発表会 研究紀要13号

平成15年
 「子どもの学びを価値付ける学習指導法の研究」
  ~吟味の過程を位置づけた授業展開を通して~

平成16年
 「価値の多様化した現代を意識した楽しい道徳の授業のあり方」
  ~新資料の開発と活動の工夫を通して~

平成17年
 大学・三附属中学校研究発表会 研究紀要14号

平成18年
 「自己の生き方を追求する学びの創造」
  ~キャリア教育を基盤とした教育課程の編成を通して~

平成19年~平成21年
 「新たな時代を創造的に切り拓く力を育む学習指導法の研究」
  ~ クリティカル・シンキングの原則・方略を活用した学習過程を通して ~

平成20年
 大学・三附属中学校研究発表会 研究紀要14号

平成21年~
 「『楽しい道徳の授業』の創造」
  ~資料のよさを引き出す授業づくりと
        「対話」を起こす「問い返し」の工夫を通して~