学長からのお詫びの言葉
このたび、本学の平成31年度一般入試(前期日程)の理科(化学基礎及び化学)において入試過誤があったことが判明いたしました。
受験生をはじめ関係者の皆様に多大なご心配をお掛けしましたことに、福岡教育大学を代表して心よりお詫び申し上げます。
この事実を厳粛に受け止め、再発防止に向けて全力で取り組んでまいります。
平成31年3月22日
国立大学法人 福岡教育大学
学 長 櫻 井 孝 俊
平成31年度 福岡教育大学 一般入試・前期日程
理科(化学基礎及び化学)における入試過誤について
平成31年3月22日
このたび、平成31年2月25日に実施し、同年3月6日に合格発表を行いました、平成31年度一般入試・前期日程理科(化学基礎及び化学)の採点におきまして、入試過誤がありましたので、下記の通り公表いたします。
記
1.入試概要
・入試区分:平成31年度一般入試 前期日程
・試験実施年月日:平成31年2月25日
・合格発表年月日:平成31年3月 6日
・入試過誤があった科目:理科(化学基礎及び化学)
・募集単位:中等教育教員養成課程理科専攻
・募集人員(前期日程):27名
受験者:47名(内当該科目受験者:21名)
合格者:28名
2.入試過誤について
1)該当する問題
「理科(化学基礎及び化学)」の問題〔3〕の(問4)「過酸化水素が酸化剤としてはたらく場合のイオン反応式
(半反応式)を記せ。」
2)入試過誤の内容
出題者は、当該問題の正答について、当初、「H2O2 + 2H+ + 2e- → 2H2O」のみを正答とし、それにした
がって複数の採点者で採点及びその点検を行い、受験者の点数を確定し順位を決定し、合格者を発表いたしました。
その後、後述する経緯の中で、液性が中性・塩基性の条件で化学反応を考えた場合には、「H2O2 + 2e- →
2OH-」も成り立つという意見があり、検討の結果、これも正答とすべきであるという結論に達しました。
3.入試過誤の経緯
当該科目を専門とする教員が、平成31年3月11日に、外部への「入試問題及び解答例等の公表」のため、作成し
た解答例を再度確認したところ、当初正答としていた「H2O2 + 2H+ + 2e- → 2H2O」だけではなく、液性が
中性・塩基性の条件では「H2O2 + 2e- → 2OH-」も成り立つことに気づきました。
出題者は、直ちに学内関係部署へ報告し、理事の指示のもと副学長が当該科目を専門とする複数の教員と意見交換を
行いました。その報告を受けて、学長は入試過誤であることを確認しました。
4.対応
入試過誤であることを確認した後、3月12日、18日、19日及び21日に、学長が入試過誤対策委員会を招集し
ました。そこで、以下の3点について確認及び決定しました。
1)当該の入試過誤は、正答が複数存在するにも関わらず、一つの解答のみを正答として採点をした採点ミスに該当す
ることを確認しました。
2)当該問題について再度受験者の答案を確認し、「H2O2 + 2e- → 2OH-」と解答した受験者について、正答と
し、当該専攻の合格判定をやり直すことを決定しました。
合格判定については、当該問題の採点をやり直した結果、3名の受験者の解答について、正答とすべきであった
ことが明らかになりました。得点を修正した結果、成績順位及び既に発表した合格者に変更がないことを3月21
日に確認しました。
3)平成30年度に行ったすべての入試問題について、同様のミスがあるか否かを再点検させることを決定し、出題者
全員に依頼しました。その結果、新たな事案の報告はありませんでした。
5.お詫びと今後の対策
入試業務全般につきましては、細心の注意を払い、様々なミスの防止に努力しているところですが、今回、このよう
なミスが起こったことは大変遺憾です。受験者の皆様をはじめ関係者の皆様に多大なるご不安、ご心配をおかけしまし
たことを心よりお詫び申し上げます。
今後、採点業務における厳格なチェック体制を整備するなど、再発防止のための対策に取り組んでまいります。